見出し画像

小さな成功体験の落とし穴。実は下手くそだった背泳ぎ

先日、修了した基礎水泳指導員の養成講習会で、神奈川県水泳協会の講師の方々に自分の4泳法を見てもらいフィードバックをもらう機会がありました。

チェックの際のポイントは、「初心者のお手本として基本に則した泳ぎかどうか?」というもの。

そこで唯一のB判定(要点はおさえているもののお手本としてはもっと磨きをかける必要がある)となったのが、背泳ぎでした。

実は私、中1から競泳をはじめて高3まで背泳ぎを専門種目としてしてきたので、水泳人生で一番練習時間を割いてきたのが背泳ぎでした。そこまで早くなかったとはいえ、市の大会では常に上位に入っていたので、普通に考えたら、一番上手に泳げてしかるべき泳ぎのはず。

なかなかショックでした。

中高、6年間、得意だと信じて疑わなかった種目が、実は一番下手くそだったという衝撃の事実。

ちなみに競泳の世界では、模範的な泳ぎだからと言って早く泳げるとはなりませんが、本当に早い人たち(全国大会出場クラス)は、ほぼ例外なく、模範的な泳ぎができます。

基礎水泳指導員の講習会で水泳のメカニズムを学んだあとだと、パワーや持久力の前に、水の抵抗を減らして、揚力、推進力、浮力を活かした基本となる泳ぎが重要だと言うことに気付きます。

実際、体がまだ出来上がっていない小学生でも大人顔負けの速さで泳げている子がいるのは、そこに秘密があります。

自分の高校時代を振り返ると、パワーと持久力の強化にばかり目が向いていたきらいがあります。高いレベルを目指すなら、そこも大事な要素ですが、その前にしっかり泳ぎを見直していれば、もっと効果は出ていたかもしれません。アホだったなぁ、当時の自分(苦笑)。

でも、人生ってこういうことの連続なのかもしれません。

小さな成功体験をしたことで、それを唯一の正解と思い込んで、本来、見直すべき部分を見直さなくなってしまう。もちろんはじめたばかりの頃なら、その成功体験がなければ前に進んでいきませんが、目標が一段上がったら、それまで良しとしていた前提を基本に立ち戻って見直して見るのは大事だなと思った次第です。

指導方法を学びにいって、プレーヤーとしての新たな気付きが多かった、基礎水泳指導員講習会でした。

マスターズスイマーとして、まだまだ伸びしろだらけだと、ポジティブにとらえて、生涯ベストを目指して行きたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?