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コロナ禍でみえてきた、「在宅避難」の選択


新年度がはじまって一週間がたちましたね!
去年と同じレールを歩いている気しかしませんが、新しい季節・学年になったということで、気分も新たに、より一層「防災」への意識を持ち続けていきたいと思っています。


さて、今回Attelleがお話ししたいのは、「在宅避難」についてです。


在宅避難とは??

一般に、「在宅避難ができる」と判断されるのは、災害が起こっても、自宅が安全な状況にあることです。
例えば、豪雨で浸水や土砂崩れの被害がある(あるいは、予想される)場合は、この条件にあてはまりません。地震の場合、

・住宅自体に損傷がなく、
・自分や家族・同居者にケガなどがないか

など、安全に避難生活が送れるかを慎重に判断することが大切です。

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コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、以前のように
避難所に多くの人が集まり、生活する状況が望ましくないと考えられるようになりました。
これまでにも、災害の規模が年々拡大していることから、避難所の不足が問題として取り上げられていましたが、
コロナウイルスの感染リスクという要因も加わって、ますます避難所での生活が深刻になっています。


「はたして私の家は在宅避難の準備が整っているだろうか」


と一度、振り返ってみてください。

例えば衣食住の「食」、
常温で日持ちのする、レトルト食品や缶詰、乾麺などは備蓄していますか?
ガスの復旧までに時間がかかる時でも、加熱料理を作れる、カセットコンロとガスボンベはありますか?
水道が出なくても、飲料用・生活用に使えるくらいの十分な水は置いていますか?

食料や水は最低3日分(できれば一週間分)の備えが必要と言われています。

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一人分、家族の人数分と考えるとどのくらいの量が必要なのか分からないという人に朗報です。

農林水産省が公開している冊子がとても分かりやすいので、ぜひ目を通してみてください。(チェックリストがExcelで閲覧できるのがありがたいです!)

「緊急時に備えた家庭用食料品備蓄ガイド」https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/pdf/gaido_160511_1.pdf
「家庭用食料品備蓄に関するリーフレット」https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/attach/pdf/gaido-kinkyu-14.pdf

それから、トイレが普段通り使えるとは限りません。
「携帯トイレ」という、水道が出なくても使えるものがありますので、
こちらも備蓄しておくべきです。

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合わせて、マスクや消毒用のアルコールなど、衛生用品の備えも忘れずに。(町の至るところで手指を消毒する機会が増えましたが、家にも用意しておきましょう)

在宅避難のメリットは、デメリットを上回るのか

ここまでみると、在宅避難は「自分で」生活物資の確保をすることが前提で、負担に感じるかもしれません。
避難所では必要最低限の支給物資の情報が提供されるほか、
災害情報などを知ることができ、情報収集がある程度できるので、生活の見通しがわかって良いと思うかもしれません。

しかし、在宅避難では、住み慣れた環境で避難生活を送ることができます。他の人の声や音が気になってストレスに感じることも減りそうです。
そして、なんといっても「感染症のリスクを軽減できる」点があります。
コロナウイルスだけでなく、インフルエンザや食中毒など、
伝染しやすい病気の感染を防ぐことができます。


在宅避難は「自分を守る」ための選択肢

在宅避難がどんな場合も正解だというわけではありませんが、
自分の身を自分で守るという点から考えると、在宅避難は一つの有効な選択肢だと考えています。

在宅避難への「心」と「モノ」の備えを、考えてみませんか?

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