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「動物を飼うということ」

今日もいつも通り目が覚めて,おいしくご飯を食べて,大切な家族と幸せな時間を過ごすことができた花谷です。

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 「動物を飼うということ」

うちで飼ってたハムスターの寿命が来ました。
昨日の夜,お出かけから帰ってきたときには分からなかったのですが,寝る前に動かなくなっているのを家族で確認しました。

●「買った日」「飼った日」
2018年5月にわが家はハムスターを買いました。
「買った」のです。
そして
「飼う」ことになりました。

次男と娘が中心になって世話をするということで名前も付けていましたが,結局,つけた名前は忘れ,ずっと「ハム」と呼んでいました。

●わが家で過ごした日々
ハムは,はじめは小さくてとてもかわいかったです。手のひら半分ぐらいの大きさでした。暖かさと心臓の鼓動が手を伝ってきたことに,子どもたちは感動していました。
子どもたちは,育て方もあまり分からなかったですが,ワラを替え,エサをやり,フンを取り除きました。ときどき,面倒くさくなることもあったようですが,妻の力も借りて世話を続けていました。

1年もたつと,手のひらからこぼれそうなぐらい大きく育って,「巣の出入りできる?」と心配するほどでした。獣医さんには,「ひまわりの種はカロリーが高いので,あまり与えない」と教えてもらいました。ブロッコリーの芯はよく食べると教えてもらいました。

●迫る病気
ハムスターにはよくあるそうなのですが,耳にカリフラワーのような腫瘍ができました。獣医さんによると,手術となると,細胞をすべて取り除くのに,ずいぶん削らなければならないこと,寿命の2~3年の半分以上済んでいることから体に負担がかかること,今は痛そうにしていないので様子を見るのでいい,ということでした。このころから,命のカウントダウンを意識しだしました。

●相変わらずなハム
耳に腫瘍をぶら下げていましたが,今までと変わらず,欲しい時にエサを食べ,新聞紙をかきむしり,カタカタと回転機で遊んでいました。言葉を発することがないので,私たちには気持ちはわかりませんが,ハムにとってはしんどい時期が続いていたのかもしれません。

●近づく寿命
今年に入り,ひと回り体が少しずつ小さくなっていき,それに反して腫瘍は大きくなっていきました。それでも,ハムは「痛い」とは言わず,いつも通りでした。痛みをあまり感じない,ということも聞きましたが,心配になってきました。

●頭半分ぐらいの腫瘍
一昨日の腫瘍は,驚くほど急に大きくなった気がします。大丈夫か,とも思ったのですが,何もすることができず,「心配やな」と家族で話すことしかできませんでした。その時の様子は,毛並みも荒れてきており,どれぐらい生きられるのか始めて考えた瞬間でした。

●命が終わる日
ハムは死ぬ瞬間何を見たのか。何を思ったのか。
うちに来てよかったのか。
魚や虫にも同じように命はあり,頭では「生き物の命の価値は同じ」とはわかっていても,ハムの死は,やはり違う感覚がありました。ほ乳類だからか,名前を付けていたからか,大きいからか。
小屋の中で,横たわっているハムを見ていろいろ思いました。

●子どもたちの思い
ずっと前から,犬が欲しい,ウサギが欲しいと言っていたのをなだめて,ハムスターを飼うことになったのですが,今回のことで,子どもなりにいっぱい考えたことがあるみたいでした。
「もっと大きな動物になったらもっと悲しいの?」と潤ませた目で妻に聞いていました。「それならもう飼わない」と言っていました。
大事なのは,「飼う」「飼わない」の選択の価値観が変わったことだと思っています。伝わるかなぁ。今後,何かを飼うか飼わないか決める時,今日のこの出来事を思い出すことと思います。

●そして
ハムは,家の花壇に咲いているヒマワリの下に穴を掘って埋葬しました。穴を掘って,ワラを敷いて,ひまわりの種を一緒に添えて,ワラをかぶせて土をかけてやりました。
ハムがうちに来てよかったのか,どうかは,分かりませんが,子どもたちが考えるきっかけになりました。
ありがとう。

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1年生の国語の教科書に「ずっとずっと大好きだよ」というお話があります。犬のエルフと主人公の男の子が一緒に過ごす日々。ずっと「大好きだよ」と言って暮らしていたから,悲しくありながらもエルフの死を受け入れることができた場面はおとなでも深く考えさせられます。

今まで何か動物を飼ったことがある人は,
「生命」についてコメントしてみてください。

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