海外で髪を切ること(updated)

一番最初にnoteに書いた記事が海外で髪を切った経験だった。

確かこの時ひどい髪型なって、この気持ちを誰にも言いようがないのでブログに認めた気がする。今だったらSNSに愚痴を書きまくっているだろうがその頃はブログぐらいしか表現の場所がなかった。この記事ももう二年前のことである。二年も経ってるのかという気持ちにも、まだ二年しか経ってないのかという気持ちにもなるから不思議である。

あれから数え切れないほど髪を切って、時には帰国中に日本でいつも馴染みの店で切ってもらったりもしたが、ほとんどはブダペストで見つけた個人営業のところで切ってもらっていた。

イギリスにいたときは一年の間に二回ぐらい切りに行って、ハンガリーはもう十回以上は行っていると思うが、異国で髪を切るのはやはりいつも緊張がある。今ブダペストで通っている店はもう慣れているし、美容師さんも信用しているから妙に緊張することはないが、それでもやっぱり文化が違うからあっちがいいと思ってやってくれたこともこっちからするとちょっと変と思ったりすることはたまにある。

今日はウィーンに引っ越す前に最後に髪を切りに行った。もちろんこれからブダペストに戻ってくることはあると思うから今生の別れではないが、それでも以前ほど頻繁にくることはできないかもしれない。コロナのせいで経営が大変そうなのでできれば通いたいが、そのために国境を渡るのもいいかどうかわからない。

このところしばらく(自分の中では)長い髪型にしていて、顎から顎より少し長いぐらいのボブだったが、久しぶりに耳ぐらいまで短いボブにしてもらった。新しい門出という感じがする。

文化という言葉は便利で、なんかの違いを「文化の違い」と言ってしまえばなんとなく色々納得できる気がする。さして自分にとって重要じゃないもの(自分を脅かさないもの)に関しては面白く思えるし、自分に害を与えるものは全然笑えないわけだが。

そんなにいろんな国に住んだわけではないが次回は三カ国目ということで、すでにトラブルも経験しているがどんな生活が待っているのか楽しみである。どこに住むのも大変であってユートピアはないのだなと常々感じる。