見出し画像

私の成長記録③子供の頃の悩み壱

私の家庭は、かなり歪んでいて親に褒められるという事がほとんどと言ってなかった。母親はとても理想が高かったのか、世間体を気にしすぎた結果なのか分からないが、私の事をほとんど分かってもらえなかった。場面緘黙という症状を抱えていた時点で負い目を感じていたのだろうか。私はいつも母親からダメ出しばかりされ、結果的に自己肯定感がとても低く、自分に自信を持つという事が、とても難しい状態のまま成人してしまったのである。

母親は、現に父親より2つ年上で気が強く、逆に父親は気が弱いイメージを持っていた。それに輪をかけるように、私の幼少期、父親は単身赴任で、父と遊ぶという事がとても少なかったし、今思うと母親に問題があったのではないかとしか思えないのだが、私が幼少期、父と何気ない会話を楽しんでいると、母が割り込んできて、「そんなのと一緒にきると頭おかしくなっちゃうよ」などと言って、私を父から引き離し、その後は決まって夫婦喧嘩に発展するのだった。

私には、意味が全く分からなくて、とても困惑していた。また父親は温厚な性格で、私に対しては厳しく怒られるという事が、ほぼなかったように記憶しているが、ただ日曜日の午後などにキャッチボールなどをしたり、バットを買ってもらって、野球の真似事をするような事があった。私自身、体育などの運動は苦手だったし、興味もあまりなかったので、その時はおろか今でさえ、メジャーなスポーツのルールもよく分からないのであった。

そうなると、キャッチボールをするにしても、ボールをバットで打つにしても、父の抱いていたであろう想像を遥かに下回っていたのだろう。父親としては、熱が入ってしまったのかも知れないが、日頃母からダメ出しばかりされていたので、自信もなかった。最初は普通にやっていても、ボールを取れない事が続いたり、すると、「もっとボールをよく見ろ!」とか言われ、その通りにするとボールに当たってしまったりして、その事が余計に自分の自己肯定感を低くするのであった。

私は、家庭環境からも、自己肯定感も低いままで、自己主張をすると言うことがなかなかできずに時が過ぎていくのだった。

私の育った街は、田舎で、学校の下校途中にクラスメイトが道でよくおしっこをしているのを見て、自分もやってみたいと思ったということは、この前の記事でも書いた。

今回、一番伝えたいと思った事は、おしっこの仕方について、私は、両親から教えてもらった事がなかった。子供時代のちんちんは、おしっこが出る先っちょも皮で覆われている。ここで言うところの私の悩みとは、私の家は洋式トイレで、便座を上に上げて、おしっこをするのだが、おしっこの仕方を教わらずに便器の中に入るように、ちんちんを下に向けて、おしっこをしようとするのだが、その時の皮の状態によって、おしっこが真っ直ぐ飛ばず、手にかかってしまったり、便座カバーを濡らしてしまったり、ズボンを濡らしてしまったり、便器に入れられなかったりと、相当に粗相を繰り返ししてしまっていた。

妹や母親からよく苦情が出ていたのだが、私は、改善方法が全く分からずにいた。母親になんで毎回便座カバーを汚すのかと問い詰められると、「ちんちんが曲がってて…」と答えるしかないのだった。

私は学校で、クラスメイトたちがおしっこをどんな風にしているかを、よく観察するようになった。私の学校は、登校したらすぐ体操服に着替えて、帰りまで体操服で過ごしていた。体操服の短パンはちんちんが出せるように前チャックがついていたが、私はチャックは使わずに、便器の前に立ったら、短パンの上から手を入れて、ちんちんを出して、下に向けておしっこをしていた。

だが、クラスメイトのおしっこを観察していくと、人によって、ちんちんをどこから出すかとか、違いはあったものの、2つの私がしてこなかった事をしているのだった。

その①ちんちんを出したら、ちんちんを手で持つこと。
その②おしっこが終わったら、ちんちんを振ること。

それによって、彼らは、何も汚す事なく、真っ直ぐ前におしっこをしているのだった。

その①の理由は、ちんちんを持つというより、皮を剥いて、おしっこの出口を開けていたんだろう。

その②の理由は、皮に残ったおしっこをよく払い落とすための行為だと認識した。

だが、やり方がよく分からずにいた、

その日からというもの、ひとりで留守番中などに、2階の化粧台の鏡の前に立ち、ちんちんを出して、おしっこをしたくない時でも、クラスメイトたちがやっているのを真似しながら、おしっこをする時の姿勢をよく考えるようになっていった。

そうは言っても、それまで私は、そんな風にして来なかったので、とても戸惑いがあった。

学校のトイレで、おしっこをする時は、そんなにすぐできるものではなかった。ただ、集団登下校の時期が終わって、ひとりで下校していた時などに、よく建物の裏手の人の目につかなそうな所で、実際におしっこをして、ちんちんを振ったり、ひとりでよく練習をしては、外でおしっこをしたいという欲求も満たしていくのであった。

とりあえず、1回ここで終わっていきたいと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?