変えられないものと変えられるもの
4月にシャンディさん(合同会社ギルド代表)から、静岡に住むN高3年生で同い年のわこを紹介してもらった。
zoomで何度か話したあと、「実際に会いたい!」ということで静岡まで会いに行った。
その時に感じたことを今日は書いていく。
今回訪れたのは掛川。わこの家は掛川の中でも都会の方だけど、大阪と比べると田舎だなあって感じ。
訪れた4日間の中で掛川の街や人を色々と紹介してくれた。
わこは掛川も含め、地域に魅力を感じていて地域に関わる活動をしている。
自分も今まで「地域」とか「地域活性」とかいう言葉を聞くことはよくあった。
「地域」と聞いた時に「人と人がつながっていて、その繋がりがなんかよくわからんけど大切で〜」くらいの軽いイメージだった。
違った。「地域」を舐めていた。
初日、掛川にあるわこの家に行って明日からの予定を話していたのだが、街のことにもそこにいる人のことにもすごく詳しかった。
なんでそんな知ってんのってなるくらい。
家族の会話でも最近の市長はこんな感じでとか近所の人から〇〇もらった〜とか、地域の話が多い。
そんな様子を見ていて、今まで気にしたこともなかったけど、家族の会話の中で地域の人の話が出てくるなんてことなんてほとんどなかったことに気付いた。
隣の人の名前すら知らない状態で、まず隣がどんな人なんだろうとかの興味すら湧いてこない。
他の家庭を見たからこそ、違いが見えてきた。
そんな感じの初日が終わり2日目。
わこが紹介してくれた、地域おこし協力隊のお姉ちゃんと一緒に、商店街開拓をした。
開拓といっても、商店街で気になるお店に入って商品を見たりお店の人と話したりする感じ。
ここでも驚きがたくさんあった。
まず商店街に入って5分で出会った、生け花の先生をしているおばあちゃん。
どこから来たのと聞かれ、「大阪から」と答えると遠いところから来たことに喜んでくれて、おまんじゅうを作ってくれた笑
普段から近所の人におまんじゅうを振舞っているらしく、今回も「これも旅の思い出!」と楽しそうに作ってくれた。
おばあちゃんと別れた後は、地域おこし協力隊のお姉さんが絶賛する、和菓子屋「兎月堂」に行った。
お店のおばちゃんとその息子と和菓子について話をしていたのだが、いつの間にか祭りの話になっていた。
祭りって年に1回のイベントだと思っていたけど全然違った。
今でこそ薄れて来ているが、祭りは地域の人の生活の一部。というか祭りのために生活している。
祭りの中で自分(自分の地域)の想いを本気で伝え合ってバチバチに戦う。喧嘩しているようなものだけど、手は絶対に出さない。
祭りが終わったら絶対に後を引かない。
それが祭りというもの。
祭りがあるからこそ、自分の生きる地域に責任や誇りを持てるんだと教えてくれた。
商店街開拓は他にもいろいろ巡って、残り2日間も市長さんや副市長さんとお話しさせてもらったりと濃い4日間だった。
4日間を通じて感じたのは、ここにいる人たちは地域に生かされているということ。
掛川を紹介してくれたわこも、商店街で出会った人も、地域の繋がりの中で生きている、生かされていることを感じた。
地域の持つ力の凄さを感じた。
もう1つ感じたことがあった。
今回一緒に過ごしたわこは、地域を良くしていきたい!と、目標や強い意思がある。
zoomで話していた時から芯が通っていると感じていたが、実際に会うともっと感じた。
そうやって志を持っている姿に憧れと、自分はこれでいいのだろうかという焦りがあった。
そんなことを考えながら過ごしていて、あるとき「自分とわこは違うんだな」ということを感じた。
わことは生きてきた環境も見えている景色も違う。
だから感じることや考えることも違う。
自分がわこになれるのかといえばなれないし、逆も同じ。
「誰かみたいになりたい」という思いは無い物ねだりで、今自分の置かれた環境でどう行動するかでしかないのだと思った。
環境とか親とか、変えられないものは確かにあるけど、自分次第で変えられることもたくさんある。
自分が動けばどうにだってなる。だから自分にもっと自信を持って、感じるままに突き進んでいけばいいと感じた。
わこ:Instagram、Twitter、Facebook
写真協力:地域おこし協力隊/芳川翠(よしかわみどり)さん Instagram
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