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『カラマーゾフの兄弟』読破の道

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2024年8月の記事一覧

【カラマーゾフの兄弟 読破の道_10】搭乗待ちと電子書籍

【カラマーゾフの兄弟 読破の道_10】搭乗待ちと電子書籍

8/20(火)

 過去編の過去編という二重過去の話を読んでいる。若き日のゾシマ長老が出会った罪人が語る、昔話。読者が読む、アリョーシャが聞く、ゾシマ長老が語る、人殺しの生々しい記録。読者から見たらすごく遠いはずなのに、すごく記憶に残るのはなぜなんだろう。

8/21(水)

 死体から腐臭がすることを悪く捉える人々の描写が、中学生のいじめみたいで滑稽だった。それと同時に、人生において他人から「臭

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【カラマーゾフの兄弟 読破の道_9】言葉を作る/伝えるという仕事

【カラマーゾフの兄弟 読破の道_9】言葉を作る/伝えるという仕事

8/17(土)

 最近よく、言葉の力について考えている。同じ空間でも、呼び方が違うだけで、感じ方が変わってしまうのだ。
 台北で金野千恵という建築家の講演を聴いた。彼女は学生時代から、十数年続けているロッジアの研究を紹介してくれた。ロッジアとは、14世紀にイタリアで生まれた言葉だそうだ。元々の意味は、柱と屋根があり、少なくとも一方が外部に開いているといった簡素なものだが、彼女は現代建築の分析にそ

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【カラマーゾフの兄弟 読破の道_8】フィクション内ノンフィクションの現実感

【カラマーゾフの兄弟 読破の道_8】フィクション内ノンフィクションの現実感

8/6(火)

 何か凄いことが起こっている。というのも、自分の発信が人に行動を起こさせる、という体験が立て続けに起こったからだ。

 前回の記事で書いたネットの友達が、カラマーゾフの兄弟を読み始めた。あっという間に読み進めていて、自分が如何にローペースで読んでいたかを思い知らされた。「まだ200ページくらいだけれど面白いです。おすすめしてくれてありがとうございます。」と言われて、いや僕もまだ上巻

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【カラマーゾフの兄弟 読破の道_7】アリョーシャ的人生

【カラマーゾフの兄弟 読破の道_7】アリョーシャ的人生

8/2(金)

 仕事終わりに同僚の家にみんなで集まって、オリンピック観戦飲み会をした。人が集まりすぎて5人くらい立ちっぱだったし、画面があまり見えなかったが、スポーツ関連の様々な単語を学べた。

輕艇qīng tǐng:カヌー
馬術mǎ shù:馬術(そのままだ)
拳擊quán jí:ボクシング
金牌jīn pái:金メダル
決賽/準決賽/半準決賽:決勝/準決勝/準々決勝
などなど。

 みんな

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