YouTubeに載っているトレーニングを真似する事は悪いことではない
こんにちは、Atsuyaです。
本日のnoteではYouTubeに載っているトレーニングをする事は悪い事ではないというテーマでnoteを書いていきたいと思います。
僕のnoteでは、ゴールキーパーに対する個人的な考え方について記事を書いています。
本日はTwitterの質問箱で、以下の質問を受けたので、それについて回答していきたいと思います。
YouTube等、キーパートレーニングの動画を真似してメニューに取り入れることって、そんなに意味のないことなのでしょうか? (もちろん、指導する際の弱点を修正することに特化したメニューを参考にします)
引用:Atsuyaの質問箱
上記の質問に対して僕はこのように答えました👇
YouTubeのキーパートレーニングの動画を真似して、実際に自分のトレーニングメニューに取り入れる事は悪くないです。実際に誰もがやった事がある、GKコーチが手でボールを持ってゴールキーパーにボールを蹴る、いわゆる正面キャッチのトレーニングもYouTubeには載っています。なので大切な事は、
『今日のトレーニング、今日の指導で指導者がどんな狙いを持ち、そのトレーニングで何を習得させたいか』を明確にしていれば、トレーニングは何でも良いと思っています。たとえそれがYouTubeに載っているトレーニングでも、指導者によって何を習得させたいが違ければトレーニングの意味自体も変わってきます。仮に1対1のトレーニングでも、そのトレーニングで
・シチュエーション理解させたいのか
・技術発揮をメインとした1対1なのか
同じトレーニングを行っても、『選手の考え方、捉え方』や『コーチの伝え方』や『オーガナイズの仕方』を変えるだけでトレーニングの目的を変えることができます。なのでYouTubeに載っているトレーニングでも、指導者がきちんと『何を目的としてトレーニングしたいのか』が明確であれば良いと思います。逆に僕はYouTubeのゴールキーパートレーニングを見るときに、このGKコーチはどんな狙いを持ってトレーニングをやっているのかを分析する時があります。
引用:Atsuyaの質問箱
上記の回答をもとに、詳細を今回の記事で書いていきたいと思います。
トレーニングの『目的』を見抜くことが大切
YouTubeの動画を見てトレーニングを真似する事は、悪いことではありません。
しかし、そのトレーニングの目的を理解することが大切です。
そのYouTubeに載っているトレーニングは、
・選手に何を習得してもらいたくて行っているのか?
・指導者にどんな狙いがあるのか?
を理解する必要があります。そして実際に指導する選手に、その『狙い』が共通しているのであれば、YouTubeのトレーニングを真似してもいいと思っています。
本当に簡単な例えですが、正面キャッチの技術を習得してほしいのであれば、GKコーチが手でボールを持って投げるっていうのも良いトレーニングだと思います。
しかしこのトレーニングはYouTubeのトレーニングにも載っています。
なので、真似することが悪いのではなく、何を選手に習得させたいのかを明確にすることがまず指導者にとって大事です。
そこで、例えばハイボールの足の運び方を習得させたいけど、どうやってトレーニングで落とし込んでいいかわからない時に、
YouTubeで「goalkeeper highball 」もしくは、「goalkeeper clossball」と検索してもいいと思います。
そこで運良く、ハイボールの足の運び方を落とし込めるトレーニングを見つけることができれば、良い収穫となります。
そこで自分の目の前の選手に合わせてトレーニングをオーガナイズし、実行していくことがGKトレーニングで大切なことです。
YouTubeで真似することが悪いことではありません。
指導者にとって一番良くない事は、目の前の選手を上達させることができないことです。
なので目の前の選手を上達させるために、トレーニングをYouTube上で探す事は良いことだと思います。
しかし何度も言いますがトレーニングの目的を明確にし、選手に何を習得させたいのかをきっちりと理解することが必要です。
他のトレーニングを見ることで新しい学びになる
さらに他の指導者のトレーニングを見ることで新しい学びになることがあります。僕の場合もよくYouTube上でトレーニングを観察し、新しい発見を得ています。
