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モノが多くてもスッキリと暮らせる。Aura流 片付けやすい家の作り方。

「雑誌みたいにスッキリとした物の少ない暮らしがしたいな」
「収納をたくさんつくって片付けやすい家にして欲しい」

プランニングに先立ってお客様のご要望を伺うと、収納の話によくなります。
でも、たくさん収納があっても、急に片付け上手になるわけではないですよね。

いつもAuraが設計している時、どんなことを考えて収納を作っているのか?
住宅設計者の頭の中をご紹介します。

・収納がたくさん欲しい理由を知る

いつもプランニングシート(ご要望確認シート)を読み込んでいる時に、モノと暮らしの関係、言い換えればモノと人の関係をイメージしています。

趣味が多くいろんなところに興味が発散するタイプの方は、モノが多くあることそのものは困ったことではなく、大きなストレージ(物置)が解決のヒントになります。
インナーガレージ兼外倉庫だったり、趣味部屋だったり、とにかく自分の好きなものをまとめてごっそり置いておく場所です。
自分の手に届く範囲に、欲しいものがみんな並んでおいてあるなんて、夢の作業場のようですよね。

もちろん、ワンアクション(1回の動作)でモノを手に取りたいので、見せる収納。というか、見えていないと不便とさえ思っています。

インテリア雑誌の写真のような生活感が感じられないハイセンスなお部屋が好きで、シンプルな生活を実現したいと思っておられるお客様。
「今の生活で困っていることや改善したいことは何ですか?」
と聞けば、
「モノがあふれて片付ける場所がない」
「主人や子供たちが出しっぱなしにして困っている」
と、おっしゃることが多いです。

ミニマムな生活感を持っているので、モノは最小限にしたい。でも、必要なものは必要なところにきちんとセットされていて、すっと使える。
そんな家が良い。

と思っておられる。

このような方の場合の収納は、量ではなく個所数。
大きい収納はかえって不便と思っていて、納戸の奥に10年間も入れっぱなしになってるモノがあるなんて許せません。
冷蔵庫の中も必要なモノしか入っていないので、賞味期限切れで捨ててしまうことなんて自分が許せないほど。

朝動線、帰宅動線、家事動線、就寝動線を明確にして、そのルート上に収納を配置。
人目に付くところは扉付きの収納になりますが、出来ればうまく配置して、人目を避けながらのOPEN収納のほうがBETTERです。

・自分たちにあう収納方法を見つける

ヒアリングシートで暮らしたい形の傾向が感じられたら、収納したいモノと量を把握しつつ、具体的な収納方法を提案していきます。

その時に気を付けていることが、収納の5S
お片付けには5つのステップがあります。

整理---要る要らない/どこに配置/整える
整頓---見かけよくまとめる/順序良くする
清掃---衛生的にする
清潔---衛生的な状態
習慣づけ-いつもそうすること/ルール

家族の間でこの5Sのどこまでを叶えたいのか?
今までの経験上、一致していることは稀です。

多くの場合
奥様は”習慣づけ”までやって、自動的にきれいな住まいになるようにしたいと思っている。
ご主人は”整理”ができていて、使いたいときに使いたいものがあればそれでいいと思っている。
子供たちは”整理”すらままならず。

で、奥様、ストレスぱんぱん(笑)というケース。
これで大ゲンカをしたことがあるご夫婦も多いのではないでしょうか?

知っておいて欲しいことは、自分の思っているゴールと、相手が思っているゴールが違うということです。
ですので、全員の収納のゴールをどこに設定するのか?
収納を設計する上でこれがかなり大切。

・収納グッズは諸刃の剣

テレビや動画で、収納コンサルタントという肩書の方が、小さな収納場所にものの見事にたくさんのモノを片付けていくシーンをよく見ます。
収納グッズをうまく使って、一つ一つの収納場所をテプラでラベリングして、どこに何が入っているのかも一目瞭然。

見た目もすっきり。美しい。

でも、この収納方法は、合う人と合わない人がいます。

俗にいう、右脳派と左脳派の違いです。

理論的に収納をしていくタイプの人は、モノの住所を一つ一つ決めていき、効率を目指します。

感覚的に収納をしていくタイプの人は、アクション数が多いと面倒な気持ちが先に出てしまいます。
なので、面倒と思わない少ないアクション数が大切。
細かく分類しすぎないで、エリア分けぐらいがちょうど良い感じ。
ラベルではなく位置感覚でモノを把握しているので、見えていないものはそのうち忘れてしまいます。

見かけの美しさと、片付けやすさとは、全く違うことだと理解してください。

・ライフオーガナイズについて

この収納の考え方の基礎に、ライフオーガナイズの考え方があります。
私は、新潟県で活躍されているライフオーガナイザー
Clup 森真理さんから教えていただきました。

彼女は日々の暮らしから具体的な収納方法の提案。見直しのポイント。お片付けの仕組みつくり。収納を通して作っていくものまでサポートしてくださいます。

・最後に

モノを片付けることと、心を整えることは一つの線でつながっています。
断捨離がもてはやされている昨今ですが、捨てることだけが解決ではありません。
心が整うのであれば、無理に大切なものを捨てる必要はありません。

Auraの収納計画は、住まいを設計する上で大切な位置を占めています。
Auraの設計に興味があると思ってくださった方は、無料オンライン相談をご利用ください。
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