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自主自律=ボトムアップ

小学生年代のサッカーで、大切なことはなんでしょうか?

1.サッカーを純粋に楽しむこと

2.サッカーが上手くなること

3.試合に勝ちたい、試合で活躍したい、得点したい

4.プロサッカー選手になりたい

5.友達と仲良くサッカーがしたい、友達を増やしたい

だいたい、こんな感じでしょうか?

私の子育て経験と指導者経験を踏まえて言うのであれば、1と2、そして5。

小学生年代でのサッカーで大切なことは何か?ズバリ、上手くなることです。

個のスキル獲得。個の戦術習得。試合で戦える体力と勝ちたいという強いメンタル。これがあれば充分です。負けたくないよりも勝ちたい!が肝です。

他にあるとすれば、基本的な原理原則を学び、習得すること。

日本サッカー協会や都道府県主催の大会参加が全てではありません。市区町村などの地域大会も正直、考えものです。

無駄な時間や無理な試合日程、無意味な試合数があまりにも多い。それと気になるのは、各クラブの温度差。何をどう考えて試合に挑んでいるのか?目的や目標は?サッカーにおけるオンとオフがバラバラで滅茶苦茶。にも関わらず、大人は怒っている。無意味です。だったら、普段から教育したら良いし、大人も学ぶべきです。

ボトムアップという言葉が一人歩きして、自主自立の意味を履き違えている大人が増えてしまったことに危惧しています。自主自立の精神は必要だし、自律することの大切さは、私も子育てした経験から本当に大きいことだと思っています。

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試合会場に着いたら、まず一番先にやるべきことは何?

人への挨拶をしましょう!人の目を見て笑顔で元気よく。

いくらみんなでグラウンドに向かって挨拶したって、グラウンドから返事は返ってきません。それならば、グラウンドに感謝してゴミ拾いや石ころを見つけて取り除く、綺麗にブラシで慣らしたりしましょう。グラウンドがなかったら、サッカーはできません。だからグラウンドに感謝して怪我や事故のないよう祈るのです。

時間(約束)を守りましょう!時間はお金では買えません。自分で作るものです。

時間を守る人、時間を大切にする人は人から信用され信頼されます。なぜなら、時間は人を映す鏡だからです。間違いなく、神は細部に宿ります。たとえ子供でも、そうなのです。時間を守る人は、成長します。守らない人と比べて、圧倒的に差をつけるのです。時間にルーズな人は、全ての物事においてもルーズです。残念ながら、人からの信用や信頼は失われます。

荷物の整理整頓をしましょう!心も整理整頓され、心が落ち着きます。

荷物が綺麗に揃っているチームは、サッカーも整理整頓されています。うまいチームとそうでないチーム。勝てるチームと負けるチームの差が出ます。やはり、神は細部に宿ります。荷物整理は、心を映す鏡なのです。

アッチ・フットボールアカデミーでは、6年間かけてやっていきます。これらができる選手と、そうでない選手との差は明確で、うまくなる選手の理由がここから出ているのも事実です。いくらボールをたくさん蹴っても、止めても、運んでも、これらができなければ上手くなることはありません。面白いものです・・・

指導者が、よくボトムアップを取り入れてやっています!と言うけれど、本当のボトムアップって、違うんじゃない?と言いたい。

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大人が手出し、口出しするのを止める、又は、我慢する。のがボトムアップだと思っている人が多いです。違います。言うべきことは言う、すべきことはする。ただし、プレーにおける状況や環境の変化にいかに対応し、今すべきことへの優先順位と選択肢の決定をすることの意思表示だと思います。

勝っている状況、負けている状況、引き分けでもいい状況、時間があるので簡単にうまく減らす状況や時間がないので急いで点を取りに行く状況など、選手一人一人が自らの考えをみんなに伝え、率先して行動することだと思います。

日本の教育そのものが、トップダウン方式なので、実際の社会や教育現場からは遠く離れた状況だと思われます。

私のクラブでは、幼児(年中〜年長児)から、練習中は親と子供は一定の距離を保ち、終わるまで一切の立ち入りを禁じています。小学生においては、1年生から手代口出し厳禁です。

子供にボトムアップを育成するのではなく、親に対してボトムアップの必要性と必需性を解き、教育していきます。そこで初めて、気づきが生まれ、そこからスタートします。子供の領域に大人が土足で踏み込まないようにさせます。

試合での応援と声援、拍手を歓迎しますが、ベンチへの立ち入りや不足なものなどの手渡し、口出しは厳禁としています。もし何か必要なことがあれば、コーチを介して行ってもらいます。飲み物が不足したら、水道の水を入れる。自分で、どうしたらいいのかを考えさせ、次に活かすことのできるよう指導することが大切です。

子供を困らせることから始まります。困った時に考えて解決策を講じれば良いのです。それなのに、いつも大人が口出し、手出しするから面倒なのです。

よく見る光景に、親の当番があります。あれこそ無意味だし無駄だし、滑稽極まりない。もういい加減やめてほしいです。子供をダメにします。そろそろ気づいてほしいです。大人の役割を。何でもかんでも手を出す習慣の無意味さに。

子供が困った時こそ最大のチャンスであり、学び気づき、成長する機会なのです。

その機会を奪ってはいけません。子供が成長する瞬間なのですから・・・・

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これから始まるリーグ戦に向けて取り組んでいるのが、試合に入ったら選手たち自らで話し合い、自分たちにサッカーをすること。そう、Just do it !です。

クラブが取り組んできたことを彼らが生かしてくれるのかを見れることが、私の最大の願いでもあり、希望です。今からワクワク、ドキドキが止まりません。

自分たちの力で、見て考えて判断して実行して試合しなければ、楽しくもなければ面白くもありません。たとえ勝っても、もし負けても納得いきません。

自主自律。やるには、覚悟と責任が入ります。できますか?

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