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【フリーランスの税務調査】困ったケース:税金が払えない


【対応方法:原則は一括払いですが分割の相談ができます。】

税務調査では一括で納付できないくらいの納税額が発生することがあります。
原則は一括払いですが相談することもできます。

どれくらいの税金が発生するのか

税務調査の目的は適正な課税です。
決して税金をたくさん取ろうとしているわけではありません。
適正な所得金額に対する納税をしてもらうことが税務調査の目的です。

税務調査で一体いくらの税金が発生するのかは誰もが気になるところでしょう。
ですがケースごとに違うためハッキリとした金額はわかりません。

どの税務調査でも言えるのはあくまで適正な納税額だということです。
所得金額に応じた適正な納税することとなります。

仮にお金が多額にあるからといって納税額も多額になるわけではありません。
お金が無かったとしても多額の納税額が発生することもあります。
いまお金がどれくらいあるのかは関係がないのです。

繰り返しますが、財産がいくらあるのかは関係ありません。
あくまで所得金額に応じた納税をすることとなるのです。

調査官はたくさん税金を取ってやろうとは考えてはいません。



一括で納税できないときは

適正な納税額とはいえ一括で支払ができないくらい発生することもあります。
実際にかなりの税額が発生したことがあります。
調査期間が7年間になり重加算税ともなるとかなりの負担となります。

もし一括で納税できないときは個別に相談することで分割での納税もできます。

原則は一括払いですので分割での納税は個別に相談しなければいけません。
絶対に分割を認めてもらえるわけではありませんが、相談に応じてもらうことはできます。

原則は一括払いですからお金があるのに分割払いにすることはできません。納付できるお金があるならまず納付をして残った分について分割の相談をすることとなります。
とはいえ、残っているお金をすべて納税に充てなければいけないわけではありません。

事業に必要なお金については残しておくことができます。
もちろんどのくらいのお金を残しておくべきかは相談することとなります。
事業が継続できなくなってしまうほどすべてのお金を納税に充てなければいけないわけではありません。


払えなくなる理由

所得金額に応じた適正な納税額であれば払えないなんてことはないはずです。
ですが、税務調査によって納税額が発生すると一括での納税が出来ないケースがたくさんあります。

なぜ納付できないのでしょうか。

それは、本来は納税すべきお金を生活費などで使ってしまっているからです。

納税をして残ったお金で生活をする必要があるのですが、
納税すべきお金も生活費などで使ってしまっているケースが多いのです。

中には貯蓄をしていてそのお金で納税ができることもあります。

納税できない理由は、本来は納税すべきお金を使ってしまっているからです。
本来は納税に充てるお金を使ってしまっているわけですから税務署が厳しい対応をしてくるのは当然です。

分割の相談をするときには隠し立てすることなく正直に話をすることが重要となります。

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フリーランスの税務調査について発信しています。


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