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旅の記:2023年8月のツアー㉝笹野観音堂(山形県山形市)

【旅の記:2023年8月のツアー㉝笹野観音堂】

真言宗豊山派の寺院である笹野観音堂は山号を長命山、幸徳院笹野寺とも称する。
坂上田村麻呂が国家鎮護を願って観音菩薩を勧請、旅の僧が霊木を刻み鎮守とし、笹野山の中腹に観音堂と羽黒権現をお祀りしたのがはじまりとされ、弘仁元年810年に現在の地に観音堂が完成して移った。
永享年間(1429~1441年)に長井の高僧が観音と羽黒の両尊を秘仏として、新たに千手千眼観世音菩薩を刻み、ご本尊とした。
上杉家が米沢に入ると、直江兼続が庄内羽黒山より羽黒大権現を勧請し、後神としてお祀りした。以後、歴代藩主の崇敬厚く、5度の修理が行われたという。
安永8年(1779年)上杉鷹山が観音堂を再建。天保4年(1833年)に火災により焼失、同14年(1843年)に再建されたものが現在のお堂だそうです。

仁王門。明治6年の再建。
千体地蔵堂。嘉永3年(1850年)に隣の長巌寺より釈迦堂が移築され、その後焼失、再建された。
観音堂
再建には7100人余りを要したという。大きな茅葺の屋根と精巧な彫刻が印象的です。
弘法大師堂。

他、たくさんのお堂、お社がありました。芭蕉他の句碑もあり。




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