例えば下記のようなYouTube動画を見て、
・多くのゴールキーパーを同時にプレーさせるようなオーガナイズになっている
・指導者の熱量が素晴らしい
・タイヤなどを使って、トレーニングに工夫をしている
上記の3つ以外にも様々なことが、他のトレーニングを見ることで学ぶことができます。
なので、トレーニングをコピーするのではなくて、そのトレーニングを見て何を学べるかがとても大切です。
そして良いものは参考にすればいいですし、逆に良くないものは反面教師として自分の指導には生かさないことも必要です。
もちろん、自分の足で運んで現場でよりプロフェッショナルなトレーニングを観察することも大切です。しかし今はコロナ禍で移動も制限されているので、YouTube上に上がっているものやSNSでトレーニングを観察することは大事です。もちろんYouTubeだけではなく、日本サッカー協会のホームページにもゴールキーパーのトレーニングが載っているのでそういうところから参考にするのも良いでしょう。
同じトレーニングをしても指導者の声かけやオーガナイズによって全く異なるトレーニングになる
最後になりますが、同じトレーニングをしていても指導者の声かけやオーガナイズによって全くトレーニングになることがあります。
正面キャッチのトレーニング1つとっても、指導者の声かけによって異なります。
また配球の方法によっても変わります。
例えば指導者の狙いが「正面キャッチ時の手の出すスピード」を選手に習得してほしいのであれば声かけやボールのスピードも異なるでしょう。
逆に「キャッチング時の指の広げ方」を意識するのであればボールスピードも若干遅く、足で蹴るよりかは手で投げた方が良いでしょう。
このように何を習得させたいかによって同じトレーニングでも、指導者の声かけによって異なります。
また、フィールドプレイヤーのトレーニングでも同様のことが言えるでしょう。
例えば、ゴールキーパー付きの6対6のダブルボックス(ペナルティーエリア2個分の大きさ)の試合をしても、
・片方のチームはビルドアップで相手のラインを超えることを意識してトレーニングする
・もう片方のチームはフィニッシュゾーンでの崩しを意識する
このように同じ大きさでトレーニングしてもそれ指導者の声かけによって、どういう状況でトレーニングしてるのかが理解できればよりトレーニングも意味のあるものになります。フィニッシュゾーンでの崩しを意識するのであればよりゴールに直結するようなプレーが必要だと思います。また守備側の選手たちは、ゴール前でボールを持たれているのでよりハイプレスでボールを取りに行かなければいけません。そしてボールを奪った後は選手のポジショニングを意識し、相手のラインを超えるようにビルドアップを行う必要があります。
このように同じトレーニングでも指導者が、どんな意図を持ってトレーニングするかで選手に習得させたいものが変わっていきます。
少し話は長くなりましたが、何が大切かと言うと
・トレーニングの狙いを明確にする
・選手に習得させたいことを明確にする
・声かけやオーガナイズをプランニングする
その上で、トレーニングメニューが見つからないのであれば
・YouTubeのメニューを参考しても構わない
さらにYouTubeのトレーニングを観察するのであれば、
YouTubeに載っているトレーニングは何が目的なのかをしっかり理解する
上記のことを意識しながらトレーニングをすれば、YouTubeのメニューを参考にしても構わないと思います。
いかがだったでしょうか?
本日は、YouTubeに載っているトレーニングをする事は悪い事ではないというテーマでnoteを書いていきました。指導者がトレーニングメニューを考える事はとても難しいことです。なので現在ではインターネット普及しているので、YouTubeやSNSに載っているGKトレーニングを参考にするのは構いません。
しかし何をトレーニングするのかを明確にして、自分のメニューの参考にしていきましょう。
本日のnoteは以上になります。
今後もゴールキーパーについての情報を発信していくので、もしよければ、フォローしていただければ幸いです。
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