平塚工科高校ラグビー部の「部活やめました」宣言にみるこれからの部活の形
神奈川県立平塚工科高校ラグビー部を指導している松山吾朗さんのfacebookに書かれていた、“「部活」やめました”という衝撃的な書き出しから始まる平塚工科高校ラグビー部のオープンクラブ化宣言。
今年の4月から、神奈川県の協会の承認を受け、平塚工科高校ラグビー部は、クラブチーム「湘南アルタイルズ」としても活動することになったそうです。
どういうことかというと、平塚工科高校の生徒でなくても、この「湘南アルタイルズ」には、高校生で、ラグビーが好きで、仲間を尊重できる子であれば、誰でも入ることができるというもの。
ちなみに部員不足の苦肉の策というワケではなく、松山吾朗さん曰く、
単一の高校の生徒だけで活動するよりも、異なる環境、異なる背景を持つ様々な個性が集い、共通の理想を実現すべくワンチームを結成して活動した方が、ラグビーの魅力をより深く濃く味わえると思っているからです。
とのこと。
すごい意欲的なチャレンジです。
高校にラグビー部がない子、ラグビー部があっても部員が少な過ぎて満足な活動ができない子、何らかの理由で部活を辞めてしまった子に、ラグビーをする環境を提供するという、胸が熱くなる取り組みです。
ラグビーの魅力の1つには、多様性を認め、尊重し、共通の目標を目指せるカルチャーがあることが、挙げられますが、まさにそれを体現するような志は、素晴らしいです。
クラブチームのメンバーは、高体連主催の大会にこそ出れません(年間数試合程度)が、それでも練習の場、試合の機会があるのはとてつもなく大きいと思います。
神奈川県の高校ラグビー部事情は、桐蔭学園の活躍で明るいように見えて、年々、単独でチームを組める学校が減っています。
特に公立高校は厳しく、自分が高校時代は単独チームを組めていたラグビーが盛んだった高校の多くは、今や合同チームでの活動を余儀なくされています。
湘南アルタイルズの活動が、神奈川県下のラグビー少年たちの情熱の受け皿になることに期待です。
松山吾朗さんにシェアの許可を得たので、下記に原文のfacebook記事のURLを張っておきます。
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