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肋骨骨折 超音波画像

症例

年齢  47歳 
性別  男性 
傷病名 左第11肋骨骨折

受傷機転
・転倒し何かの角にぶつけた

・自覚症状:呼吸痛(+)咳など腹圧が高まると疼痛増大
      動作痛(++)
・他覚症状:介達痛(++)圧痛(++)
・超音波観察にて骨の異常を認めた

左第11肋骨骨折画像

 超音波観察にて骨傷の疑いがあったため整形外科にて精査を依頼(※1)し、『左第11肋骨骨折』と診断されました。柔道整復師の仕事は急性外傷が保険内での施術可能傷病となります。その中で、骨折と脱臼は応急処置は認められていますが応急処置以降に継続して施術をするためには医師の診断が必要となります。
 画像を見て応急処置をすることで回旋転位、屈曲転位などの骨折の曲がった方向の正確な確認をすることができます。これにより整復(骨折や脱臼を元の位置に正す行為)が正確にでき、血管や神経の損傷の危険を回避することができます。

 医師と柔道整復師の中に『医接連携』という言葉があり、これは医療機関で診察を行い、接骨院(整骨院)で施術可能と判断した場合施術依頼をし、医療機関と施術所が手を取り合って施術(治療(※2))を行っていくという意味です。医師も柔道整復師も第一に考えているのは患者様の一番良い形での施術(治療)ですのでどうぞお気軽にご相談ください。

(※1)現在、私たちが使用することのできる超音波観察装置は診断(診断は医師のみに認められる行為)をするためではなく施術の補助として扱うことが認められている状態です。それでも骨折の見落としが減り患者様の不利益がなくなるということは大変素晴らしいことだと思います。
(※2)治療という言葉は医師のみが使用可能で医師以外が行う行為は施術というように決まっております。

 これからも法令遵守のもと私たちができる最大限の施術で患者様に日々の安心を提供できたらと思います。

この画像は患者様の了解を得て使用させていただいております。

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