見出し画像

物語を書く秘訣。

物語を書くのは得意な人には難しいのですが、そうでない人には大変難しいことです。私自身物語の理論を研究しまくりました。でも、なかなか要領を得ないんです。随分と時間がかかりましたが、ようやく手がかりを掴みかけました。

それはつまり人物造形、キャラクターです。言い古されたことですが、これが難しい。最初は人物のスペックから考え始める。多くの教室、教科書はそれを勧めます。

それも大切だけど、一番良いのは実際に知っている人をキャラクターにするのがいいです。人間は神様が創ったものです。人間を描くというのは神様への挑戦です。で、観客は神様が創った人間と生きている中、毎日接し、観察しているわけですね。そういう人間に勝てる人間をゼロから構築することは非常に難しい。

しかし、実在する人間をトレースすることはできます。そうして、手がかりを得たキャラクターに呼吸をさせる、物語の中で意志を持って生きてもらうんです。するとキャラクターに命が宿ります。そうなったキャラクターは強い、本当に強い。

そして、大きな物語のイメージをある程度準備しておいて、そこで自由に息をさせると、物語は素晴らしくなると思います。

(489)

応援お願い致します。いただいたサポートは映画作りの資金に使わせていただきます。