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【物書き部企画】人生最高記録を更新中 トモエピ【3期生】さん

人生最高記録を更新中 トモエピ【3期生】さん

ゲームと言えばトモエピさん。
トモエピさんのことを知らない人が、たむ小にどれほどいるだろうか。

私が初めてトモエピさんとお話したのは、たむゲープロジェクトのzoomだった。
ゲームのイージー版を作成するチームに初めて参加した私。
既にプロジェクトは中盤に差し掛かっている中での参加に気後れしていた。
そんな中トモエピさんは、私の発言に「そういう意見がすごく貴重なんですよ」と、優しい笑顔で答えてくれた。

この包み込むようなあたたかさはどこから来るのだろうか、いつかお話を聞いてみたいと思っていた。

トモエピさんが、現在発信しているのは、ポッドキャストやスタエフが4つ、地元サイトのコラム、会社のHP、個人のFacebook、とかなりの数だ。全てをチェックする時間はなく、お勧めのポッドキャスト「トモエピ」を聴くことにした。

インタビューまでの3日間で110話くらい聴いた。頭の中で常に、ジングル「トモエピ♪トモエピ♪」が流れているような、「トモエピ漬け」状態でインタビューに臨んだ。

トモエピさんは現在、NPO教育支援協会北海道に勤務。
小学校での英語授業や放課後プログラムの実施、不登校児の居場所運営をしている。

子供と関わる仕事がしたいと思い始めたのは、中学生の頃だ。
先生がとても良くて、中学校がとても楽しかったから、中学校の先生になりたいと思った。

その後、紆余曲折があり、第2志望の大学に進学したトモエピさんは、入学当初、希望していなかった大学で、どう楽しんでいいか分からなかった。
同じように、泣く泣く大学に来ているだろう人がやさぐれているのを見て、かっこ悪いと思った。
そして、手あたり次第やりたいことをやると決めた。
その為にバイトをし、大学以外で友達を作り、色々な所に所属した。

就職活動時、教育は選択肢の1つでしかなかった。
某有名雑貨店から内定をもらい、塾の最終面接を断った。
が、バイトでの経験から、モノを売るには限界があると感じていた。
そのお店の商品の中でのベストの提案しか出来ないから。
教育は、その人にとってのベストなものを一人一人に合わせて提供することが出来る。
その方が面白いと思い、塾に就職した。

約6年間、中学生に英語を教える。
妊娠を機に退職。

初めて出来たママ友にかなり強く勧められ、小学校英語指導者の資格を取得した事がきっかけとなり、資格を運営していた現在の勤務先に事務担当として就職した。
実際は、事務の仕事だけではなく、小学校の英語指導も週4回程度やっていた。

途中大変な時期があり1年間休む。
職場に戻る時に、新しい仕事を作るように言われ、勉強、準備をして新しい事業を少しずつ作って来た。
町や村、教育委員会の委託事業も受けた。

トモエピさんの強みはアイディアだ。
紙とペンとパソコンとスマホがあれば、いくらでも仕事は作れると言う。
アイディアが出せるのは、ボードゲームの影響があるらしい。

昔からボードゲームが好きだったが、再びハマるきっかけは、息子さんだった。
8年前、息子さんが小3の時、お子さんも自分も楽しめる遊びとしてボードゲームをするようになった。
ボードゲームを数多くやる中で、
ルールの設定、運の要素、実力の要素のバランス
など、ゲーム作りに必要な要素が分かるようになる。
それが、子供の遊びの作り方にもつながり、
アクティビティを作るのが上手になった。

身近な問題を解決することがトモエピさんの原動力となっている。
自分の子供が小学生になるまでには、子供の徒歩圏内で遊んだり学んだりする居場所が欲しいと思い、
「放課後イングリッシュ」、「放課後おもしろサイエンス」、「放課後てらこや」という放課後の子供の居場所を作った。

息子さんが中学2年の時、部活でも教室でもうまくいかない、学校には通ってはいるけど、行きたくて行っているわけではない時期があった。
小学校の頃からNPOのイベントの手伝いをしていた息子さんには、
自分の良さを分かってくれている人が他にいることが分かっていた。
また、学校という1か所でうまくいっていないのは、たまたまそこではうまくいかなかっただけで、自分には居場所があると思えた。

学校とは別の居場所がある、それはとても大きいとトモエピさんは感じた。

トモエピさんが、息子さんと不登校のお友達が、自宅で一緒に楽しそうに勉強しているのを見て、
学校に行きたい行きたくないと
勉強したいしたくないは全く別ものだと気づいた。
この子たちのために出来る事をしなきゃと思い、
地元で子供の居場所を自主的に作った。

地元の全ての中学校を回り、校長、教頭に会ってチラシ配布を依頼。
儲ける算段はないけどやりたかった。
NPOの名前は使うが、仕事以外の自分の時間を使っていた。
この経験が、不登校の子の居場所の運営に繋がっている。

こじんまりとした自主事業から始めてノウハウを蓄積し、実績を作って大きな委託事業に広げる。
というのがトモエピさんの仕事のやり方だ。

また、不完全でもやる事の方が大事だという。「60点人生」なのだと。
60点でもいいから出し続けることが大事。
仕事でも、新しいものを生み出す時に完成品を世に出すつもりはない。
未完成の不完全でもいいからまず1本目を出して、やりながら点数を上げる。

