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個人の税務調査はどれくらい時間がかかる?一日では終わらない

個人の税務調査は一日では終わりません。
だいたい一か月から一か月半くらいかかるのが普通です。

長いと一年以上かかったこともあります。

税務調査は一日では終わらない

個人の税務調査は一日では終わりません。
調査官と会って話をしてその日のうちに結果がでるわけではないのです。

だいたいが一か月から一か月半くらいはかかります。

一日で終わることはほぼありません。
調査官は調査したことを上司に報告します。その上司が調査を継続するか終わらせるかの判断をしているので調査官が自分で決断することはできないのです。

規模が大きいほど、大きな間違いがあるほどさらに上の上司に報告が必要となってくるので時間がかかることとなります。

最速で終わるパターン

今までで一番早く終わったのはその日のうちに終わったことがあります。
「一日で終わることはない」と言っておきながら矛盾してしまうのですが、過去に一回だけその日のうちに終わったことがありました。

確定申告の内容がまったく問題なく、売上げも少なかったのですぐにチェックができてしまったのです。
このケースでは、あらかじめ調査官が上司と相談しており「売上げが問題なかったらそのまま終わりにしよう」と決めていたようです。
実際に調査して、問題がなかったのでその場で終わりました。
これは稀なケースです。

税務調査が早く終わるケースは、
・資料がしっかりと残されている
・取引が複雑ではなく少ない
・確定申告に間違いがないと思われる
・事前に税理士が入って修正申告をした
があります。

まず、資料が完璧にキッチリ残されていると調査が早期に終わることが多いです。
調べやすいからというのもありますし、こんなにキッチリとしているなら大丈夫だろうというのもあると思われます。

後は、取引先は1社で月に1回だけ売上金が入金されるようなケースも早期に終わりやすいです。売上げの確認は月1回で年12回だけですからすぐに終わります。

あとは確定申告に間違いが無いと思われるケース。
これは説明が難しいのですが、簡単に言えば所得金額がある程度出ているような場合です。
生活費などを考慮しても十分すぎるくらい所得金額があるような場合には早期に終わることが多いです。
すでにある程度の納税をしているのでこれ以上調査しても大して税額が発生しないようなケースです。

あとは、事前に税理士が入って修正申告をすると早期に終わることもあります。
実際に私も何度か経験があります。
「先生が入って修正申告もしていただいているので」とそのまますぐに終わることがありました。

税務調査が長引くケース

税務調査が長引くのは上記と逆のケースです。

・資料が残されていない
・取引先が多く、複雑である
・所得金額が少なすぎる

まず資料が残されていないようなケースでは反面調査を行ったりするので長引きます。
実際にすべての取引先に反面調査をされて一年以上かかったこともあります。

所得金額が少なすぎる場合もしっかりと調べられることとなります。
生活費がないくらい所得金額が少ないとおかしいわけですから調べられるわけです。

税務調査のためにわざと所得金額を多くする必要はありませんが、しっかりと確定申告をしておくことが一番の対策となります。

税務調査が早期に終わるように資料をしっかりと保存しておき、間違いのない申告をするようにしましょう!

私も税務調査のご相談をお受けしています。
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