就活面接からの気付きで美容師の方向性を決めた話◯
こんにちは
横浜でyet,という1人美容室を営んでいる
Atsushiです
このnoteでは、
1人美容室を始めようと考えている方、
フリーランス美容師の方、
美容師歴の浅いアシスタントの方、
小さな規模でのお店を開業したい方
に向けて為になる記事を
綴っていけたらなと考えています。
初めましての方、
良かったら自己紹介の記事をご覧ください🙇🏻
もう20年ほど前になりますが、
僕が美容師の方向性をバシっと決めた
就活面接の時の(専門学校時代)
のお話です。
僕は代官山にある有名サロンに入社したいと思い、
就活の時に有利になる為に
自分の顔を覚えてもらいたく、
そのサロンに何度もカットに通いました。
当時わりとミーハーだった自分は
お休みの日になると
中目黒〜代官山〜渋谷〜原宿〜青山
のコースを徒歩で歩いていました。
何を買う訳でもないんですけど、
オシャレな街を歩くだけで
行き交う人のファッションを見たり
お店の外装内装を見るのが好きだった
「東京ってすげぇ〜」
まさにこれです。
当時から原宿や青山を中心に
有名サロンはバンバンあったんですけど、
僕はなぜか代官山という街が、
オシャレで綺麗で人も比較的少なく
落ち着いた雰囲気があって、
そこに惹かれてとても大好きでした。
不思議とこの代官山の街で
自分が充実した美容師ライフを
送るイメージが湧いたんです。
(このイメージできるって結構大事ですよね)
奇跡的に第一次の書類選考が受かり
(全身写真やファッションのポイントなど
記載したりとなかなかヘビィな書類提出でした)
いざ二次試験の集団面接へ
サロン内には少なくとも50人以上、
10人1組になり、順々に自己アピールを
周りを見渡すと
オシャレで可愛い&格好良い人達ばかり
「やっべ〜場違いかもしれん。」と
不安でしかなかったですね🙃
いざ自己アピールが始まると驚きの連続...
「今日の朝、飛行機に乗って北海道から来ました!」
「夜行バスで名古屋から来ました!!!」
と、軍隊か!?
とツッコミたくなるような
大きい声でビシッと。
沢山練習したであろう、
完璧に自己アピールをこなす人ばかり。
中には「自分で描きました」と
巨大な油絵を披露している猛者もいました。
肝心な僕は....
自分なりに今までの人生で熱量を注いだサッカーの事や音楽が好きな事だったり後は地元の横浜や代官山の街が好きという事を全力アピール
...内容、薄っ🙃笑
周りの参加してる人達の
熱量に圧倒されてしまって
正直言うと全く良い感触はなかった。
それと同時にこの面接で
なんかモヤモヤする
ある違和感を覚えました。
その後なぜかミラクルが起きまして
全く感触が良くなかった集団面接を
なんと通過したのです。
「え?まじか?」
とその時はかなり驚きましたね。
絶対に落ちたと思って
もう次を探していたので🙃
また面接に行かなきゃいけないので、
やばい...
同じ服は着ていけない...
絶対にファッションチェックあるよな...
と急いで横浜のルミネに
服を買いに行ったのを今でも覚えてます笑
そしてそして運命の3次試験
面接者が全員で8人、
サロンの幹部と思われるスタッフさんが3人、
合わせて11人で2時間近く質疑応答
という万里の長城くらい長すぎる
地獄のような時間でした...
