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将棋の初段になるまで、9ヶ月で取り組んだこと
2021年4月ごろから将棋を始めました。将棋AIに関心があったのがきっかけです。先日ようやく将棋ウォーズの初段になれたので、取り組んだ内容を備忘録として残しておこうと思います。将棋は最高におもしろいです。
10切れ初段になれました!
— あつし@将棋 (@atsu__shogi) January 3, 2022
4月ごろから将棋を始めて、毎日将棋のことを考えるほど熱中してしまいました。9ヶ月で取り組んだことをメモに残しておきたいと思います。#将棋 pic.twitter.com/Gjs8jyLgmD
30級~4級まで(約2ヶ月)
私は幸いなことに、アマ四段の友人がいたので、まずアドバイスを2つもらいました。
・1つの戦法だけを指し続けること
・負けがほぼ決まっている対局も投了せずに最後まで指す
戦法を固定することは非常に大事。将棋は経験値がモノをいいますので、いろんな戦法を使っても浅い知識しかつかず、実践に活かせないことが多いです。当時はこの概念を理解していませんでしたが、とりあえず四間飛車だけを指すことにしました。
投了しない、については友人曰く「すぐ投了していると、今後も投げる癖がつく」とのことでした。たしかに、たくさん指していると負けそうなのがわかってきて辛いので、投げたくなります。すぐ投了しない、もマイルールとして取り組んでいました。
4級までの勉強方法としては、Youtubeで将棋動画を観る、実戦しかしてなかったと思います。
4級~1級まで(約3ヶ月)
少しずつ簡単には勝てなくなってくるころです。書籍での勉強と、将棋ソフトで対局の振り返り、アプリで詰将棋に取り組むようになりました。とはいっても自分の棋力が低いので質の高い検討はできません。指し手がわからなかったところを確認するのと、悪手を見つける程度です。
とにかく実戦経験が足りないと考えていたので、毎日5~10局は指していました。経験値が少ないと時間切れ負けも多くなるので辛いときもありますが、勝ったときの達成感で継続できました。
この時期から以下の2点に気づき始めます。
・負けたあと、連続の対局は凡ミスが増える、雑になる
・相手の戦法によって勝率差が大きい
将棋の面白いところはメンタルが対局に大きく影響するところです。スポーツだったらメンタルが影響するのはわかるけど、ボードゲームの将棋にメンタルが影響するのか?と思っていた時期もありました。しかし対局を続けていると、負けた対局のあと、すぐ次の対局に移ると大きなミスをする確率が上がっていることがわかってきました。
レーティングが下がる焦り、連敗したくない、そもそも負けで気分が下がっていたりして、指し手に大きく影響します。正確には、指し手を選択する脳の思考に影響する。もちろん集中力の高い状態で臨んだほうが成長率は高いので、雑にならないことを心がけていました。まあそれでも雑になってしまうのが人間なのですが。。
またやられると苦手な戦法も出てきたので、そのニーズに対応した書籍を探して読むようにしていました。苦手意識があると局面を悲観しがちになるので、対策はメンタル的にも大事でした。
1級~初段まで(約4ヶ月)
1級からかなりの壁を感じました。将棋の棋力分布でも1級が最も多く、将棋の取り組み方次第で初段に上がれる人とそうでない人に分かれるのだろうと思います。自分は強くなることを目標に将棋を楽しんでいたので停滞するわけにはいきません。
画像引用元:https://www.shogi-extend.com/swars/histograms/grade?max=10000
1級から本格的に強くなるために何が必要か考え始めました。具体的には、終盤力の強化、居飛車持久戦対策、相振り飛車対策などです。書籍で定跡の勉強するのが割と好きだったので、四間飛車の名著を中心に読み進めました。
取り組んだものとしては以下。
・書籍
3手詰ハンドブック 5周
5手詰ハンドブック 5周
寄せの手筋200 5周
みんなの詰将棋アプリ 200問程度
四間飛車を指しこなす本1~3 1~2周
四間飛車上達法 1~2周
美濃囲いを極める77の手筋 2周
現代後手四間飛車の全て 1~2周
石田流を指しこなす本 相振り編
石田流を指しこなす本 持久戦編
必修!相振り戦の絶対手筋105
菅井ノート 相振り編
相振り飛車の教科書
終盤戦のストラテジー
Kindle unlimitedで15~20冊つまみ読み
・その他
将棋ウォーズ 約2000局
対局後、簡単に振り返り(サボる時期あり)
ソフトで右四間飛車対策
詰めチャレ初段
棋譜並べ20局程度
将棋放浪記ほぼ全部見た
モバイル中継で毎日棋譜チェック
気に入った書籍は繰り返し読むことにしていました。浅い知識は実戦で役に立たないので、本で得た知識が実戦で活かせるようになるまで落とし込むこが大事だと考えていました。このあたりはスポーツや学校での勉強と同じですね。
また、PCで将棋ファイルを作り、戦法別の対策や棋譜並べなどを保存して記録していました。アナログで駒を並べるより棋譜の復元がしやすいので自分は向いていました。(実際に盤で駒を動かす方が理解が深まるという考え方もあります)
詰将棋を解いてから3~7対局する、苦手な戦法が出てきたら書籍で学習、というルーティンで進めていました。取り組んだ学習が実戦で活かせるようになるには1ヶ月~2ヶ月のずれがあるので、強くなっている気がしない、なかなか勝てないという時期もありましたが、なんとか初段になることができました。
その他雑談
はじめは誰が誰だかわからなかったプロ棋士もほとんど覚えてしまい、休日に将棋イベントに出かけるほど熱中できる将棋はやはりすばらしいですね。明日の王将戦も楽しみだ。
余談ですが、高齢になっても続けている人が多い娯楽には魅力が詰まっているはず、という考えを持っています。例えば、ゴルフ、登山、カメラ、将棋など。たくさんの経験をしたなかで熱中できるものが自分の生活に残るわけなので、若いうちにそれらにハマれると年齢を重ねても熱中している可能性が高いと思っています。一度離れてもまた再開すればいいだけだし。将棋を娯楽のひとつにできたことは非常に大きい。
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