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株式会社wangetのCTOに就任しました

はじめまして、株式会社wangetの岡本です。今回がはじめての投稿になります。2023年4月にCTOに就任して約2ヶ月が経過して、そろそろwangetが提供しているサービス、現在地、目指そうとしてこうとしてるところが見えてきましたので、まずは所信表明として、CTOとしてやっていきたいこと、現状の技術的、組織的な課題、長期的な展望等についてまとめておきたいと思います。

(ホームページからの抜粋)

CTO就任の経緯

私は、これまでの職務のほとんどを通信(特にモバイル)業界で過ごしてきて、その中でソフトウェア開発→導入→サポート→プリセールス→プロダクト管理といった役割を経験してきました。その通信業界での時間の半分以上を共にしてきた悪友(笑)がwangetの取締役に就任されて、その方からのご紹介でwangetの存在を知り、videoplantという動画制作のサービスのことを知り、CEOの吉澤さんにお会いすることができ、「動画制作のCreativeな部分だけでなく、今後は技術を取り入れたCreative Techな会社にしていく」という名言に惹かれ、これまでの通信業界での経験を8割くらい捨てる覚悟で、wangetに貢献することができないか、と思い始めました。その後は、(あっさり、、)通信業界には区切りを付け、もともと、趣味でVR関連の技術要素を調査していたり、これまでのエンジニアとしての経験も活かして、技術チームを立ち上げる良いタイミングでもあった、といったところからCTOという大役を頂く流れになった、という感じです。

技術的観点でのwangetの現状

上記の通り、現在のwangetはvideoplantを主軸とする"動画制作会社"が正しい表現だと感じています。ということで、もちろん、社内には技術的バックグラウンドを持ったメンバーはほぼ在籍しておらず、社内インフラを一手に引き受け、採用担当もするオールラウンダー若手エンジニアひとりだけ、あとは、今まで私が通信業界で仕事上接することは皆無だった不動産やアパレル、デザイナーといった業界をバックグラウンドに持たれたメンバーに囲まれています。
当然、技術的な話は全く通じないだろう、と思っていたのですが、社内Slackでは、日々AIに関する最新の動向の情報共有や、ChatGPTや画像生成AIを実際に業務で使ってみた共有が飛び交っていて、むしろ、今までの職場環境より、よりTech感を感じられる雰囲気なのに、びっくりしました。吉澤CEOがCreative Techを公言できる自信がよく分かりました。メンバーもそれを柔軟に取り入れようとする姿勢も目を見張るものがありました。
その中で、何が足りないか・・・。
CreativeからCreative Techな会社に移行して行き、そこから新たなビジネスを生み出すための具体的な方法。。現状と、ゴールが分かっていて、それに対して、Techがどのようにその間を繋いでくれるかを、具体的施作に落とし込むところ。
これが、私の、CTOとしての最初の課題だと思いました。
現状、主軸となっている動画制作の発注を受けてからの、案件、素材等のコンテンツ、納品物管理、全ての管理がサイロで、手動になっています。個々が自分の作業を効率化するためのTech活用はあっても、それが全体的な動画制作の共通的なプロセス効率化に結びついていないのが現状です。
その状況で、日々営業の数字と向かい合って、短納期高クオリティの動画制作を続けているメンバーには感心ばかりで、その確立されたプロセスの中にTechの要素を受け入れてもらって、実際にwangetのビジネスに貢献できるか、という、根本的な不安はありつつも・・・。

現状を理解した上でCTOとしてやりたいこと

不安を抱えつつ、まずCTOとしてやりたいこと、現状を踏まえこの2ヶ月間考えてみたことを書いてみようと思います。

wangetの目指すCreative Tech

現状のCreativeに対して、まず、以下の2つのことを明確に絵に落とし込み、具体的に動き始めています。

  1. 現状の動画制作フローのDX化
    上記通り、現状は動画制作の依頼を受けてから納品するまでにTechの要素はほぼありません。情報やコミュニケーションの場所も散財している状態です(改めて、この環境でものすごいスピードで動画制作の売り上げを伸ばしていっているメンバーには感心です!)。
    まず、この制作フローにTechの要素を取り入れて、散財している管理情報(案件ステータス、素材、納品物)とコミュニケーションを1箇所にまとめて、かつ、現状の主導ベースのプロセスを壊さないような形で、動画制作に関わるあらゆる関係者(お客様、社内管理者、動画制作者)をサポートするためのツール開発から着手することにしました。
    世の中は生成系AIで賑わっている中、地味なTechではありますが、今までプロダクト開発を行ったことのない組織に対しては、そのプロセスをイチから体験、確立して、認知してもらうためには、最高の題材だと感じています。
    このツールには、将来的な要素も含んでおり、一旦、"あらゆる関係者"と"散財している管理情報"を取り込むと、それらの2次、3次利用の可能性が広がり、新たなサービス立案を考える機会が増え、そこに共通の"コミュニケーション"を行う手段を加えることによって、恩恵を受けることができる"関係者"も増えるのではと考えています。
    吉澤CEOが温めているクリエイターを活用したサービスアイデアにも一役買えるのでは、と。wangetの新たな商材になることを願って、まずは、7月に予定している初期リリースに向けて動いています。

