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映画「決戦は日曜日」を観て

窪田正孝の大ファンである次女が映画「決戦は日曜日」試写会の抽選に落ちてしまい、映画館に絶対に観にいきたいと言っていたのを思い出し、急遽次女に一緒に観に行かないかと誘った。

自分は主演の窪田正孝は嫌いではないが、昔からファンであった宮沢りえもW主演と知っていたので、久しぶりに映画館で映画を観ることにした。

18時半からの夜の時間であったが、なんと観客は娘と二人きりの貸切でとても驚いた。生まれて初めての貸切状態。真ん中の一番後ろの席であったが、なんとも気持ちがいいものだ。

映画のあらすじ
谷村勉(窪田正孝)はとある地方都市の地に強い地盤を持ち当選を続けていた衆議院議員・川島昌平の私設秘書。ある日、川島が病に倒れ、そんなタイミングで衆議院が解散。後継候補として、川島の娘・有美が出馬することになった。そして谷村が有美の補佐役となるが、有美は自由奔放で世間知らず。谷村はじめ選挙に絡むさまざまな人を振り回していく。政界に蔓延する古くからの慣習に納得できない有美はある行動を起こす。(Filmarks 映画から引用)

感想
宮沢りえは、48歳となり円熟味を増しているが、有名な政治家の娘として何不自由なく育てられ、我が儘で世間知らずの独身女性を見事に演じている。嫌がらせの取材にブチ切れて暴行してしまうシーンなんて本当に迫力のある演技だった。

窪田正孝は、ラジエーションハウスの五十嵐と同じように、シャイで少し弱々しい印象だが、やることはやる、仕事ができる男の役であった。有美に振り回されていくうちに、政治の世界でこれまで当たり前のようにやってきた古い習慣や考えを改善しなきゃと気付き、変わっていく姿はなかなか面白い。

選挙活動を支える側の人たちのリアルな現実が見られた。秘書たちは議員が当選することにより、仕事があり生活をしていける。議員を当選させるためにはありとあらゆることをする。候補者の失言や問題行動に対しても、これまでの経験やネットワークを使ってなるべく騒ぎのならないように対処していく。裏方の逞しさが伝わってきた。

誰でもSNSで発信できる時代。政治家はマスコミはもちろんだが、関係者や一般市民からも映像を撮られ、世の中に発信されてしまうリスクを常に持っている。社会的制裁を一番受けやすい職業かもしれない。この映画では有美が次々に起こすトラブルや問題行動が、ネットやマスコミで次々に叩かれ、有美本人も立候補を辞めると言い出すが、谷村の言葉もあり、なんとか続けていく逞しさはむしろ政治家向きであった。

⑤コロナ禍、ネット社会の中で、選挙活動そのものが以前と比べて変わらざるを得ない状況である。選挙のための街頭演説、選挙カーでの一票のお願いなどの活動はだいぶ減り、ネットでの動画配信など、PRの手法も変わってきている。これからの選挙や政治家の活動もどうなっていくのか注目していきたい。

娘との映画鑑賞は昨年春上映の「るろうに剣心 最終章」以来であった。娘が小さい頃は「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」「ハリーポッター」「ジブリアニメ」「ディズニーアニメ」などよく観に行ったが、やはり楽しいものである。今年の4月29日公開予定の「ラジエーションハウス」も一緒にぜひ観に行きたい。

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#選挙 #二世議員

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