見出し画像

すがけんさんに事業相談して学んだこと

こんにちは。2年前に13年勤めた大手メーカーを退職し、海外ノマドになったあつみです。

本日、企業の10倍成長支援をされている株式会社MoonshotのCEO 菅原健一さん(すがけんさん)に事業相談をさせていただくという大変貴重なお時間をいただきました。

今日うかがったお話で、自分の整理のために学びを書かせていただきます。

すがけんさんについてはこちらもぜひご覧ください。
 X:@xxkenai
 Instagram:@xxkenai

ーーー

はじめに

変わる必要がない
変わらなくても過ごしていける
そういう環境なので、変わる気がない人は変わらなくていい。

事業をおこす覚悟があるか、リソース配分は最適か。

事前に相談内容をまとめるための質問をいくつかいただいて向き合うと、圧倒的に事業に向き合おうとする覚悟は足りてないし、リソース配分もできていない。

新卒で企業に入り会社員しか知らず、会社員マインドに染まっているので、相談する前に自分の甘さに向き合うことになった。そんな状態にも関わらず貴重なお時間をいただけたこと、本当にありがとうございました。

商売における主役はお客様

商売とは、困っている人を助けて対価として感謝とお金をいただくこと。

「自分がやりたいことを実現するため」とか、自分を主役にするとうまくいかない。ここを勘違いすると自分がやりたいことをやるだけのわがままな人で終わる。

次もお願いしたいと言われるように、商売が継続できている時というのは、相手が出したお金以上に金銭的なリターンがある時

相手が定量的に「得をしている」状態を作り出せないと商売は続けられないので、自分が確実に成功に導ける人をお客様にすることがとても大事になる。

商売の始め方

相手(相手の事業)が稼ぐために、自分ができることは何か?
この発想がそもそもなかった。”相手に満足してもらう”という気持ちはあるけど、それが定量的ではなく定性的な測定がしにくいものばかり。

この視点に気付かせてもらい、今まで考えてきたことが急激にお花畑に見えて、まるっと思考を切り替えなきゃいけない!と危機感を抱く。

でも何から手をつけるべきなのか。

1)自分ができること・得意なことを洗い出す

できること・得意なこと/できないこと・苦手なことを書き出す。

2)世の中のニーズに合う”新しい仕事”をつくる

できないこと・苦手なことはやらない。
できること・得意なことを俯瞰して世の中の困りごとに合うアイデアを考える。できるだけまだ世の中にない”新しい仕事”にすることを重視!

すでに存在する仕事は相場が決まっていて、内容が同じであれば安い方を選びがち(相見積もりとか)。そこに参入すると差別化が難しくどうしても価格競争をしていくことになってしまう。

その職のルールや評価が定まっていないもの、相手が知らないものにすることで自分で値付けができるようになる。

”新しい仕事”を生み出すのは難しそうと感じたけど、だからといって既存の仕事に手を出すと、時間単価の仕事や薄利多売な戦い方になるのもわかる。全く新しいものではなく、今ある仕事を複数まとめてパッケージにしたり、一部を切り出してみたりというのが現実的なアイデアなのかなと。

3)”新しい仕事”につながる発信をする

困っている人(ニーズを持つ人)にとって有益な情報や、相手が稼げるようになる情報を発信し続けて、相手から見つけてもらえるようにする。

発信しながら、どんな人が興味を持つのか、どの内容が刺さりやすいのかPDCAを回しながら、自分のお客様になりそうな最初の20名を探していく。

20名に満たないのであればそれは残念ながらニーズがないと切り替えることも必要。お客様になってくれる確率を仮に1%以下だとすると、20名まで積み上げるには最低2,000人は見ていく必要がある。

こうやって具体的な数字で説明いただくとボリューム感がわかるし、対策も打ちやすくなる。すがけんさんは数字でお話されるのでとてもわかりやすい。定量的に物事を捉える意識をしていかないといけない。(ビジネスの基本ですが…)

4)相手が得られるリターンを伝える

自分がどんなリターンを返せるのか。
それを相手にどう伝えるとわかってもらえるか。

伝える内容と伝え方を考える。

相手が商品を買うにはお金を払ってもいいと判断することだけど、その背景に「何かを辞めて投資する」ということもある。通常の支出の中の何の代替になるのか、そこまで設計する。

例として、すがけんさんが主催されていた #20代マーケピザ 養成所 という月1回の若手マーケター向けイベントは、毎月1回金曜の夜に開催して月8,000円。なぜ土曜ではなく金曜の夜なのかにも根拠がある。

金曜の夜は飲み会が入りやすいので、普段は飲み会に使っているお金を学びに投資するというスイッチがしやすい。スクール参加を優先して飲み会を断るという覚悟も伴う。

本気で変わりたいと思う人にとって支払う額はコミット度になったりする。

20代にとって約1万円は少々ハードルが高いかもしれないが、その分学ぶ意欲が高く、変化する人たちに来てもらえる。

会社のお金だと本気度が落ちることも多い。ライザップも高いからこそ、払った分の元を取らなくてはとコミットにつながる。中途半端な値付けだと相手も真剣にならないので、リターンを出すことも難しくなってしまう。

既存の支出の中で代替できるものを考えた設計というのも大きな気づきです。今までは価値を感じてもらえればお金を出してもらえると思っていましたが、際限なくお金を出し続けられる人はいないわけで、この人は商品を買うために何を辞めてもらえそうか、まで想像をするべきだった。

