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笑顔が顔じゅうにあったら怖い「満面の笑み」

おーどり―――あーっ、とうとう某公共放送まで言っちまった。「満面の笑顔」だって。めちゃくちゃモヤモヤするぅ~。
ハチ――そもそも、面は顔の意味だから、満面で「顔じゅう」とか「顔全体」という意味。面に顔が続いて意味がダブってるし、顔じゅう笑顔ってよく考えたら不気味よね。
おーどりー――あたしなんか、集合体恐怖症気味なので、顔じゅうにポコポコ笑顔がある状態を考えたら気持ち悪い。鳥肌立つわっ。
ハチ――正しくは「満面の笑み」なんだけどねー。本物っぽくふるまってる「満面の笑顔」がネットも含め世間に蔓延してて、私も気持ち悪いと思ってる。放送局はチェックしないのかな?校閲は入らないのかな?
おーどりー――ここまで広まっているんだから、もう「満面の笑顔」でいいんじゃね?とは絶対にならないでほしいよね。現に、あるネットの辞書には、「満面の笑顔」の意味が、明るくにこやかな表情に満ちていること、またそのさま。「満面の笑み」ともいう。となってて腰抜けた。。
ハチ――「満面の笑み」ともいう、って(笑)。で、同じようなものに、「満天の星空」があるわけよ。こちらも、テレビCMなんかでも使われていて、悲しい。「満天の」天は、空の意味でつかわれているから、空じゅう星空という意味になる。もちろん、正しくは「満天の星」。
おーどりー――そうなのよ。音だけで聞いているから、SNSなんかでは時々「満点の星空」なんていう表記も見かけるんだけど(涙)。ここまでくると、もうまったく別の意味ですわよ、奥さま!
ハチ――あちゃー。それは。。
おーどりー――うちらも、思い込みで間違った使い方をしている場合もあるから偉そうなことは言えないし、別にことば警察ってわけじゃないんだけどね。
ハチ――正しく言葉を使っていきたいです。
おーどりー――ですよね~。
 
本日の言葉
満面の笑み
意味:「満面の笑みを含む 」顔いっぱいに微笑を浮かべる。喜ばしさを顔じゅうに表す
(成語林:旺文社)
ちなみに、我々は満面の笑顔は許せない派です。


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