  2. 現状の制作チームを活かした新たな商材の発掘
    入社した月に、制作メンバーとの実際の交流も兼ねて、フィリピンの制作拠点に行ってきました。オフィスには、仕事をする上で、最低限のものしかなく、如何にもスタートアップ(にも満たないかも・・)な環境で、、ここでvideoplantが支えられているのかと、、驚きと、改めてフィリピン制作チームの力強さを感じた次第でした。

videoplant制作拠点

もう一つ、実際にクリエイターの作業を見て驚いたのが、3Dモデルの制作チームです。動画制作においては、勝手な先入観で、2Dの素材のみだと思い込んでいましたが、小さいながらも委託メンバーのサポートも得つつ3Dコンテン制作専属メンバーがいて、実際にその制作風景も見ることができました。この驚き、私自身が趣味でVRの技術調査をしていたということ、この縁は絶対に活かすべきだと思い、こちらも、早速絵に落とし込み、まずはXRの切り口で商材にすべく、現在制作/開発体制、マーケティングの方法について検討中です。(このエリアについては、一つ記事として書きたいので、詳細は別途・・・)
もう一つ、この商材は、吉澤CEOが、これまた温めてきたコンセプトUnreal Factoryのベースになるのでは、と思い、早速、Creativeな会社らしくロゴを決めて、ホームページにアップ、直近はまず色々な展示会に出展して、認知してもらう活動から始めていこうと考えています(既に、Eight Networking Expo、NextRise Seoulに出展)。

Unreal Factoryロゴ

技術チーム設計と採用について

前述の通り、私がCTOに就任した当初はオールラウンダー若手エンジニア1名のみで、チーム設計、採用についてもイチから関わることができています。まずは、制作フローDX化ツールの開発をするための採用に着手し、FE、BEのエキスパートをそれぞれ業務委託で採用、基本/詳細設計を進めるのと並行して、FE、BEそれぞれの開発者を、これまた業務委託で採用、ある程度直近のゴールと目的が明確になっていたので、ニーズと希望がマッチした採用がスムーズに進んで、計6名(うち1名はタイ在住・・)の急造技術チームを立ち上げ、個々がそれぞれのバックグラウンドを活かして、かつ積極的に業務を遂行してくれるエキスパート揃いで、まずは順調なチーム構築のスタートになっていると感じています。私自身、開発で使用しているTypeScript、Reactは経験がなく、AWS上でのDB構築も行ったことがなかったのですが、そこはさすがエキスパートの皆様、みるみるうちに、開発、デプロイの環境が出来上がっていき、今のところは順調に最初のリリースに向けて少数精鋭で進められています。
次のステップとして、この素晴らしい、ただし現状業務委託頼りの開発チームをどのように維持、拡張していくか、また、もう一つの商材の柱にしたいUnreal Factoryを立ち上げていくためのチーム設計、あたりに着手していこうとしています。
これまで、ある程度大きな組織での経験が多く、狭く超深くの役割を持ったチーム構成で仕事をする機会が多かったのですが、ここでは、広くある程度深く、かつwangetのベーシックな商材であるCreativeへの理解が必要になってくるので、ここにやりがいを感じて、かつ、私のように新しい世界に飛び込んでみたい方々に広く、応募して頂きたいと思っています。
最新の、オープンポジションはこちらをご参考にしてください。

Creative Techの将来

最近、吉澤CEOと、Creative Techの将来像について(お酒を飲みながら・・・)フリーディスカッションする機会がありました。私は、吉澤CEOの時には意味不明な(笑)、でも何か夢を感じさせるようなアイデアのお話を聞くのが大好きで(これもwangetにCTOとして入社した理由のひとつ)、その中での、今考えている将来像について備忘録程度にまとめておこうと思います。
まず、制作フローDX化ツールは、上記しましたが、"あらゆる関係者"、特にコンテンツを必要としている者とそれを制作するクリエイターの距離をより縮めて、我々はそのコミュニケーションの場を提供してHUBとしての存在になる。そこから、我々だけでなく、そのHUBで繋がった者同士で、新たな収益が生まれることを目指す。
Unreal Factoryでは、仮想と現実の橋渡しをするための"何か"を作っていく。"何か"の直近はXRですが、そこに留まらない"何か"を探し続ける(これは意味不明ですね・・・)。これは、私自身wangetに入社する前から常々考えていたことなので、改めて、それを仕事してできる場を提供して頂いたので、このエリアについては、CTOとして積極的に情報収集、かつ情報発信して、"何か"を創り上げていけたらと思っています。

個人的に・・・

仕事とは関係ないですが、クラフトビールが大好きです。国内外問わず出張先では必ずその場所のブルワリーを調べて、時間の許す限り、仕事と同じくらい(?)時間を費やして、ブルワリーやタップルーム巡りをしています。
直近では、韓国のローカルブルワーリーにも行ってきて、もっと日本に入ってくることを強く望んでいます。今後も、ついでの情報発信で、美味しいビールを見つけたら載せていこうと思っています(笑)

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