いや、地獄のようなではなくて
あれは本物の地獄だったな🙃
試験内容は事前に知らされてないので
何を話そうか何を質問しようかテンパったし、
<前回の集団面接の時に
気合いの入っていた子達が
今ここに残っていないって事は
クールな感じを装った方が良いのか!?>
とか
<いや、これは他の人が話している時に
どんな態度で聞いてるのかを
試験官の人達は見ているんだ!?>
と謎の考察を巡らせたりして
ガッチガチに緊張した2時間
だったのを記憶しています🙃
ただまたここでも
言葉にできない違和感
を感じていたんです。
ガッチガチに緊張した少年を採用する
訳もなく代官山で働く夢は見事に散りました。
今でも覚えてますが、
不採用が決まった時、
僕はなぜか安心したんです。
その違和感っていうのが
なんとなくじわじわ解ってきてて。
営業中に見ていたスタッフさん達と
面接で訪れた時のスタッフさん達の
態度のギャップがすごい。
なんか調子乗ってるというか
なんというかチャラチャラしてて。
スタッフ同時も仲良さそうには見えず、
上手く言えないんですけど
対応がめちゃくちゃドライ。
何も知らない美容学生が生意気ながらも
「裏ではこんな雰囲気のサロンなんだ。
こんな所で働きたくない。」
「思ってたんと全然違う」
と急に冷めちゃった自分が居たんです。
今考えたら美容師の世界は
中途半端な気持ちじゃ残れないし
ハングリー精神がなきゃ
ドンドン置いてかれる世界なのでね、
あのサロンの雰囲気は
正解だったかもしれない。
むしろプロフェッショナルだったのかも。
あの時は社会や競争というものを何も知らず
憧れと情熱しかなかったですから。
※今調べたらそのサロン
代官山からなくなってました...🥹
その時に凄く考えたんです。
改めて将来について。
その時に出た答えが
場所なんて関係ない
有名サロンってオーナーさんが凄い訳であって
そこで働く人はそうじゃない
やっぱり自分が大好きな街で
自分が思い描く美容師になろうって。
自分次第だなって。
試験落ちた
負け犬の遠吠え...?笑
と自分の中で葛藤はあったけど、
本当にそれで頭が切り替わりました。
そっからは早かったですね。
中学の時から専門学生になるまで
ずっと切ってもらっていた
横浜の美容師さんの所に髪の毛切りに行こうって。
っていうか、
そこのサロンのスタッフさん達に
会いたいなぁと思って。
すぐ電話しました。
久しぶりでも予約の電話でも
「おっ、久しぶり!元気?」
って声をかけてもらったし
切りに行っても
手が空いてるスタッフさん達が
わざわざ話しかけに来てくださったり。
うわぁ〜〜、あったけぇなぁ〜〜って。
就活で悩み過ぎていた僕は嬉しくて嬉しくて。
帰り際に、
「もし良かったらウチのサロンも就活の候補に入れてもらってもいい?」
とオーナーさん自ら
こんなクソみたいな僕に
そんな言葉を言って下さったんですよね!!!
そんなことある?そんなハピネスある?
帰り道は
スキップスキップるんるんるんでした☺️
そんなこんなで
僕は美容師に憧れたきっかけでもある
横浜のサロンに就職する事になったのでした。
1番最初に働けたお店が
この店で良かったって本当に強く思っているし
今でも大好きなサロンで、
僕の美容師の基盤となっているのは
このサロンのスタッフさん達のお陰なんです。
技術だけではなく
気持ちも前向きにさせられるって事を
身をもって体験しました。
もうこの時点で
将来地元で店を出して、
お客様を優しくしっかり支えてあげられる
美容師王に俺はなぁぁぁぁ〜る!!!
と、ルフィ並みに
熱く決心したのでした☺️
ちなみにこのサロンは今でもバリバリあります笑
このサロンはなくならないよ、絶対に。
自分が思い描く美容師像って
絶対にあると思うんです。
技術バリバリの職人さんのような
とにかくクオリティに特化するのも
素晴らしいですよね。
とにかくカットするのが好きで
バンバン切りたい
安定した収入が欲しいなら
◯B HOUSEさんのような
優良企業で働くのも全然あり。
どんな形態であれ
自分の美容師像に真っ直ぐな人が
イケてます。
そんな美容師さんには
全力リスペクトです。
働く環境はとても大切だし
自分の周りにいる人がどういう人なのか
そこは超重要ですよね。
あなたの職場はどうですか?
尊敬できる先輩、上司ですか?
将来あなたはその人達のようになりたいですか?
そうでなければ自分で切り開くしかないです。
違うレールを走るしかないです。
最後まで読んで頂きありがとうございました!
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