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【キャリコン試験対策】「1級技能検定」で、まとめて対策!<第9回第4問「ホランドのキャリア理論」に関する記述解説>

当ブログでの過去問の取扱い方について

1級学科試験問題は、5択。適切(不適切)なものを1つ~2つ選びます。
なので、まともに取り組むと、間違った記述を相当数目にすることになり、効果的ではありません。
当ブログでは、過去問で扱われる事項をすべて「正しい記述」「これが認識できていれば正当できる内容」に変換して記載することで、正しい知識のみを印象付けることに集中します。
また、キャリアコンサルティングは、「実務」です。実技で活かすイメージをすることで、「実技に活かせる知識」としてストックできることを目指します。


1級第9回第4問「ホランドのキャリア理論」に関する記述解説

ジョン・ホランド。第二次世界大戦の時、20代前半で兵士の人事に従事していました。統一性のないバックグランドを持つ兵士を「適材適所」に配置するため、一人ひとりの職務経歴を分析したのが彼の理論の始まりだったとか。

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Photo:Bill Rettberg》

RIASEC(リアセック)

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パーソナリティと環境のつの6類型
◆ R(現実的)具体的で実際的
◆  I(研究的)研究・調査・探索
◆ A(芸術的)音楽・美術・文芸
◆ S(社会的)対人・奉仕的
◆ E(企業的)組織運営・企画・経営
◆ C(慣習的)規則的・ルーティン
同じ類型に属する人と環境の調和的相互作用が、より安定した職業選択、より高い職業適応をもたらす
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「RIASEC(リアセック)」はジョブ・カードの自己分析でも使われている、定番の理論です。VPI職業興味検査の開発も手掛けた彼自身は、I 尺度 (研究的興味領域:Investigative Scale)が高いんだろうなぁ、なんて想像します(*^-^*)



第4問「選択肢」に出てきた内容/学習理論/論理療法/キャリア発達理論/現実療法

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〇学習理論に関する記述
 「職業選択は、学習の結果である」
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「キャリアカウンセリングの目標は、学習の支援」であって、いわゆる職業マッチング、「適職を決める」は、キャリアカウンセリングの目標ではない、と言われています。
学習の結果、クライアントが職業選択ができるようになる、っていうことですね。➡第9回第3問


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アルバート・エリスの論理療法(ABC理論)に関する記述
「人は、起こった出来事や体験によって困惑するのではなく、その受け止め方によって困惑する」
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エリス先生は、自らの幼少期の体験をきっかけに感情が生まれる仕組みを研究し、どんな状況であっても自分の感情をコントロールすること(受け止め方)で幸せな人生を営める、と、明確に言っています。

困惑するのは、そう受け止めたいから。そう受け止める非合理的な信念(イラショナル・ビリーフ)を持っているから。

論理療法は、「今感じているあらゆる不幸せな事実」を、「そうでもない」と自己説得できる方法の1つとして、覚えておきたいですね。


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ギンズバーグの理論に関する記述
「職業選択は、生涯にわたるプロセス」
 空想期(小学生)
  ⇩
 試行期(中高生)
  ⇩
 現実期(就職期)
  ⇩
 最適化
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ギンズバーグ先生が初めに理論を提唱したのが40歳ごろ。それから、何度も再構築されて自身の理論に修正を重ねました。
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×青年期➡〇生涯
×非可逆➡〇後戻りも可能
×個人の価値観・能力・興味などと、現実的な要因との妥協➡〇最適化
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職業選択の捉え方を、彼自身が年齢を重ねる生涯のプロセスの中で変化させ、現実との適合の再評価を繰り返し、後戻りして修正し、最適化していったんですね。ギンズバーグ先生の理論の打ち出し方そのものが、彼が提唱したキャリア発達プロセスをたどっているのだなぁと感じます。


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グラッサーの現実療法に関する記述
「人が自分の願望と欲求を明確に知り、自分の願望を現実的に達成できるかどうか評価するのを助ける」
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「現実療法」という名の通り、「現実と向き合う」作業を進めることで問題解決を図る療法です。自分に対しても、環境に対しても、また問題解決へのプロセスについても、客観的な「事実」を確認することをカウンセラーは支援します。

また、グラッサーは、カウンセラーが行うべきこととして、次のことを現実療法のサイクルに組み込んでいます。
〇カウンセリング後のクライアントのフォロー
〇スーパービジョンを受ける
〇カウンセラー自身の継続学習

これはキャリアコンサルタントも「現実」「事実」として認識する必要があるということですね。

「カウンセリング後のクライアントのフォロー」については議論が起こりそうです。

今はSNSやコミュニケーションツールを利用し、キャリアコンサルタントとクライアントが継続的に関わることのハードルは下がっています。
キャリアコンサルタントには、自身のスタンスを明確にしてクライアントと関わることが求められそうです。



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これまでの経験で、なんとか自分の役割に気づくことができました。与えられた役割を全力で全うするため、「わくわく」と「ドキドキ」のど真ん中を走ります。 サポートでの勇気づけ、素直に嬉しいです\(^o^)/