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万端で終わっていいのか?「準備万端」

おーどりー――ずいぶん前から、すっごく気になっている言葉があるんですが…。
ハチ――何ですか?
おーどりー――準備万端という言い方。
ハチ――言いがちだけど、間違った言い方だよね。
おーどりー――万端というのは「ある物ごとについての、すべての事柄。諸般」という意味だから、準備万端だけでは、「準備はすべて」くらいの意味にしかならないってことだよね。これを、準備はバッチリ的な意味で使ってるみたいだけど。
ハチ――そうね、「準備万端整った」まで言わないと、準備ができたという意味にはならないね。
おーどりー――そうなのよ。幼いころ見ていた時代劇には、「準備は万端整いましてございます」みたいなセリフがよく出てきたわね(遠い目…)。
ハチ――で、やっぱりネット上では「準備万端」が正しいみたいな感じになってるの?
おーどりー――Yes, exactly !!!まったくもって、その通りなわけですよ。
ハチ――じゃ、それを見た人が「準備万端」が正しい言い方と思い込んで、ますます「準備万端」が幅を利かせるようになるわけだ。
おーどりー――あるサイトには、「『準備万端』は、あらゆるものが整い、何もかもが準備できているさまを表現する日本の慣用句」とあった。OMG~
ハチ――準備ができているさまを言いたいのであれば「準備は万全」と言うべきだよね。
おーどりー――だよねー。でも、「準備万端」の勢いが強すぎる。。
ハチ――もう、脚本家の先生もドラマのセリフとか気を付けてほしいぞー!
おーどりー――まったくだ、まったくだー。
 
 
本日の言葉
準備万端
意味:万端 (その事に関する)あらゆる事柄。また、あらゆる手段。万般(広辞苑第7版)
 
ちなみに、万端ということば。準備ということばと一緒にしか使ったことがありません。


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