見出し画像

辞書に載ってるからといって…「開いた口が塞がらない」

おーどりー――「開いた口が塞がらない」って、どういうときに使う?
ハチ――どういうときって…。あきれてものが言えないとき、に決まってる!
おーどりー――それが、また地上波のテレビがやってもうた。
ハチ――え、どういうこと?
おーどりー――うっとりしてる状態を表わす、みたいな? 口をポカーンと開けている人の映像とともに。
ハチ――テレビで?
おーどりー――テレビで!でも調べてみると、江戸時代には「うっとりしている状態。我を忘れたさま」として使われているようで、用例を掲載している辞書もあるらしい。
ハチ――なるほど。でも現代ではこの用法はポピュラーじゃないよね。
おーどりー――だから3つの辞書を引いてみたけど、どの辞書も「うっとりしている状態。我を忘れたさま」の例を掲載していなかった。
ハチ――ずっと、「あきれてものが言えない」の意味で使ってきたから、辞書にあるからと言って今さら「うっとりしている」意味でなんか使えない。
おーどりー――じゃあさ、素晴らしくて「お口、ぽっかーん」状態のときは何という表現が適切なんだろう?
ハチ――「言葉を失う」とか「唖然」とか「息をのむ」とか。超カジュアルに言うなら「たまげた~」でもいいんじゃない(笑)
おーどりー――オケ(笑)
 
 
本日の言葉
開いた口が塞がらない
意味:あきれ返ってものが言えない
(大辞林第4版)
 
ちなみに、「開いた口が塞がらない」ではなく、驚きを表わす言葉でおーどりーが好きなのは、白居易の詩に由来する「驚天動地」です\驚天動地~!/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?