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七月二十五日@セクサールド

ペーチ名物の蚤の市の場所を確認するため、朝早く起きる。その蚤の市自体がやっているとは正直思わなかったが、また今度来るときのためにどういうところか見ておきたかった。

宿のすぐそばのタバコ屋さんは6時過ぎから空いており、そこでバスのチケットを二枚買う。行きと帰り。ペーチのバスのチケットは白地の髪に黄緑色で文字が印字された、エコなイメージのチケット。デザインも良い。

バスに15分ほど揺られてペーチ・バザールの場所に行くが、予想通り何もやっていない。看板を見ると、読めないが普段は月曜日から日曜日までやっているような記載だったので、今の季節が夏休み(か日曜日だけの短縮)になっているのかなとも思う。敷地自体はすごく広く、開催されるとかなり大きな蚤の市なんだろうなと想像する。

市内に帰って、バスターミナルの近くのマーケットを見に行く。朝からすごく賑わっており、野菜はもちろん卵、肉、はちみつなどを売っている人々。ハンガリーははちみつが有名なので、ここで六個はちみつの小瓶を仕入れておく。

その後は宿に帰りチェックアウトし、荷物だけ預けて引き続きぶらぶらする。宿を少し登ったところに教会があり、その中に密かにカフェがあったのでそこで朝食を食べる。サンドイッチが特に美味しそうではなかったのでチーズケーキ(ブラックカレントのソースがけ)を頼んだが、それなりのものが出てきた割に200円ほどで驚く。

その後、昨日も行ったお気に入りのカフェでカフェラテを飲む。ここのカフェラテは豆が酸味があるものを使っており、これまで牛乳と割るコーヒーは深煎りのものという常識があったけど、これはかなり美味しかった。コロンビアの豆らしい。ここの豆と相性がいいだけかもしれないが。

宿に荷物を取りに行き、バスターミナルに行ってSzékszárd(セクサールド)行きのバスに乗る。そこから二時間ほどバスに揺られていると、今日泊まる宿から電話があるが一切英語が通じない。一旦切ってメールを送るが、返事がハンガリー語で返ってきた。Googleで翻訳すると、着く時間を教えてくれとのこと。

セクサールドのバスターミナルについて、そこから20分ほどだったので街のバスには乗らず歩く。地図を見ただけではわからなかったが、この街はまたペーチよりも坂が多く、歩きながら大量の汗をかく。この前ハイキングに行ったときに登ったぐらいの急な坂があり、ペーチで仕入れた二本のワインとはちみつ六瓶が重くのしかかる。

なんとか宿に着くとそこに大家さんがいるが、Hello以外は一切英語を話さない方だった。ハローはハンガリー語でも若干違う発音だがHahóとしても使われるので、実質全く英語を話さなかったといっても過言ではない。私もハンガリー語が話せないので、とにかくニコニコしてはい、わかりました、など知ってるハンガリー語で対応する。大家さんもニコニコ。

坂を登って疲れたのでしばし部屋で休憩する。一人で泊まるがセミダブルベッドの広い部屋であり快適。シャワーを浴びて、街の方まで出かける。宿の近くがかなり普通の住宅地だったので、この街には何もないのではないかと思ったが、街の近くではレストランなどもある。しかしペーチに比べると圧倒的に人が少なく、ほとんど観光客を見ない。

セクサールドはヴィラーニと並んで赤ワインの名産地なので、今日も赤ワイン二杯とグヤーシュ、鴨肉のソテーをいただく。お昼ご飯を食べていないので多めの夜ご飯。

街にはそんなに見るところもなく、すぐに宿に帰ってぼーっとする。調べて見るとこの街にはワイナリーがあるが、とても徒歩で行ける距離ではなかった。さらに探すとワイナリーではないが、とあるワイナリーが直営でワインを売ってる場所があったので、明日はそこでワインを仕入れようと思う。