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小石を蹴飛ばすまでの静寂

街灯が賑やかに滲んだ路面を見ていた.歩いていた.くるくる踊っていた.遮二無二叫んでしまいたい.ウィスキーと氷が耳に残した音楽を聴いていたい.かじかんだ指先でポッケの中の鍵を撫でる.何がいけなかったんだろうか.直視できない記憶の琥珀に安寧してしまう.何がいけなかったんだろうか.夜に消えない記憶の輪郭を確かめてしまう.

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