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正しい英語の試験(3)

シリコンバレー時代の私の上司の社長は言語学者でした。

その言語学者の上司から聞いたのですが、国防総省の試験のやり方は言語学者がマンツーマンでやる試験だそうです。

試験のスコアにバラツキが出ないように一年に一回試験官の言語学者はトレーニングを受けるのですが、その言語学者をトレーニングする先生が私の上司でした。

その上司は人間英語能力判定装置のような人でした。

以前、上司とシリコンバレーから来日し、日本で一番と言われる英語のスピーキングの大学の先生を尋ねたことがあったのですが、帰り道に「彼の英語は四つか五つのセンテンスに一つ発音の揺らぎが起こるね」とポツリと言ったのを聞いて驚いたことがあります。

英語を話せば、その人の英語能力を即座に判定できる能力を持っていたのです。

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