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ポンペイ遺跡にて

ポンペイへはナポリからヴェスヴィオ周遊鉄道で行くことができ「ポンペイ スカヴィ Pompei Scavi」で降ります。
またFS線という路線で行くこともできますが、こちらは遺跡から少し離れた所にあるので、そこだけ注意ですね。駅名は「ポンペイ Pompeii」です。

私が初めてポンペイを訪れた時は、後者から遺跡に向かいました。
駅の出入口を出ると、さっぱりした風景と建物があり遺跡らしいものは見えなかったので、何処に行けば良いのだろう、と迷っていましたが、同じ駅で降りた他の観光客が向かう方向に一緒に歩いていきました。
この駅で降りる殆どの人は遺跡に向かっているので、ついていって間違いはないかと思います。
また、駅前に乗り合いタクシーの様な人が呼び込みをしていますが、乗らなくていいです。
実際駅から遺跡の入り口までは徒歩5分も掛かりません。
そして、料金も10€と高いです。
無視を決め込みましょう。

そして、FS線のポンペイ駅から近い遺跡への入場口横には、ヴェスヴィオ火山の噴火により、火山灰の下に生き埋めになった古代ローマ人のコンクリート製の型があります。
実際に火山灰の中の空洞に流し込み型どりしたものということで、当時のリアルな人間模様が見てとれます。

そして、この入り口から進んでいくとまず見えるのが、ポンペイの円形闘技場です。
こちらのものはローマの円形闘技場コロッセオよりも歴史をさらに遡り、現存する最古の古代ローマ円形闘技場です。
規模はコロッセオよりも小さいものの、非常に美しい形をしています。

ポンペイ遺跡はとても規模の大きな遺跡なので、何となくで歩いていると重要な建造物や遺跡、博物館等を見落としてしまう可能性があるので、訪れる前にある程度の下調べをしてから行くことをオススメします。
また、遺跡内にも地図はありますが、全体像や方角を把握していないと全く分からないので、自分達でネットなどからダウンロードした方が安心かと思います。

私は、初めて訪れた際は全く下調べをしていなかったので、何となく散策し、多くのものを見落としてしまいました。
帰国後にポンペイについて調べたときには、何度も悔しい思いをしました。

なので、2回目の訪問時は始めから必ず見る!と決めたものを目的に歩きました。
お陰で前回よりは後悔の少ない訪問になりました。

オススメはポンペイ遺跡内にある博物館です。
多くの出土品を展示しているのですが、その量の多さから他の国では見られないような、とても贅沢で面白い展示となっています。

これほど多くの発掘品があるのも古代ローマ帝国の文化水準や技術の高さを感じさせます。
また、当時の造形の美しさには本当に感動しますね。

ポンペイ遺跡の中の数ヵ所には、変わったブロンズ彫刻が何体かあります。
初めて見たときは、すぐにスケッチしようかと思いましたが、その造形の荒らさや、顔の描写があまい事に違和感を覚えました。
後で調べてみたら、これらは古代ローマの発掘品ではなく、現代美術家の作品ということでした。
彫刻としてはあまり良いものではないかと思いますが、遺跡の雰囲気をより良くしているとは思いました。

最後に私がポンペイ遺跡の中で最も感動した景色の写真を掲載します。
ここからの眺めは、まさに言葉にできない感動です。
初めて風景に一目惚れをしました。
ここから動きたくない!ここで死にたい!と思ってしまうほど美しい景色です。
是非現地で見てください!

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