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【ベガルタ仙台 選手採点】J2 第7節 横浜FC

行ってきました、三ッ沢。今季初観戦でございます。

今シーズンは首都圏近郊の試合は横浜FCと千葉ぐらい。かなり限られております。頑張れば北関東や甲府や静岡にもいけるけど、もはや小旅行なのでしたぶん行かない。
しかも三ッ沢は3月下旬で春休みシーズンで、フクアリは8月下旬で夏休みシーズンに重なってるんで、行けるかどうかは直前になるまでわからない。
そんな中、なんとか調整することができて参戦に至りました。

先週は天気や風など、大荒れの日が多く、寒暖差も激しいのでどうなることかと思ったけども当日は晴天に恵まれ、3月とは思えない暑さ。
まさにサッカー日和でございました。

それにしても、三ッ沢はいいね。サッカー見やすいし、横浜駅からのアクセスも良し。同じ山でも某所とは違うのだよ、某所とは。

「前回来たのは2年前か、そんときは小川航基にやられたのを覚えている。去年は三ッ沢に来た覚えがないな。家からも行きやすいスタジアムなのになんで去年来なかったんだっけ。。」とバスに乗りながらずっと考えてました。去年は横浜FCがJ1だったから対戦するわけないのに、スタジアムに着くまでそのことを忘れてました。

前節はこれぐらいにして、本題へいきましょう。

スタメン

ベガルタ仙台

前節は低迷する徳島の牙城を崩せず3試合連続でスコアレスドロー。ホームが2試合ある中で2引き分けはやや寂しい。課題は得点力。少しづつゴールに近づいてますがゴールという結果が欲しい。
守備は安定して、ここまで2失点はリーグ最少失点。なんといっても開幕6試合でいまだ負けなしも継続中です。
そんな中、迎えた横浜FCとの一戦。森山監督の言葉を借りれば東の横綱との対戦です。タレントぞろいの格上相手にどれぐらい通用するか、楽しみな試合です。

ちなみに横浜FCとの対戦では直近6試合は勝ちなし。アウェイで仙台が最後に勝ったのは2005年まで遡らなければならない。圧倒的に仙台不利です。そうじゃなくても三ッ沢で仙台が勝っている印象がない。「鬼門」と言ってもいいんじゃないか、三ッ沢。

先発メンバーは2人が入れ替わり。
オナイウ、鎌田が外れて相良と中島がスタメン復帰。この辺りはもうコンディションも考えたローテーションかな。守備陣は今節もテコ入れせず。相手を考えるとここは変えにくかったのも納得です。

ベンチには古巣対戦となるマテウスが復帰。松井は前節に続いてベンチ入り。
攻撃の枚数を減らしてマテウスを入れているのは終盤の守備固めを想定してでしょう。守備に対するケアをこのあたりからも感じさせます。

横浜FC

前節は退場者を2人出した鹿児島相手ですが4得点で快勝し、2連勝中。ここまで失点数2でベガルタ同様、リーグ最少失点です。この後水曜にアウェイで首位岡山戦も控える中で迎える仙台との一戦。

先発には錚々たるメンバーが名を連ねました。
だいたいの選手知ってるし、懐かしい名前もちらほら。
中野に和田はいま横浜FCにいたのかい。
前線は小川航基がいた2年前に比べれば、、というのはあるけれどもカプリーニは速いし、伊藤翔もなんだかんだ得点取るので怖い。
最終ラインには福森いるんでセットプレーも与えたくない。やっぱりこのチームJ2では抜けてるくらい選手揃えてるわ。
森海渡が負傷離脱のため、緊急補強となった高橋利樹も早速ベンチ入りしてます。

仙台にゆかりのある選手は和田、中野、三田の3人。
選手紹介の時、和田と中野は拍手だったのに、三田だけブーイング飛んでたのちょっとかわいそうに思えた。
そして横浜FCのベンチには堀ヘッドコーチもいます。
関係者を含めると全部で4人。なにかと縁があるチームなんですね、横浜FCって。

戦評

仙台は前半からよく動いてました。


1試合通じてもゲームの主導権を握ってたのは仙台と思えるくらい。暑さもある中で良く動いてた、その分終盤に足を攣る選手もいたけど。
映像で見るのと生で見るのはまた印象が違った。全員が守備に攻撃に良く動く。特に守備では『球際で負けない』『足を出す』というのを強く感じました。このへんは守備がうまくいってるというのもあるんでしょう。負けてるときはこのへんから緩くなって失点重ねがちだから。

とはいえ、横浜FCの牙城は崩せず得点には至りません。
序盤にセットプレーからの工藤蒼生のロングシュートはバーに嫌われ、ショートカウンターで中山が抜け出したときは決まったと思いましたが、寸でのところで福森に弾かれてしまった。
惜しいシーンは作るがゴールはできない。このあたりに3試合連続スコアレスの嫌な流れを引きずってる感があった。

チャンスに決めきれないと相手にやられる。
福森のCKをクリアしそこなったボールを中野に決められ失点。これは中野を褒めるしかないお手上げ状態のゴールだったんで、ディフェンス陣を含めて下を向くことはないのですが、嫌な流れは残る。前半を折り返した際のサポーター席には「まだいける」「横浜FCに相手に2点はきついよな」の2つの声が聞こえてくる状況でした。
前半を見るに中央の守備が堅い横浜FCを崩すのはなかなか難しい。最終ラインのンドカもそうですが、中盤のユーリララも効いている。
しかも今季初のビハインドを負ったゲーム展開になり、期待より不安が勝ってました。

