ラジオとライブ、家入レオ

昨日の夕方はYouTubeライブで家入レオの武道館公演を観ました。元々配信のことを知っていたわけではなく、タイミングよくYouTubeを開いて見つけて久々にライブで盛り上がる感覚を味わいました。

それと同時に思い出したことを書きます。私はかつて家入レオさんがナビゲーターを務めていたJ-Waveのラジオ番組「ラジペディア」を聴いていました。初めて知ったのは確か「チョコレート」リリース後の時期だったと思います。

ラジペディアは週4回の放送で、曜日ごとに別々のナビゲーターが番組を担当していたため毎回少しずつ違った内容・テイストの番組を聴けました。その中で家入さんは番組の台本やリスナーのメールをいつも丁寧に読んでいてトークは真面目といった印象を受けました。

ラジペディアではネット上で曲やCMの間を含む生放送中のスタジオ内の様子を同時配信していました。今ならYouTubeかInstagramのライブ機能を使うところですが当時はUstreamでした。番組中ナビゲーターは基本的に台本やメールの文面か、ゲストがいる場合にはゲストの方に視線を向けていて、曲が流れている間にだけ何度かUstreamのカメラに向かってコメントすることもありました。

その映像を観ていてすごく印象的だったことがあります。当時19歳だった家入さんは今よりも目つきが険しく表情が固かったような記憶がありましたが、なんというか「決意を固めた人」のようにも見えたのを覚えています。「自分はこの道で生きていくと決めました」というような凛々しい印象を受けました。

老若男女問わず大切な決意を固めた人、特にその目的のために命を懸ける覚悟を決めた人は自然に表情が引き締まり眼差しが力強くなって見えます。そのような人は滅多に見かけません。自分の身の周りにはなかなかいないし、私自身も鏡見る度に年齢の割りに頼りないというか幼いように見えます。

それはさておき、当時家入レオというアーティストのことはラジオでしか知らなかったためあの番組で見たこと聴いたことが全てでした。私が番組を聴いていたのは「純情」が出る前後あたりまでで、その後少し間が空いて「Hello To The World」、それからアルバム「WE」で初めて曲をよく聴くようになりました。

こちらのインタビュー記事で「WE」は2度目の1stアルバムのようだと言われているように、この時期を境に作風というか曲の雰囲気が大きく変わりました。それは本人の内面の変化や人間的な成長の現れでもあるとのことで、確かにラジペディアの頃より表情が明るく柔らかくなったように見えました。それでもあの頃に見た仕事に対して真剣な姿勢はそのままで、この進化ぶりには感服しました。

それで初めてライブに行くようにもなりました。最初はアルバムリリース直後のフリーライブ、それからワンマンへと。ライブで聴いて「君がくれた夏」なんかがますます好きになりました。それ以外にもデビューから3年くらいの間にはなかったような多彩さがあり、20曲以上も歌い上げるワンマンライブもあっという間に感じました。

また彼女の音楽は聴いていて楽しいだけでなく、しばしば人として忘れないでおきたいことを思い出させてくれる感じもします。昨日は久しぶりにそんなことも思い起こさせてもらいました。現在の状況が改善した後にまたライブに行ける日を楽しみにしています。

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