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ブレーキの踏み方を知らなかった私が、自分のペースを保てるようになった3ステップ

「社会人人生は短距離走じゃなくて長距離走なのよ。もう少し肩の力を抜きなさい。」

先輩から言われつづけた言葉の大切さに気づいたのは、フリーランスになった26歳のとき。それまでの私は、常にアクセル全開の人生だった。

エンジンをかけたらと思ったら、いきなりアクセルを踏み込んで目的地までまっしぐら。ブレーキの踏み方を知らないから信号が赤でも止まれないし、ガソリンがなくなっていることにも気づかない。

実生活にあてはめると厄介で、やると決めるとどこまでも働きつづけて、心身のアラームに気づけない。山を越えて気が抜けた瞬間に全疲労がきて寝込んだり、溜まっていたストレスが爆発して急性胃腸炎になったりしていた。

会社員なら自分が休んでも誰かにカバーしてもらえるかも知れないが、フリーランスはそうもいかない。体調不良やキャパオーバーで仕事を止めてる場合じゃない。もっと自分でコントロールしなければ。

そう思って試行錯誤を重ねて、ようやく自分のペースを掴めるようになってきた。このnoteでは、止まり方を知らなかった私が、自分のペースを保ちながら働くためにしている3つのステップを書いてみようと思う。

STEP1. 定期的に状態を点検する

まずはじめたのは、自分の状態を把握すること。心身のキャパはどれくらいあるのか?そのうち今どのくらい使っていて、あとどれだけ余裕があるのか?を定期的に観察するようになった。

このとき、これくらいキャパがあって欲しい!という理想を掲げたり、こんなの余裕!と強がらないことが大事。自分のキャパが10だとしたら、今何メモリまできているのかを冷静に見積もる。

目を向けてみると、私の場合は心よりも先に身体にガタがきやすいことがわかった。ちょっと風邪っぽいな、疲れてるかもな、というときにはすでに結構無理していて、一度止まった方がよい合図。

「まだ全然アクセル踏めそうなんだけどな」と思っても、周囲に相談して仕事を早めに切り上げて休む。ひどくなってからだと回復にその倍以上かかり、結果的に周囲にも迷惑をかけてしまうので、勇気を出して早めの判断するようにしている。

STEP2. 故障の原因を考える

そうして止まった時には、「何が負担になっていたんだろう?」と考える。仕事の量が多かったのか、プレッシャーが大きかったのか、対人関係のストレスなのか、はたまたプライベートの問題なのか。

最初のころは自分ではうまくできず、しかも人に相談するのが苦手なタイプだったので、信頼できるカウンセラーさんの力を借りていた。今の状況や感情を洗いざらい話すと、意外なことが不調の原因になっていることに気づく。

このとき、必要以上に他責にも自責にもしないことが大事。私は自責思考が強すぎて「自分の仕事の仕方が悪かった」とか「キャパが小さいことが問題だ」とか思っていたけど、これは責任感があるように見えて問題の根本的な解決を放棄しているだけだった。

一度自分の置かれた状況をきちんと受け止めないと、次には進めない。何が不調の原因で、それは自分で解決できることなのか?を考えるようにしている。

STEP3. 修理する 

原因がわかったら、あとは必要な対処をするのみ。と、口では簡単に言えるけどこれが難しい。自分だけで解決しないことは、会社にかけあうことも必要になるし、すぐに解決せず時間がかかることもある。

なので私は、自分なりのリフレッシュ方法をいくつか持つようにしている。たとえばこんな感じ。

1.身体が疲れているとき → 時間が許す限り寝つづける
2.頭が疲れているとき → ヨガでリフレッシュする
3.不安なとき → 信頼する人に話を聞いてもらう
4.エネルギーが足りないとき → タイ料理を食べる、日本酒を飲む
5.あらたな気持ちに切り替えたいとき → 自然が豊かなところに行く

(ちなみに、疲労度がMAXのときは1寄りに、元気なときは5寄りになる。)

「こんなときにはこうすればいいんだ」というマイルールがあるだけで安心して、いくらかのストレスが吹き飛ぶ。どうしたら自分がごきげんになるのかを知っておくことで、他人にも頼れるようになってきた。

大切なのは、自分でハンドルを握ること

とはいえ、仕事なのでやらなきゃいけないときもある。しんどいけど、これが正念場だ!と乗り越えたいときもある。そんなときには、乗り越えたあとに休む機会を設けたり、途中でエネルギー補給をするように心がける。

同じ状況でも、むやみにアクセルを全開にしているのか、残りのガソリンを把握しながら意思を持って踏み込んでいるのかでは状況が全然違う。自分でハンドルを握っている感覚を持ち続けることが、きっと大事なのだろう。

もしも「肩の力が全然抜けない」「リフレッシュできない」という方がいたら、こちらも読んでみてください。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。



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