名作ラジオCM_693
■資生堂/アウスレーゼトロッケン
稲を干す歌
川崎さん:僕は「音」を探して世界を歩く。
カメラマンが風景を切り取るように。
SE:(稲を干す女性の聖歌)
川崎さん:インドネシアの小さな村では
稲を干す女性たちが、歌を歌ってくれた。
旅から戻り、目を閉じて音を聞くと
彼女たちの優美な仕草や
おだかやなまなざしまで蘇ってくる。
そのときに確かに存在した、幸福の時間。
「音」を求める旅は、終わりそうにない・・・・
N:音。香り。見えないけど豊かなもの。
辛口の微香料、アウスレーゼトロッケン。
資生堂。
■資生堂/アウスレーゼトロッケン
夜と朝の境界
川崎さん:夜と朝の境目の音ってあるんですかと、よく聞かれる。
SE:(西表の森)
川崎さん:西表の森の音を、24時間録音していた時。
夜盛んに鳴いていた蛙が少しづづ鳴き止んで、虫の声が、弱くなる・・
ふと、音が無くなった。
そして、鳥達がかすかに鳴き始めた。
夜と朝の境目の音は、確かにあったのだ。
M:〜
N:音。香り。見えないけど豊かなもの。
辛口の微香料、アウスレーゼトロッケン。
資生堂。
■資生堂/アウスレーゼトロッケン
桜の花
川崎さん:桜の落ちる音を録りたいと、ずっと思っている。
けれど、いまだに納得いく音は撮れない。
でも、自然に向き合っていると
そんな自分のエゴも、
ちっぽけなものだと気付かされる。
偶然、ほかの素晴らしい音に、出会うこともあるから。
あるがままに、いつか
自然が、桜の舞い落ちる音をボクにくれる日も、来ると思う・・・
N:音。香り。見えないけど豊かなもの。
辛口の微香料、アウスレーゼトロッケン。
資生堂。
■資生堂/アウスレーゼトロッケン
クルンクン
川崎さん:バリ島で、夜中に音を聴いた。
SE:コーン、コーン、コーン・・
川崎さん:しばらくすると、別の方向からも聞こえてくる。
SE:コーン、コーン、コーン
川崎さん:何の音だと尋ねると、意味はないという。
軒に吊るしたクルンクンという木を
誰かが夜中にふと思いついて叩く。
それを聴いた誰かが、また叩く。
「私はここにいます。あなたがそこにいてよかった」
ただそれだけを伝える、贅沢な音があった・・・
M:〜
N:音。香り。見えないけど豊かなもの。
辛口の微香料、アウスレーゼトロッケン。
資生堂。
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ACC CM年鑑 2005年 ラジオCM ブロンズ
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