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子どもの手作り『逃走中』~お膳立てからの脱却~

学校の行事。
これに子どもの頃からずっと疑問を持っていました。
大人が全てお膳立てした上で、その計画通りに行動出来たら成功。
確かに楽しかったし、少しは成長していたかもしれません。
でも...

大人の計画通りに行動するのが正解

だれがいつから計画していたのか、
当日どんな人がどう動いているのか、
どんな苦労やトラブルがあったのか、

そんなことは知らされなかったし、知ろうとも思いませんでした。
でも、自分たちの行事なのに、大人たちに操られているな、という意識は強かったです。
大人たちが大切にしていた(と感じていた)のは、子ども達を計画通りに動かすこと、
そして、失敗しないこと。

計画したのは大人だから、
僕がやりたいと言ったわけではないから、
いつも受け身で、
つまらなければ大人のせいで。

決められた枠のなかで、それなりにわいわいして楽しんでいれば、イベントが終わる。
そんな行事って、大人が言うように果たして大切なのだろうか、という疑問がありました。

「自分で決める」ことの楽しさ

だから初めて自分で計画した旅行はすごく楽しかったです。
旅行中も、自分で計画したからこそ、自分で変更できる。
全部、自分で決められる。
その分、全て自分に責任があるのだけれど、
それよりも「自分で決められる」ことに、大きな喜びを感じました。

子どもの手作り「逃走中」

前置きが長くなりましたが、今、放課後ミエルという活動をしています。
そこでは、先の原体験から「自分で決める」を大切にしています。

その放課後ミエルで初めての大きなイベント「逃走中」が行われました。
場所は新横浜公園。
小学校が個人面談期間でお昼に終わる平日午後を狙いました。
逃走役の子ども達14名、ハンター役の大人6名、サポート役の大人8名。
わくわくと、真剣さと、うまくいかなかったところと、悔し涙と...
そんな、ないまぜな濃いイベントになりました。

ハンター

立ち上げ、アイデア、議論、準備、全てを子どもが

これをやりたいと言ったのも、企画を進めたのも、全て子ども達でした。
特に最初に声をあげた小5の子はリーダーとして頑張りました。
他の子も様々なアイデアを出し、議論し、準備を進めました。
日程決め、ルール決め、ミッション決め、持ち物決め、景品調達、メンバー募集、参加者への配布資料、などなど。
イベント当日に誕生日の子がいて、そのサプライズ企画まで考えていました。

特にイベントの日程決めは子ども達にとっては初めての経験。
みんなの都合を聞いたり、すり合わせたり、そして1つに決めきるところ、とても苦労していました。

大人がしたのは、親たちとの連絡とハンター募集、あとは開催場所のアドバイスくらいです。
子ども達の相談には乗るけど、最後に決めるのは子ども達。

「次は私が企画したい」

うれしかったのはイベント終了後に、
「次は私が企画したい」
という子が何人もいたこと。
自分で企画して、みんなと力を合わせれば、色々なことが実現できる。
そんな事が肌で感じることができたら、僕は嬉しいです。

当然ですが、今回の逃走中でも、大人視点の反省点は多々ありました。
でもそこはぐっと堪えて、子ども達が気づいた「次はこうした方がいい」という声を大切に、PDCAを回していきたいなと思います。

後姿3


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