5)商売を続けて市場をつくっていけると第一人者になれる

20名のお客様からはじめて、継続して依頼をいただけるようになっていくと、事業も成長していく。

そうしてはじめてこの仕事での第一人者になれる。

お金をもらう仕事か、相手にリターンを約束する仕事か

良い商売は長く続くし、よくない商売は長く続かない。
商売としては相手に得がなくてはいけない。

よくよく相手を知って、何に困っているのか、相手が稼げるように自分ができることは何かを考え続ける。

依頼に対してサービス提供してお金をいただくだけでは等価交換で±0。

そこが最低ラインなのではなく、それを上回ることがスタートライン。収入を得るという点では成り立っているけど、それは事業の成長につながらず、1年やっても去年と同じ場所にいる可能性が高い。

相手のためにリスクを取る覚悟があるかどうかは、商売を続ける中でも滲み出てくるという。

やるならもちろんいい商売をしたい。
そのためには私だからお願いしたいと思ってもらえる仕事をつくらなくてはいけない。

常に金銭感覚を働かす

定量的に物事を捉えるクセがなく定性的な言葉をよく使うので、金銭的リターンの意識のように定量的に物事を捉えるところから始める必要がある。

13年働いててそれかと自分でも嫌になるが仕方ない。気づいたときに変わろうとするしかない。

どうすれば金銭感覚が育つか?

普段の生活であらゆるものに支払いをする場面があるので、その都度「ありがとうございます。」と感謝を伝えることから始めてみる。いち消費者として感度を高めていく方法を教えていただいた。

自分が買うもの、使うサービスそれぞれにお金を払い、感謝を伝える。その時に気持ちがいいと売り方が良いということ。逆になんか心地が悪いと思う時は売り方が悪いということ。

接客だったり、商品のクオリティだったり、何を良いと思い悪いと思うのか。価格がこれ以上高くても買うのか、もっと安い方がいいと思うのか。本気ならいくら払うか。どうしたら2千円ではなく20万円を払えるのか。その人にお金を払う対価は何か。

いいものにいいと言える、自分の目を養うこと。

ひいては、それは自分が何をどうしたら満足できるのかを知ることにもなる。

お金の価値を感じながら生活することで、自分が好きなもの(満足できるもの)だけにお金を払うようになってくる。安いからといってすぐに捨てるようなものを買うことが満足につながるのか?きっと心地悪さを感じるようになるんじゃないかなと。

自分自身が感覚を磨いていくことで、何をすればありがとうと相手に感謝してもらえるかをイメージしやすくなる。1日何度もある支払いのタイミングを自分磨きの時間にすることが今すぐできること。

やってはいけないこと

商品を買ってくれる人がいないのに商売を始めてはいけない

商売はお客様が主役。

・自分ありきで始める
困っている人がいないのに自分が商品を作りたいから作り始めてしまうとニーズがないから売れない。困ってる人を最低5-10人見つける。

大企業なら強力なブランド、強力な商品、強力な販売力があるから作ればある程度売れるという基盤がある。それと比較すると個人としてのブランド、商品、営業力など微々たるものではあるけど、理想は相手に見つけてもらい依頼される存在になること。

・既存の仕事を始める
新しい仕事が作れないから既存の仕事と同じことを始めると、価格競争になってしまう。

・定性的な言葉に逃げる
お金に換算できない情緒的な価値もあるけど、金銭的なリターンがあってこそ商売が成り立つことを忘れてはいけない。プロならば、相手に稼いでもらうという覚悟を持って相手と向き合うこと。

学びのまとめ

  • 商売の主役はお客様

  • どうしたら相手が稼げるかを考える

  • 困っている人を探す嗅覚を磨く

  • 普段から金銭感覚を磨く

  • 相手がどうしたらお金を払うかまで設計する

  • 商売をすることは自分を知ること

根本的に考え方が違う部分を指摘していただけたことがとてもありがたかったです。ここで頭を切り替えないとずっと同じ場所に立ち続けることになると危機意識を持ちました。今のままでいいならそれでいいけど、変わりたいから。

今までの価値観をひっくり返すくらいの衝撃でした。
新しい世界を知ったというよりも、見たことがなかった違う視点をいただいた衝撃。全部をリセットするわけじゃないけど、悪さしそうな会社員マインドを滅したい。

すがけんさんの本や各種発信で知る情報は”頭で理解したつもり”になっていた。知ることと行動に移すことの隔たりを感じる時がありますが、それは、「覚悟」がなくて動かないということかもしれない。行動しなくても問題がないので。

商売においては自己実現ではなく「相手に金銭的なリターンを返す」というのを肝に銘じます。

すがけんさん、年末のお忙しい時期に大変貴重なお時間をいただきまして本当にありがとうございました。
相手の変化量を信じて伸ばす強い覚悟にとてつもなく刺激をいただきました。自分に足りていない視点や考え方を知れたことも大きな気付きです。気を引き締めて、これが私のターニングポイントとなるように自分の事業に覚悟を持って進めていきます。

今後のアクション

ここまで丁寧にお話いただき、私はすがけんさんに何を返せるのか。

とにかく一つずつやってみて変化量を大きくすること。

それでも全く返せないと思いますが、1年後今と違う場所に立って恥ずかしくないご報告ができるように。1年トータルで見たときに何をするのか、いつから始めるのか、どれだけスタートダッシュできるのか。商売の始め方のSTEPに沿って年末年始に考えます!!

▼すがけんさんの本おすすめです!
小さく分けて考える 「悩む時間」と「無駄な頑張り」を80%減らす分解思考』
どんなことでも分解すれば考えやすくなる。分解の切り口や方法がわかりやすいので、どんなシーンでも活用できると思います。

▼時給の考え方がガラッと変わった、すがけんさんのnoteの中で一番読んでいろんな人におすすめしている記事


最後までお読みくださりありがとうございます!

この記事が参加している募集

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?