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Report_2.東広島の有機農家さんインタビュー/「百や」さん

2023年9月5日、離乳食プロジェクトにお野菜を提供していただく「百(もも)や」さんに伺い、田邊静剛(たなべきよただ)さんに取材をさせていただきました。

この記事は「野菜Labo×広島大学大学生チーム×東広島市の有機農家」で取り組んでいる「離乳食開発プロジェクト」に関するものです。今回は、離乳食に使うお野菜について学ぶべく、「有機農家さん」を「広島大学大学生チーム」が取材して記事にしました。最後までぜひご覧ください。

百やさんは年間100以上の品種の野菜を作られています。

▶農業を始めたきっかけ

もともと中国で働いていたという田邊さん。生活していく中で「今、自分が食べているものを子どもに食べさせて育てるのか」と疑問を抱いたそうです。「子どもに良いものを食べてほしい」と思い、2018年より農業を始められました。

▶なぜ志和町なのか

ある程度の高低差があり気温の落差が見込めることや、広島市内への交通も便利で動きやすいことも大きな理由ですが、周りに他の有機農家さんが多く、「わからないことがあればすぐに聞けることも一つの決め手」と、田邊さん。近所の農家さんとの共同圃場もあるそうです。

▶「百や」という名前

主に農業に従事する人として使われる「百姓」という言葉から「百や」という名前に決めたそうです。

また、百という漢字はたくさんあることを表しますが、百種類以上の品種を作っていることや様々な人とのつながりも意味しています。

名刺に描かれていた亀のマークは、有機野菜の育つスピードがゆっくりなことから、ゆっくりじっくりという意味を込めて選ばれたそうです。

▶自身が作る野菜の魅力

野菜の根張りを良くするため、土づくりに注力しているそうです。

地域で出た副産物である米ぬかやその他有機質肥料を使用されています。ただ、肥料はあくまでもサポートの役割であり、土づくりを最も重要とされているそうです。

土づくりはまだ途中段階だと話してくださいましたが、田邊さんのご自身の畑に対する愛情を強く感じました。


▶このプロジェクトについて

もともと「子どもに良いものを食べさせたい」「子どもにも美味しい野菜を食べてほしい」という思いがあり農業を志した田邊さんにとって、離乳食に携わりたいという思いも根底にあると話してくださいました。

また、お子さんが、田邊さんの作った野菜を美味しいと食べているのを見て、より多くの人に食べてほしいと思ったそうです。

このプロジェクトを良い取り組みだと応援してくださっていました。

▶最後に。

終始笑顔で取材を受けてくださり、短い時間でしたが、田邊さんのあたたかい人柄を感じることができました。

「美味しい野菜を食べてほしい」という思いを引き継ぎ、百やさんのお野菜を子どもたちに届けられるよう、私たちも精一杯取り組んでいきたいと思います。

お忙しい中、本当にありがとうございました。

取材・文:太田りりか

最後までお読みいただきありがとうございます。頂いたサポートは「野菜のおいしい食べ方がもっと世の中に溢れるため」の活動や勉強のために使わせていただきますね。