グラミー賞ノミネート、受賞おめでとうございます

今日はグラミー賞の授賞式。30部門の中の84の賞にノミネートされたアーティスト、作品の中から各賞1組ずつ選ばれます。実はノミネートされた方々には知り合いや、間接的な知り合いの方々がいらっしゃり、素晴らしいなあと思うと同時に、ニューヨークにいるとそういう方々が普通に身近にいるということ自体がびっくりというかすごいなあと思います。

ベスト R＆B ソング受賞 BETTER THAN I IMAGINED　ロバートグラスパー：かなり昔アップオーバージャズカフェのジャムセッションで歌っているときに、私を笑わせようとロバートが目の前で変顔していたのがなつかしいです。ニュースクールという音楽学校にいる天才ピアニストの卒業パフォーマンスを見に行こう！と友人に誘われていったら、いつもアップオーバーでやんちゃしているロバートのことだった！ということも。

ベストR&B パフォーマンスノミネート See Me エミリーキング：私のメンター、マリオンカウィングスのお嬢さん。お父さんのワークショップに遊びにきて、エミリーも歌えとか言われても、恥ずかしがって歌わなかったりしていたのがなつかしい。シンガーソングライターとしてもう何回もノミネートされていて活躍しているのがとってもうれしいです。

ベストジャズボーカルノミネートHOLY ROOM: LIVE AT ALTE OPER　SOMI  百々徹：　ご両親がルワンダとウガンダ出身、ご本人はイリノイ出身のアフリカの女王のようないでたちのソミさんのバンドで活躍しているピアニストの百々さんはクレオパトラズニードルというクラブで日曜のジャムセッションのセッションリーダーを長年やられていて、よく歌いにいってました。結構私のNY生活初期から存じ上げている方なので余計に親近感があってうれしい！SOMIさんは本当に素晴らしいのでまた次のチャンスがあると思います。

ベストインストロメンタルコンポジションノミネート　BE WATER II
Christian Sands　中村恭士：　中村さんはSMOKEの月曜日のビンセントハーリングのジャムセッションのハウスバンドのベーシストとしてよく演奏なさっており、かっこいい演奏にしびれて、毎週、こんばんは～とあいさつするだけで精一杯な私。秋吉敏子さんや小曽根真さんと一緒に演奏なさったり、ビッグネームの方に選ばれる注目の若手ベーシスト。

ベストコンテンポラリーインストロメンタルアルバム受賞 LIVE AT THE ROYAL ALBERT HALL Snarky Puppy　小川慶太： パーカッショニストの小川慶太さんは同じ長崎出身らしいですが、ニューヨークで初めて演奏を見たのは昨年のトランペットの黒田卓也さんのライブの時。いまだにお話したことはありません。ポルトガル人のビートボクサーの友人から慶太って知ってる？知り合いのパーティーでワールドクラスのすごいミュージシャンって紹介された、と聞かれたことを覚えてます。グラミー賞受賞おめでとうございます。

ベストインプロバイズドソロ受賞　All Blues　ベストジャズインストロメンタルアルバム受賞　Trilogy 2　Chick Corea： チックさんが亡くなったこといまだに信じらず、考えると涙が出ます。ロックダウン中の毎晩のライブ配信やボビーマクファリンとの演奏など数えきれないすばらしい演奏も思い出されますが、ブルーノートで奥様のゲイルさんが終演後（チックさんの）ファンの方々と話していて、チックさんがもう帰りたさそうにしているとあなたは私がお友達とお話しているのに！と怒られていたりしたことがまるで昨日のことのようです。いつかチックさんにYou are Everythingを歌って、聞いてもらうことが私の夢でした。天国で聞いてもらえるように一緒に演奏して下さるミュージシャンを探すことにします。チックさんグラミー賞2つの受賞おめでとうございます！でもやっぱりさみしい！

ノミネート、受賞されたみなさんおめでとうございます！私もいいミュージシャン仲間と知り合って後に続きたいです！