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正解のようなものを盲信したくなる(2021年4月2週目)


2021年4月5日(月)

大学の講義が本格的に始まったらしい。週1回のゼミでしか学校には
行かないから、体感としては春休暇中と一切の変化がないのだけれど。


2021年4月6日(火)

音楽好きの必携アプリを手に入れた。
その名も「Chooning」そして開発者の方の思いが共感するし、素敵だ!

Spotifyの登場によって、私たちは膨大な音楽と低コストで瞬時に出会える日々を過ごしています。ところが、その手軽さ・便利さの獲得と同時に、
一つひとつの音楽と深い結びつきを得ることは難しくなりました。
この“音楽がインスタントに大量消費されていく”状況を課題と捉え、
私たちはその解決のためにChooningを作りました。
レコードやカセットテープに回帰するという方法ではなく、ストリーミング・サービスを利用する生活の中に、再び音楽と向き合う時間を持ち込もうとする試みです。このプロジェクトの普及により、みなさんが音楽との関係をチューニング(調律・調整)しながら、もっと音楽を好きになってくれることを願っています。

確かにかつて、なけなしのお小遣いで買った数枚のCDを大事に何周も聴いていたけれど、今ではSpotifyで新曲が出るたびにダウンロードを繰り返し、飽きたら他の曲に移ってを繰り返している。どちらの聴き方にも良し悪しはあるけれど、その自分の音楽の消費サイクルの早さにたまに不安になる。

そう思っていた矢先に、この優秀すぎるアプリ!

両親の車で流れていたミスチルやスピッツで小さい頃から育ち、中学高校と多彩な音楽を聴いてきた。音楽を聴くデバイスも初めはパソコンのYouTubeだったのが、ウォークマンになり、iPodになり、今ではiPhoneだ。

本当に自分の思い出には、その時に聴いていた音楽が必ず隣にある。
大学受験期、駅から高校までの道で聴いていたバンドを聴けば、当時の受験のしんどさだったり、少しの楽しさが今でも手に取るように感じられる。


2021年4月7日(水)

正解のようなものを盲目に信じてしまう傾向がある。

そして、その正解だと信じて疑わなかったものが揺らいだときに受けるダメージは大きいことが多い。

昨年の4月ごろ。まだコロナウイルスに関してわからないことがあまりにも多かった時期には、いわゆる”ステイホーム”が圧倒的な正解だとされていた。でも、その裏では実は、飲食店がすごく苦しんでいたり、配送業者が圧迫されたりしていたという情報も耳に入ってきた。

レジ袋の無料配布が禁止されて、マイバックを買い物に持っていくことが盛んに推奨された。そして、ほとんどの人がそれも持つようになった。僕もイオンで食料品を買う時には必ず持っていくし、それが正しい行為であると信じて疑わない。
ただ、ある研究によると、マイバックは130回以上使わないと毎回レジ袋をもらうよりも”エコではない”そうだ。というのも、マイバックを生産する際にはレジ袋1枚を生産するよりも多大な環境負荷がかかっているからだ。


絶対に善であると思っていた行為が誰かの息苦しさにつながっていたり、間違いである可能性を突きつけられたりすることがあるたびに、どう切り取っても誰にとっても正解なものなんてないのだと思い知らされる。あるのかもしれないけれど、それを見つけるのはとてもとても難しい。だからと言って、難しさは正解を探すことをやめる理由にはならないのだけれど。


2021年4月8日(木)

この記事は一応日記ということで書いているのだけれど、他者に公開している時点でそれは日記として成立していないのではないかとも思う。
他人の目に触れることを前提として書くということは、ある程度無意識にデフォルメされた状態のものを送り出しているのだ。

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AirPodsを壊してしまった。苦しい。絶望感。
新しいワイヤレスイヤホンを買うのは金銭的にも厳しいので、今となっては懐かしの有線イヤホン最高キャンペーンを実施して、なんとか精神の安定を保ちたいと思う。
マスクして有線イヤホンつけると、外したマスクをコードにぶら下げておけるので便利です!最高!


2021年4月9日(金)

内定をもらっていた企業のイベントがあった。
先輩社員の方との座談会形式でお話しするという2時間のプログラムだったが、個人的には社員の人と話したことよりも内定を得た同じ就活生のみんな(入社したら同期になるであろう人たち)と話せたことが嬉しかった。
そして、実際社員の人たちと話す機会より、同期のみんなとの時間の方が大事なんじゃないかと思う気持ちもあった。

これまで選考の途中でのイベントはどうしてもお互いをライバル視してしまうことも多かったように思うから、今回のように落ち着いて、完全にお互いは「味方である」という状態で交流できたのは楽しかった。

ただ、まだ入社を決めたわけではないのでもう一生会わない可能性もあると考えるとなんだか寂しい。半日のインターンシップに参加した時も、勝手に仲間意識を強く感じて、その数時間の関係で終わってしまうのがとてももったいないことだと思ってしまう。基本的にとても寂しがり屋なのだなあ。


2021年4月10日(土)

何したっけか。マックで西加奈子の本を読んだ。以上!

面接では「ありのままをさらけ出して欲しい」って言う企業。なんで初めて会った人間に、すぐに素を出せると思ってんの?傲慢じゃない?引き出すのはそっちじゃない?と思うのは、ありのままをさらけ出しすぎかしら。


2021年4月11日(日)

歩いて15分ほどの焼き鳥屋さんに行った。そこへ行くのは初めて。おじいちゃん店主がやっている、全部で15席ほどの大きくはないお店だった。

最近は何かに迷ったら、やったことない、行ったことない方へ進むことを心がけている。それは些細なことでも構わなくて、学校からの帰り道でいつもより1つ前の曲がり角で曲がってみるとか、食べたことのない商品を買ってみるとか。
家の中で過ごす時間が例年よりもかなり増えて、良くも悪くも平穏な毎日だ。そんな中で、ちょっとでも視点を変えた行動をすることで得た刺激が生活を豊かに感じさせてくれると信じている。

もし、今日この焼き鳥屋さんに行くことを選択していなかったら、一生行かなかったのかもしれない。退店の時にすごく丁寧に見送ってくれるおじいちゃんに心惹かれることも無かったのだろう。
そう考えると、人生のあらゆる大小の選択はどれも重大に思えてくる。

今の大学にいる、残り1年間でどれだけの選択ができて、新しい経験ができるのだろうか。楽しみで仕方がない。

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