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私のクラスメイト(中学校)①

小学校のクラスメイトの話が終わったので、続いて中学のクラスメイトの事をひとりずつ思い出していきたいと思う。と、その前に、私の行っていた中学は、私の卒業した小学校の卒業生と、その他に自転車通学などで、自治体内の3箇所の小学校の卒業生が通っていた。

それでは、出席番号1番のクラスメイトからの話である。彼とは、小学校の低学年の時、同じクラスだった。小1の頃などは、彼の家に行ったという記憶はないのだが、彼の方からよく私の家に遊びに来ていて、一緒に遊んでいた。髪型は、小学校の時から短髪て、中学に入り、みんなが色気づいてくると、次第に彼も髪を伸ばし始めたのだった。小1の頃は一緒に遊んでいた仲だったのだが、小2の頃、みんなが外に遊びに行って誰もいない教室で、彼ともう1人の男子と私だけになり、いじめられて、私が泣いてしまった記憶があり、その頃から、少し苦手な存在になっていったのだった。

中学時代は成長期で、入学当初の背の順は、どんどん入れ替わっていくのだった。彼はどちらかと言うと、学校の成績はあまり良くない感じで、中学生になった彼は少し不良っぽい感じになっていた。中3くらいになると髪の毛も伸ばし茶色っぽくしていたのを覚えている。また、話し方もぶっきらぼうな感じで、優しさや思いやりに欠けているような感じではあったが、彼の心の奥底はそうでもなかったように思える。というのも、どういう経緯でそういう話になったのかはよく覚えていないのだが、匿名で、クラスの誰かにメッセージを書くという事になり、彼からのメッセージを受け取って、「最近よく喋るようになったな」などと書かれていたからだった。匿名でも筆跡の感じから、すぐに彼だと分かったのだった。

彼は、授業中に指されたときなどは、ボソボソと話し、声が小さくよく聞き取れないという事が多かったが、休み時間にクラスメイトたちと話す時は、普通に持ち前の彼らしく活発に遊んでいたのだった。私にも、よくちょっかいをかけてきていたのだが、私は、彼の急所を思い切りグーで叩くという事で反撃していた。彼は、とても痛がっていて、それを女子生徒が話している前でもやると「くそー女の前で…よくも…」などと、口にしていたのを覚えている。

また彼に関してのエピソードでは、授業中はどの時間も覇気が感じられない話し方の彼だったが、ある音楽の時間、担当が男性の少し厳しい先生で、歌の始まりに「ワンツースリーフォー」とカウントを取るという時に、出席番号1番と指名され、彼がいつものボソボソとした声で言うと、「元気ねえな、もっと元気よくだ」などと、先生に注意され、彼も腹を括ったのか、ふだんでは聞く事ができないような声を聞いた時は、クラス全員で大爆笑して数分間、笑いが止まないという事があった。先生も可笑しかったようで「なんだお前、やればできるじゃないか!」と言っていたのを覚えている。私も、彼の声に可笑しくなってしまい、みんなと一緒に笑ってしまっていた。それを、彼本人も見ていたようで、後になって、「お前、あの時笑ってただろ」と言われたのだった。

卒業後は、電車で通う高校に通い、その後、Facebookもやっていたようだが、深い関わりはせず、現在に至っている。

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