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  • ときどき書く日記

    最近文章を書く機会がめっきり減ったのでリハビリがてら書いていく。消費したコンテンツについて思ったことをゆるく書いていく。

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ギブアンドギブアンドバースト 「歩き巫女九尾」の感想

最近読んだ漫画について書く。「歩き巫女九尾」だ。 あらすじは、武田信玄が創設したくノ一集団「歩き巫女」が淫術を用いて男どもを骨抜きにしていく物語だ。 ギブアンドテイク、ギブアンドギブよく聞く言葉だけど、世の中そんなにギブする人ばかりではない。寧ろ奪う人の方が多いのかもしれない。そんな奪う人達へどう立ち向かって行くのか、それがこの「歩き巫女九尾」には描かれている。 人はみんな心に風船をもっている。快楽という空気を入れることでその風船は膨らむ。人は常にその風船を膨らんだ状態

    • 2020年買ってよかったもの

      2020年買ってよかったものをまとめてみる。 自分の買い物へのスタンスは ①基本ケチ ②服に興味がない→ユニクロ、無印で済ませたい。 ③ものを買うときは基本楽天(今回は上手くリンクが貼れなかったからamazonのリンクを貼った)。 <衣服>・テーパード靴下(無印良品)靴下は全部これに統一した。 靴下を統一するのはマジで良い。 統一できるならどんな靴下でも良いと思う。 靴下がバラバラだと一組づつ揃えないといけないけど、統一してあれば揃える必要がないからマジで便利。 ほかの

      • 「AV女優のお仕事場」 感想

        この本は、溜池ゴローさんというAV監督が1000本以上の作品を脚本・監督する中で体験したことをまとめたものです。 では、特に興味深かったところを本書から拾っていきます。 AVの予算削減がもたらす影響AV一本あたりの総予算は全盛期は250-300万円あったそうですが、現在は100-150万円まで下がっているです。(この著書が書かれたのが2013年なので、現在はもっと下がっている可能性もあります。) この予算では撮影を1日で終了しないと予算がオーバーしてしまいます。 ですの

        • 「AV女優の家族」 感想

          この本は、AV女優の方たちのインタビュー集です。 インタビューを受けたのは、「白石茉莉奈さん・優月心菜さん・板垣あずささん・江上しほさん・出てこい中平くん2号さん・(当真ゆきさん・つむぎさん)」の7名です。 インタビューの中では、その方の家族との向きあい方に特に焦点が当てられています。 例えば、その方にお子さんがいるなら自分がAV女優をやっていることをいつ伝えるのか、両親はAV女優をやることをどう受け止めたか等です。 では、特に興味深かったところを本書から拾っていきま

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          「本題 西尾維新対談集」 感想2

          「本題 西尾維新対談集」について続けて書いていきます。 創作とハードル(西尾×小林)西尾さんがアドリブで小説を書いた時に、展開は無限にあるはずなのに逆に「何をしてもいい」となると「いちばん効率の良い方法」ばかりを選んでしまい作品が似通る可能性が高いと感じられたそうです。 そうならないために作品を作る際には、事前に何かしらのハードルを設けることであえて自由にかけないようにしているそうです。 西尾:アドリブ的に小説を書く、つまり先のことをほとんど決めないで書くという小説に長く

          「本題 西尾維新対談集」 感想2

          「本題 西尾維新対談集」 感想

          この本は、作家の西尾維新さんの対談集です。 対談相手は、小林賢太郎さん(コメディアン・ラーメンズ所属)・荒川弘さん(漫画家・ハガレンの作者)・羽海野チカさん(漫画家・3月のライオンの作者)・辻村深月さん(作家・かがみの孤城野作者)・堀江敏幸(作家・熊の敷石の作者)さんの5人です。 めっちゃ面白かったので、特に興味深かったところを本書から拾っていきます。 ちなみに、僕は西尾維新さんを含め本書に登場する方の作品をほとんど読んだことがない(読んだことあるのはハガレンくらい)です

          「本題 西尾維新対談集」 感想

          「秋本治の仕事術 こち亀作者が40年間休まず週間連載を続けられた理由」 感想

          超絶ざっくりあらすじタイトル通り、こち亀を40年間休まずに週刊少年ジャンプに掲載した「秋本治」さんの仕事術の本です。 では、特に興味深かったところを本書から拾っていきます。 ・「自分にとっての当たり前」に価値がある。こち亀は初期は劇画風味のギャグ漫画でした。 しかし連載が続いていくうちに、そのままのテイストでは先が見えない状態になったそうです。 そこで、担当編集者から「下町」をテーマに描いてみたらどうかという提案があり、それに従って下町の話を秋本さんが描いたところ読者か

          「秋本治の仕事術 こち亀作者が40年間休まず週間連載を続けられた理由」 感想

          世界倒産図鑑 感想

          ざっくりあらすじ エンロン、山一證券、タカタなど日米欧の大企業の倒産事例を25件分析したもの。 では、特に興味深かったところを本書から拾っていきます。 ウェスティングハウスの倒産。長所が短所に。ウェスティングハウスは1868年に創業しました。 その後、交流送電システムの開発に成功、1957年にはアメリカ初の商用原発の稼働に成功し、技術力を武器に事業を多角化させ名門コングロマリットになりました。 しかし本書にこの企業が記載されていることから分かる通り、2017年

