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旅の記:2023年8月のツアー⑨円通院(宮城県松島町)

【2023年8月のツアー⑨円通院】

瑞巌寺のお隣には伊達政宗嫡孫で仙台2代藩主伊達忠宗の次男で世子であった伊達光宗の菩提寺である円通院があります。正保4年(1647年)創建の聖観世音菩薩をご本尊とする臨済宗妙心寺派の寺院。
光宗は19歳で早世したため藩主になることはありませんでした。寛永7年(1630年)に兄・虎千代丸が7歳で夭折したために世子となった光宗は、徳川3代将軍家光とは従兄弟の関係であり、将来の藩主として期待された。
仙台3代藩主には異母弟で忠宗の正室・辰姫の養子になっていた綱宗が継ぐことになった。

山門
約350年前に造られたという庭園。小堀遠州作と伝わる。
光宗の霊廟・三彗殿。「圓通院霊廟」として重文に指定されている。正保4年(1647年)建立。
伊達宗高並殉死者供養塔。政宗7男で柴田苅田3万石の村田城主。元和9年(1623年)に蔵王の苅田岳が噴火し、郷土に甚大な被害をもたらしたため、政宗の命を受けた宗高は苅田岳に登り祈願、噴火を鎮めたという。
大悲亭。と室町時代の作とされるご本尊。

拝観時間ぎりぎりだったので、あまりゆっくりはできませんでしたが、とても空気感のよいお寺でした。一日の探訪の最後にとてもいい時間でした。

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