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本を携えて、創造的休暇にしよう。

アイザック・ニュートンが万有引力の法則を発見したのは、疾病ペストで18ヶ月もの休学期間中の時。彼はその期間を「創造的休暇」と名付けたそうなんです。予定通りにいない状況下でも自身の機嫌とモチベーションを保って前進してゆくエピソード、好きなんです。

今年もゴールデンウィークも、お世辞にも「最高!万歳!」な連休にはならなそうですが、でも何か前進する休暇になるといいなと思います。

移動できないなら移動できないなりのGW楽しみ方を、その相棒はきっと本でしょう。私からは食文化まわりでおすすめの本をご紹介します!

📕📙📘

▶︎日本外食全史 /  阿古真理


阿古真理さんの2021年刊行された一冊。Amazonで目次を見て欲しいんですがすごいんです。江戸後期から戦後、現代にかけての外食の歴史を網羅してあって飲食業界に従事する方々がこれまでどのように奮起されて取り組まれているのかがわかります。こんな情勢だから一層、胸が苦しくなるほどです。読んで理解をぜひ深めてください。

江戸の昔から、日本人の胃袋と心を満たし、人と人のつながりを生み出してきた外食。高級フレンチから寿司、天ぷらからファミレス、カレー、中華、ラーメン、B級グルメにアジア飯……。高級から庶民派まで、より良いものを提供しようと切磋琢磨した料理人たちのドラマがあった。
温かさと幸福を求めて美味しいものに並ぶ人も、何があっても絶えたことはなかった。個々のジャンル史をつぶさに見ていくと、一つの大きな共通する流れが見えてくる。コロナ禍によって変容を強いられる外食産業の希望のありかを、歴史にさぐる。読めばお腹が空いてくる! 壮大な絵巻物。


▶︎歴史を変えた6つの飲み物


ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、茶、コーラ。
今の暮らしで欠かせない飲み物たちの世界史が網羅的にわかります。飲料って人類の欲求の塊だったんだな〜と包括的にわかって、理解が深まりますよ!

エジプトのピラミッド、ギリシャ哲学、ローマ帝国、アメリカ独立、フランス革命……。歴史に残る文化・大事件の影には、つねに“飲物"の存在があった。6つの飲料を主人公として描かれる、人と飲物の1万年史。
■目次
プロローグ 生命の液体
第1部 メソポタミアとエジプトのビール
第2部 ギリシアとローマのワイン
第3部 植民地時代の蒸留酒
第4部 理性の時代のコーヒー
第5部 茶と大英帝国
第6部 コカ・コーラとアメリカの台頭
エピローグ 原点回帰


▶︎食卓の文化誌

食文化の父のような存在の石毛直道先生の文化誌は、読みやすくてGWぐらいの連休にぴったりだと思います。日常に馴染みすぎて疑問さえ抱かなかったことに対して発見を与えてくれます。


▶︎中華料理の文化史

前回も投稿してるんですが、好きなもので‥。中華料理って奥深い。

フカヒレ、北京ダック等の歴史は意外に浅い。ではそれ以前の中華料理とは? 孔子の食卓から現代まで、風土、異文化交流から描きだす


▶︎科学者たちが語る「食欲」

なかなかのパワーワードが連続する食科学の本です。

■衝撃の事実……あらゆる生物はただ、「タンパク質欲」を満たすために食べていた。
■「糖質制限」で短命になる/ラベルの色で「健康食」だと判断している etc.
明かされる摂食の仕組みと認知の歪み。
■30年の共同研究で175の論文を発表した
シドニー大学・世界的生物学者がタッグを組んで解明!人類の狂ってしまった食欲を正し、肥満・病気・予防を防ぐ食べ方を科学者が探究。
人間には「5つ」の食欲があり、最も強力なのは「タンパク質欲」だった――。タンパク質欲を満たすために、パンやライス、スナック、そして加工食品に手を伸ばす現代人。そして、偶然か否か、世界中の食品メーカーはタンパク質を希釈した「超加工食品」を食品市場に送り込む。


▶︎ちょっとのコツでけっこう幸せになる自炊生活

好きな料理家さんの料理本を一冊用意して、1週間連続で作っていくと、料理家さんの思考(考え方)や食材や調味料との向き合い方が体系的にみえてくるところあります。
気になった時に作る、でももちろんいいんだけども、場当たり的じゃなくて連続でつくると、また面白いのでぜひGW中にトライしてみませんか? 山口さんのおいしいレシピを相棒に連休を過ごしてみてください。


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▶︎ここからは私の偏愛文庫。このあたりの分野に関心のある方、ぜひ情報交換したいレベルです‥!

照葉樹林文化とは何か


みなさんのおすすめの本も教えてくださいね!

みなさんのおすすめの本もぜひコメント欄とかで教えてください。
それでは素敵な連休を〜!


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