          世界倒産図鑑 感想

          「黙殺-報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い-」感想

          超絶ざっくりあらすじ選挙に出馬してもマスコミから全然取り上げられない世にいう泡沫候補(本書では無頼系独立候補)の人生を追いかけたノンフィクション。 では、特に興味深かったところを本書から拾っていきます。 ユニークな候補者達・松山親憲さん(2014年の都知事選に立候補) 元々この2014年の都知事選が行われたのは、当時東京都知事の猪瀬直樹さんが副知事時代に、徳洲会理事長だった徳田虎雄氏の次男の徳田毅衆院議員から現金5千万円を受け取っていたことを発表していなかったことが発端で

          「黙殺-報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い-」感想

          「漫画がはじまる」感想

          超絶ざっくりあらすじ井上雄彦さんと伊藤比呂美さんの対談。 「SLAMDUNK」「バカボンド」を中心に井上さんがどういった事を考えながら漫画を描いているかがわかります。 では、特に興味深かったところを本書から拾っていきます。 ・井上雄彦の大学時代もともと美大に行こうと思っていたが、母子家庭で金銭面が不安だったために熊本大学に進学。美大と違って、熊本大学では当然漫画を描こうとしている人は周りにいなかった。そのことについて 僕が漫画家になろうと思っていることを、みんなは知らな

          「漫画がはじまる」感想

          「マンガ脳の鍛えかた」感想

          ざっくりあらすじ週刊少年ジャンプ40周年記念に、ジャンプ人気漫画家37名による総計15万字のインタビュー集。 面白かった部分抜粋 ・本宮ひろ志(代表作:サラリーマン金太郎) 「まず仮説を立ててそれで描く。その後にその仮説を証明する資料だけを集める。」 ・徳弘正也(代表作:ジャングルの王者ターちゃん) 「状況をリアルにしておかないと、ちょっとしたズレから生まれるささいな笑いは描けない。」 ・森田まさのり(代表作:ろくでなしBLUES) 「ろくでなしBLUES」が欧米で出版

          「マンガ脳の鍛えかた」感想

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          IntroductionI want to introduce Japanese books. But I have not read popular overseas Japanese books like Haruki Murakami's books. I have read books about Japanese murder, Japanese "black" company (which means evil company), Japanese subcult

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          「笑福亭鶴瓶論」感想

          笑福亭鶴瓶論を読んで面白かった部分だけ抜粋。 ・「日本で一番サインしている。二千円札より俺のほうが多い。」 ・家族にお願いされて故人へのサインすら書いたことがある。 ・「お前ら若手がおれの頭を叩けば叩くだけお金が入ってくるねや。」 ・スタッフの不遜な態度に切れて、股間をカメラに押し付ける。以後30年間、テレビ東京を出禁になる。 ・ラジオ番組の学生からの相談。父に医学部に行くよう言われていて困っている。父親にキレる。 「自分とこの子供の精神的な病気も治せないで、なに他人

          「笑福亭鶴瓶論」感想

          「バーのマスターはなぜネクタイをしているのか?」感想

          「バーのマスターはなぜネクタイをしているのか? 僕が渋谷でワインバーを続けられた理由」を読んで面白かった部分だけ抜粋。 ・安くていい物件を見つける方法。 1.面倒見が良さそうな不動産屋さんを見つける。 2.月曜や火曜の暇そうな午前中に訪ねる。 3.おばあちゃんと色々話した後におまんじゅうを渡し、「予算に合うような物件が出てきたら電話ください。朝一番でも駆けつけます。」と言う。 ・飲食業の原価率は30%。お店の家賃を三日間の売上で出せたらその店は儲かっている。 ・若い人に

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          「シン・浪費図鑑」感想

          いろんな女性の浪費が詰まっている。コナンの安室透に浪費したり、ジャニーズJrに浪費したり。 浪費という言葉にはマイナスなイメージがあるが、 [名](スル)金銭・時間・精力などをむだに使うこと。むだづかい。「資源を浪費する」「浪費家」 この本の中に登場する女性は、誰一人としてむだにお金・時間を推しに捧げているようには見えない。 それが必然のように、まるでそのために生まれたように喜んでお金・時間を捧げている。 胸を張って堂々と推しにお金・時間を捧げるその姿は神々しくすらある。

          「シン・浪費図鑑」感想

          「はじめての編集」感想

          「はじめての編集」を読んで面白かった部分だけ抜粋。 ・中世の教会は今で言うところのグーグルのようなもの。世界中の知識がアーカイブされていて、人々の問に答える場所。 ・媒体のスペースを買って商品を告知する方法が生まれたのは、1836年のフランスの新聞「La Presse」。 ・文庫本の形態は、ドイツで生まれた。1987年に貸し本業を行っていたアントン・フィリップ・レクラムがレクラム文庫という廉価本のシリーズを創刊した。第一弾はゲーテの「ファウスト」。 ・20世紀前半はゴ

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