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腸閉塞13日目: 雨の日は不思議と物事が捗る

クローン病悪化に伴う腸閉塞で入院して13日目のこと。

朝からずっと雨だった。昼過ぎには一時雨足が強まり、雷も繰り返し鳴った。濡れた路面を走る車の音がかすかに聞こえて心地よかった。

いつもは午前中に医師が回診に訪れるが、今日は夕食時になっても現れない。元気になってきたから、マメに様子を見なくても大丈夫だと思われているのかも知れない。看護師はいつも通り巡回している。看護師の中には私が飲んでいる栄養剤を試飲された方もいる。私はすっかり感覚がマヒしてしまっているようだが、やはり美味しくないようだ。ラインナップされている8種類のフレーバーの中から、それでもマシなものを5種類選んで常用している。ただ、昨日から一日4本エレンタールを飲むことになったのでサイクルがとんでもなく早い。先日、試しに青りんごとグレープフルーツのミックスをしたことを覚えてくれていた看護師が、好きな組み合わせで混ぜてくれると言うので、夜はグレープフルーツとヨーグルト、眠前は梅とヨーグルトを混ぜてもらった。グレープフルーツとヨーグルトはかなりイケた。梅とヨーグルトは中々の冒険だなとのコメントをもらった。飲んでみたところ悪くはなかったが、単体のほうがよかった。

栄養剤とお茶しか口に入れない日々では、便が固まりようもないので、常に下痢しているようなものだ。それでもお腹は大分落ち着いてくれているので、トイレに慌てて駆け込むような事態はなくなった。特に下血していた時は衣類が汚れることを避けるため、リハビリパンツと尿漏れシートの併用を余儀無くされていたのだが、もうその必要はないと判断した。まずはリハビリパンツをやめて、普通のパンツに尿漏れシートをつけることにした。座り心地が段違いで、日中に趣味でコーディングする効率が断然よくなった。

昨日、個人開発しているR パッケージの qntmap に shiny を使った GUI を付けようとして挫折した話をしたが、それを Twitter で共有したところ、shiny + R Markdown という選択肢を知らされた。所謂 shinydocument だ。これが中々使い心地がよかったので、採用したくなった。ただ、採用にあたっては兼ねてより考えていた qntmap の大改修を行ってからの方がスムーズだろうと判断したので、ほとんど一日をパッケージ改修にあてた。思ったより熱が入ってもう一日あれば改修が終わりそうだ。

昨日のことと言えば、イヤホンを買おうと思ったら病院のコンビニで受け取れないことに絶望した。駄目もとで病院に配送できるか看護師に聞いてみたが、原則禁止とのことだ。安全面や手間を考えると当然だろう。社長がお見舞いに来てくれるかもしれないので、会社にイヤホンを届けておいて、社長に持ってきてもらうのがいいかも知れない。

すっかり病気の辛い話をすることがななくなって、そこらの日記の延長線上のようになってしまった。しかし、退院までは今しばらくかかる。最初に入院期間は約二週間と聞いていた。その日を明後日に控えているが、もう一週は延長戦することが既に決まっている。

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