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あばばばば

行動の時機も是非も正解かわからぬ。面倒を見られている当人さえもわかっていないことがしばしばだろう。

するとどうだ。いっそ狂ったように振る舞って、鼓舞の対象が己か赤子かわからなくなってしまう。ツレもちょっと前には考えられなかった行動で世話を焼く。

「あばばばばばば、ばあ!」

日々、みな、一斉に、変わっていく。それも悪くないと思うのは狂った私か元来の私かわからぬ。

「あばばばばばば、ばあ!」

月は今日も綺麗だ。

表題は芥川龍之介作「あばばばば」より。
https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/14_14602.html

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