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雀荘店が潰れる理由

18歳からオンレの雀荘店にブラリと入る事をしていた自分が、30年以上オンレの雀荘店に色々な店に出入りして感じる事がある。
それは、儲かる雀荘店と潰れる雀荘店の違いです。

1.雀荘店を潰す人達

色々雀荘店が潰れる理由は数多くある。

・店員のサービスが行き届いてない。
・店員の教育ができていない。
・立地条件が悪すぎる。
・店舗が汚い。
・経営者の考え方の目線が低い。
・軸となる確りした店長がいない。
・理念や信念が店舗にない。

色々潰れる理由があるのだが、一番の理由は客層だ。
オンレ店そしてノーレート麻雀でも良いが店を潰す最大の理由は常連客だ。

麻雀のマナー、麻雀の強さなどは関係無い。
関係有るといえば関係あるのだが、一番大きな原因にならない。

2.雀荘店を潰す勘違い要因

良く麻雀プロや麻雀経営者が勘違いするのが、
麻雀の鉄強雀士が麻雀の経験の浅いヒヨコ雀士を叩き過ぎて、ヒヨコ雀士達が中級以上になる前に面白さを感じる前に怖さを感じて辞めてしまう人が多いだろうという分析は間違っている。

私は18歳の頃にリアル麻雀に嵌っていたが、リアル麻雀の授業料は1~2年程度で優に場代を含めて200万円を超えたと思う。それでも必死にアルバイトで貯めたお金を握りしめて点5のお店に足繫く通っていた。

では、なんでボロ負けしても戦い続けていたかといえば、麻雀の強さへの追及が楽しくてしょうがなかったし、日々成長する自分が理解できていたから、逃げずに戦い続ければ必ず強くなることを確信していたからだろう。

だから当時の自分は、例え負けが分かっていても格上の雀士と数多く経験することが全て勉強だと思っていた。
当時のほろ苦いエピソードとしては、持ち合わせた現金が深夜につきて半泣きしながら都内10数駅分を夜中に徒歩で帰宅した事がある。
そして19歳の頃には、25連勝以上を経験してどの雀荘店に顔を出しても負けにくい強さが身についていた。

オンレのリアル麻雀を辞めなかった理由は、日本一を目指していたからだ。当時色々な中高年のオッサン達と対局したが、どの対局でも不快な思いをしたことが無い感想を抱いている。
逆に今は、麻雀がここまでも普及しているが、状況は昭和時代より悪化している。

3.雀荘店を潰す常連客

30年前の昭和時代と何が変わったかといえば、明らかに日本の景気です。
30年前は、金の無い雀士でも麻雀に対する誇り個の強さが有った。
だから、麻雀を勝っても負けても非常に楽しんでいた。

それが、30年間という低迷する日本経済の中で、オンレ店では特に常連客で最低2名がつるむようなマスカキ雀士が多く増えた。麻雀というのは、1人で誰にも依存せずに4人全員がトップを取る事や読みを働かせて最善を尽くす所に面白さが濃縮しているのだが、昔に比べて羊の群れを成すマスカキ雀士が増えてきた。

気持ちは少し理解できる。1人で雀荘店にブラリと何処の店舗にも入店できる狼雀士と常に仲間や常連に守られた共闘してきた羊雀士では、本質的に生き方や麻雀の質が全く異なる。

大手チェーン店の雀荘が低迷した30年間でも店舗を潰さずに土日平日問わず稼働率が高いのは、常連からご新規さんまで顧客が多いので羊の群れを成す雀士が殆どおらず、麻雀の強さに関係無く顧客全員が自立した立派な狼雀士だからだ。

そのような店では、稼働率も高いから不自然に時間併せの同卓を希望しても色々な顧客が出入りするから群れを成す事が中々できてない。だから、勝ちたいと思った雀士達は自然と1vs 1 vs 1 vs 1の公平性のある対局を実現できている。

逆に立地条件も良くライバル店も近隣に無く雀荘メンバーも確りしている雀荘店で平日の稼働率が低い店舗は、常連客が羊の群れを成して1人の狼雀士を排他している可能性が非常に高いです。
どんなに強い雀士でも3 vs 1の構図や 2 vs 1 vs 1の構図でお互いが慣れ合いで点棒の移動をしたり、慣れ合いで順位を決めることでマスカキを喜んでいる状態が起きている。

その様な雀荘店では、羊の群れに媚びを売って羊の群れの子分になるしかない。でも麻雀って1人で戦う戦士4人が揃っている状態が一番面白いのだが、稼ぎが少ないのにオンレ店に通う可哀想な人達は、羊の群れでメーメーするのが楽しいのだろう。

もう一度言う。なんか色々と好条件がそろっているのイマイチ儲からないもしくは赤字を出してしまう店は、色々と細かいサービスの質を改善すると同時に常連がつるんで新規顧客や1人でブラリと来る客に偏った不利益な事をしていないか立ち番をして後ろから打ち筋を徹底的にチェックした方が良いだろう。

今は仲良しこよしの羊の群れをした常連客で経営が成り立ったとしても、有りとあらゆる強さの雀士がぶらりと入店できる店舗を目指さなくては先がない。

4.雀荘店を潰す常連客への対策

雀荘店で羊の群れがつるんで、気に要らない客を叩くお店は早急に改善した方が良いだろう。客層を決めるのは常連客ではなく経営者だ。
経営者が確りとした理念と信念があれば、目先のマスカキ雀士の現金を欲しがるよりは1ヶ月に1回遊びに来店してくれる雀士を1万人作った方が良い。

クラブやキャバクラそしてスナックなどが長続きする店の多くは、キャストを口説く短期決戦型の太客以上に1ヶ月に1回最低でも年1回決まったサークルで必ず顔を出してくれる顧客が大勢いる方が潰れ難い。

それと新規顧客キャンペーンをかまして、新規顧客の中から若い世代を中心として爽やかな人達を確保したり、女性客を確保すると世代が変わって古の羊雀士達と運命を共にする愚は避けられるだろう。

あれですよ、いくら地元住民が揃って常連になっても、挨拶や会釈を超えて会食や酒の付き合いをしている馴れ合い羊客を多く入れている時点で、どこかの村の雰囲気を都会で出している時点で駄目だろう。

雀荘店で目指したいのは、牛丼の吉野家とか松屋とか、マクドナルドとかラーメン屋の一蘭のように誰が1人で入っても満足するお店を目指したいだろう。

5.羊雀士よ

自分達が仲間内で楽しんでいるようで、店をジリジリ潰しているのを理解した方いいだろう。そして店舗が潰れた時に羊雀士がチリジリになったときに他店に新規にお一人様で顔を出せるのかね。

一度でも常連でつるんだ羊雀士には、雀荘店の新規開拓などは絶対無理だろう。自分達が生きている間お店が潰れないようせいぜい頑張りたまえ。

6.狼雀士よ

どんなに負けても誰ともつるまず、競技の強さを追い求める雀士達よ、貴方は既に狼雀士の資格がある。私のようにどこの雀荘店でもブラリと顔を出せる強さがいずれつくだろう。


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