見出し画像

【イベントレポ】NAGOYA CONNÉCT#21

こんにちは!株式会社アッテミーです。

今回の記事では、先日開催された「NAGOYA CONNÉCT #21」のイベントレポートをお届けします!NAGOYA CONNÉCTは毎月第4金曜日の17時〜21時になごのキャンパスで開催されており、多様なイノベーター達による講演やイノベーションを加速させるワークショップ等が実施されています。


はじめに

今回のテーマは「ベンチャー×高卒就職が生み出す若者イノベーションの世界」。セッションは3部構成となっており、それぞれ以下のテーマとともに進められました。

①高卒就職×ベンチャーが生み出す若者イノベーションの世界。"早活"で日本はこう変わる!

②早活人材コレクション
ベンチャー企業で早活キャリアを歩む若者のリアル

③パネルディスカッション
高卒就職×早活を実現するために何をすべきか?

今回のイベントレポートでは、テーマ①にフォーカスを当ててレポートします!

登壇者紹介

モデレーター:小林捷斗氏
名古屋工業大学2年生(現在休学中)
一般社団法人でインターン生として活動中

登壇者:古屋星斗氏
一般社団法人スクール・トゥ・ワークス代表理事(HP:https://schooltowork.or.jp/
リクルートワークス研究所 研究員
若手社会人のキャリア形成研究、労働市場研究が専門領域

アメリカは「大量退職時代」

新型コロナウイルスの出現は私たちの生活を大きく変えました。

みなさんは「グレートリセット」という言葉を耳にしたことはありますか?この言葉は2021年度ダボス会議の全体議題となっており、コロナショック以前には「もどらない」「もどれない」ことを意味します。

"働く"という視点から見てみると、例えばアメリカでは、「大量退職時代」が論じられています。2021年時点で、アメリカの労働者のうち390万人が自主退職。以降400万人台で推移し、統計開始以来最高水準が継続しています。さらに、ある調査によると、アメリカ人の66%が今すぐにでも転職したいと考えており、特にZ若い世代になるほど退職意向が強いそうです。その原因には、コロナショックによる人生との向き合い方の変化、働き方に関する価値観の変化、企業への共感の低下、特定職種の求人の急増が挙げられています。

日本でも人生における「選択」の回数が増加

日本でも、現在の日本的経営では「企業別労働組合」「終身雇用制」「年功制」が三種の神器と言われ、退職金やボーナス、定年、転勤などがそれを彩っています。しかしこの構図が崩れつつあるのも事実です。その例としては以下のようなものが挙げられます。

・日本人の20代後半の54%がすでに転職を経験。
・20・30代社会人の38%は大学や専門学校等での学び直しを希望。
・人生における「選択」のタイミングは以前と比較にならないほど増加する。
・卒業時の「選択」はその最初の1回。

つまり、人生における「選択」の回数が増加していることが分かりますね。

スクリーンショット 2022-03-27 1.16.54

これからの若者のキャリア形成には法則がある

では、これからの若者のキャリア形成はどうなっていくのでしょうか?古屋氏によると、最新の実証研究から見えてきた現代のキャリアの法則は以下の2点が挙げられるそうです。

・越境行動:知らない世界にまず踏み出す
・企画行動:新しいことをまずやってみる

「情報あふれる社会だからこそ、行動が大きな価値になる」と古屋さん。実際、調査を通して大きな行動を引き起こしているのは「スモールステップ」と呼ばれる"日常の小さな活動"であることが示唆される結果が得られています。

小さな行動は、自分だけの「動機」が見つかる確率を上げること

「誰かに褒められるわけではないが、楽しいからやる」というのは、イノベーションを起こしやすいだけでなく、生産性の向上にも繋がります。小さな行動を積み重ねることで、自主的に取り組むためのモチベーションを見つける可能性を高められると古屋さんは主張されています。

その動機を見つける形式には2パターンあり、どちらが良い/悪いではなく、どちらが自分に向いているのかを判断していくことが重要だそうです。

スクリーンショット 2022-03-27 1.44.16

「早活」で見ると視界が変わる

最近、「早活人材」というワードが話題になっていますね。早くから企業や社会で活動している人材を指しており、近年ではNHKの朝ドラにも早活人材に当てはまるキャラクターが登場するなどしています。

さまざまな早活が始まっている現代では、例えば「自己紹介」にも変化が訪れています。

2010年代まで:
〇〇高校3年生です。部活は〇〇をやっています。大学では〇〇を勉強したいです。

現在・これから:
今、〇〇に興味があり、〇〇の勉強をしていて、夏休みは〇〇に参加します。高校は〇〇です。

この例からも分かるとおり、これまでは行動によって得たものが重要視されてきたのに対し、現代では今の“行動”や“関心”が重要視されているのです。

さいごに

この不連続な変化の時代に、企業も仕事も大きく変化してきています。情報化社会だからこそ「行動」が重要なのであり、その具体的な方法としてまずは小さな行動で動機を調達、そこから「早活」へと繋げる新世代に突入していることが分かりました!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?