今後の野望についても聞いてみた。

・誰もが思いたった時に学べる仕組みを作りたい。
不登校が増えている中、勉強しないまま社会に出る子もいる。
今だったらもっと勉強したのに、あの時なんで勉強しなかったんだろうという大人も沢山いる。
学びの一つの形として、もっと初歩的な学び直しが出来る仕組みを作りたい。

・大学教授になりたい。
教育、社会教育にずっと携わっている。今後ますます社会教育は大事になる。
学校以外の学びの場、時代に合わせて変わる学びのスタイルなどを、現場を知っている、学びの場を作って来た自分たちが、若い人たちに伝えていきたい。
これから教育を目指す若者に伝えたいことが沢山ある。
笑いながら問題解決をしているような明るい大人が若者を励ますのがいいと思う。

クリエイティビティには2つあると言う。
ノーベル賞のような世界的な発見・研究と、
既にある価値と価値の組み合わせで新しい価値を作ること。
後者でも世界を驚かせることが出来る。

これは世の中にとって絶対に価値になるだろうと信じて、想像して仕事をするのが大事。
不登校対策をしたらどれだけの子供が笑顔になるだろうか。
どれだけの親がほっとした顔をするだろうか。
自分たちのビジネスの先、その結果人々がどうなるかを
想像する、信じる力が仕事では大事。

市民ボランティア、プログラミング、社会教育について等、色々な所から講演の依頼がある。
どの話にも共通しているのは、
「私たちは、私たちのままで十分素晴らしい。」という前提、だから自信を持って進みましょうという話だ。
違うバックグラウンドを生きてきた、それこそが価値だ。

今年1年色々な事が出来た。
ここ5年くらい自分の人生最高記録を更新し続けている感覚だと言う。
思ってもいないような成果が得られている。
これがずっと続いたら、なんでもできる。
このままいけばいつかリアム・ギャラガーに会えるんじゃないかと思う(笑)。

たむ小では、まだ誰もやっていないことで自分が楽しめそうなことをやりたい。
夏のゲームフェス、聞き専クラブ、スナックトモエピ。
新しいことに挑戦して成功させることが快感。
自分一人ではなくみんなで楽しめることが大事だ。

昨年末、2021年は新しいことに挑戦したいなと思っていた。

息子さんと不登校のお友達に、
今いる世界なんて狭いから一歩踏み出したら何でもできる、
という話をしていた。本にも良く書いてあることだ。

それを自分は本当に知っているのだろうかと考えた。

そこで、今までの人脈を使わずに、家にいるまま、
仕事以外の使える時間でどこまで出来るかやってみた。

結果、ボードゲームが作れた。
ギターを始めたら、校長といつかギターセッション出来る可能性が出てきた。
フェイスブック上のグループで知り合った旺文社の社長が、講師として来てくれ、「トモエピ」にもゲスト出演してくれた。

これまでの自分ではなく、トモエピとしての行動。
たった10カ月、家にいるだけでここまで出来た。

今なら確信を持って言える。
一歩出ればいいのだと。

大人が行動しないのは、単なる言い訳でしかない。
時間がない、人脈がない、田舎だから。

そんなことが言えなくなる。
やるかやらないかだと思う。

たむ小は、やろうとする人たちを応援してくれるコミュニティ。
そういうコミュニティがあるのはとても幸せだ。


ポッドキャスト「トモエピ」を私個人の為にやってもらったような、とてもとても贅沢な時間だった。
「自分が絶対にやりたくてこれをやる!と掴み取る人生ではない。」と言っていたが、
トモエピさんにこれをやって欲しい!というモノコトが集まってくるなんて、
なんて素敵だろうと思う。
トモエピさんの人柄、経験などすべてが認められ、求められている証なのだから。

インタビューでも、ポッドキャスト「トモエピ」でも、
自分だけの為ならやらないけど、誰かの為ならやる。
という話を何度も聞いた。
実際、本業以外に受けた仕事で得た収入は、全て勤務先のコロナ対策費用に充てているそうだ。
こういうことを気負いなくさらっと出来るところが、本当にすごいと思う。

トモエピさんは
95%の興味関心と
5%の一体感(友達と盛り上がる、誰かと一緒に楽しむ)で出来ているらしい。

トモエピさんと一緒に何かをしたい、と思っているたむ小生は沢山いるだろう。
トモエピさんがプロジェクトをするとき、メンバーは○○ギャラガ―という名前になるらしい(笑)
その時は、私も是非参加したい。みゅんギャラガーとして。

≪トモエピさん情報≫


●おもしろからまじめまでサクッと聞ける独り言ラジオ「トモエピ」
https://anchor.fm/tomoepi
11/13で1周年を迎えた!

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<個人的に印象に残っている回>
0-4大人の予想屋問題
1-7コーヒー1杯いかがですか?

「インタビューを受けた人」
【3期生】トモエピさん

「インタビューをした人」
【2期生】みゅんさん