そして迎えた後半。


仙台の攻撃がさらに活性化します。左に偏り過ぎていたのが前半の攻撃だったんですが右も使えるようになり、さらにバリエーションが増えました。
この位置役を担っていたのは工藤に代わって入った松井。少ないタッチで攻撃のタクトを振ることで攻撃のリズムが生まれました。
守備の見なければいけない範囲を左右に広げることで横浜FCの中央のブロックのスライドも遅れ始めます。

そこで生まれる同点ゴール。
左サイドで相良がゴール深い位置のポケットに張り込み、折り返しを中山が頭で叩き込む。アウェイゴール前で行われたこともあり、サポーターは大盛り上がりです。良い流れが来ているときに追いつけたのはでかい。

『これはいけるぞ!』

現地サポーターの総意だったはず。このゴールでさらにベガルタサポーターの声援のボリュームが上がります。この流れなら逆転は近い。

そしてその時はすぐ訪れます。
交代でピッチを去り、ユニフォームを脱いでブラトップ姿になった中山がサポーターの前を通ったときにスタンドを煽っていた瞬間に郷家が福森からボールを奪い取って、逆サイドを上がってきた相良へパス。相良は冷静にトラップしてGKの手が届かないところに流しこんで逆転。
わずか5分間で2得点と夢か現実かわからないような出来事にサポーター席はこの日2度目の大騒ぎ。
あまりにあっさり逆転してしまった。行けそうな気はしてたけどまさか本当に逆転するなんて、といろんな感情が込み上げてきて、ちょっと涙ぐんでしまったのはここだけの秘密にしておきます。

逆転したので仙台は守りを固めるのかと思いきや、積極的に追加点を奪いにいきますベンチの指示ではなかったようですが、残り時間は約30分ちょっと。守っているだけで残り時間をやり過ごすのはちょっとしんどい、ゲーム展開を考えても守りを固めなければいけないほど主導権を奪われてもなかったのでこのプランはありだったと思います。
エロンが落としたところからジョージのスピードを生かしてゴールに迫るシーンなどで、相手に脅威を与え続けました。

終盤になってくると暑さや疲労で足を攣った選手から交代。その交代で入った選手も強度を落とすことなく、守り続けてくれた。
終盤の横浜FCの猛攻は何が行われているのか見えてなかったのでもはや祈るしかなかったけれども全員で身体を張りつづけ死守。映像で見なおしたら最後の中村拓海のシュートをなんなくキャッチした林すごいな。

そして訪れる歓喜の瞬間。
アウェイで2‐1の逆転勝利。まさかこんな結末になるなんて。
待っていたのは最高の週末でした。
試合終了後の帰り道はどのサポーターも充実感と笑顔をにじませてました。
そりゃそうだ、前半のビハインドを後半ひっくり返す、しかもアウェイで言うのは早々お目にかかれません。こんな日ぐらい浮かれさせてくれ。

4試合ぶりの勝利。いまだ開幕以来の無敗を継続。
クリーンシートではありませんが最少失点で乗り切り、リーグ最少失点も継続中です。2~3月で負けなし。こんなこと開幕前に考えもしなかった。最高の結果で3月を締めくくりました。

まだ余韻に浸っていたいけれど、水曜にはすぐ試合です。
ホームに愛媛を迎える試合。疲労度を考えると、選手を入れ替えながらになるでしょうがこうなったらいけるところまでこのままいきたい。
勝ち点1でも御の字だった星勘定で、勝ち点3を持ち帰れたわけでこの結果を無駄にしたくない。次節も勝って2連勝とさらに波に乗っていきたいですね。きます。

最後に横浜FCについて感想を3行で。
・攻撃のときにチームとしての連動をあまり感じなかったので助かった
・ユーリララとンドカのラインは強力でした
・中村拓海ずっと態度悪かったけどいつもああなの?

あと試合の感想ではないけど、試合後のあいさつで和田だけ来なかったけど、仙台にいた記憶は消したい過去ってことなのかな?
そうだとしたら悲しい‥。

選手採点

MOMは相良。1G1Aだからね、文句のつけようがない。
もはや心臓部ともいえる長澤、同点ゴールを挙げた中山も高く評価したい。守備陣では林。この日も安定的なセーブとキャッチで貢献した。失点はノーチャンスだったんで、ノーカウント。

ていうか、この試合はお世辞抜きでみんなよかったから、総じて高評価にしてます。

GK 33 林 彰洋 6.5
DF 2 髙田 椋汰 6.0
DF 22 小出 悠太(81'OUT) 6.0
DF 5 菅田 真啓 6.0
DF 39 石尾 陸登 6.0
MF 17 工藤 蒼生(46'OUT) 5.5
MF 37 長澤 和輝 6.5
MF 11 郷家 友太 6.0
MF 14 相良 竜之介(70'OUT) 7.0
FW 7 中島 元彦(81'OUT) 6.0
FW 9 中山 仁斗(61'OUT) 6.5

MF 6 松井 蓮之(46'IN) 6.0
FW 98 エロン(61'IN) 6.0
MF 27 オナイウ 情滋(70'IN) 6.0
DF 19 マテウス モラエス(81'IN) 5.5

DF 20 知念 哲矢(81'IN) 5.5

監督 森山 佳郎 7.0
采配ズバリで、敵地で個で勝る相手に逆転勝利は文句のつけようがない。チームだけではなくサポーターも含めたムード作りも◎

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