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ボロボロの精神状態から立ち上がるのに効果的だったこと

2023年の年末から2024年の年始にかけて、私の心を打ちのめすような出来事がありました。胸が苦しくなり、食欲もなくなり、頑張って何か食べてみても、それまで好きだったものがおいしいと思えなくなりました。

自分にコントロールできないことは、いくら考えても仕方ありません。だから「考えないようにしよう」と頭ではわかっているんですが、アパートの中や普段通っている道のあちこちに、考えたくないことを思い出させる要素が散らばっています。

身近に友達がいれば、一緒にいてもらい、弱音を吐き出すこともできるのですが、私が今いるのはペルー。世界中に友達はいても、ここからは会いには行けません。

そんな八方塞がりだった私が「これをやったらだいぶ気持ちが楽になれた」という、実際に効果があった行動を5つ+番外編をご紹介します。私の経験をシェアすることで、一人でも多くの方の心に希望の光が差したらうれしいです。

1) ジム通い
いきなりハードそうな見出しですみません。でも、誤解しないでください!ハードなことはしなくていい、というか、心が弱っていたらできません。YouTubeを見たり音楽を聴いたりしながら自転車をこぐ、軽い重量で負担がかからない運動をする、などでいいんです。私は自転車こぎ、マシンを使った運動を5種類、ストレッチで、1回1時間程度です。

ここで強調したいことは、ジム通いの効果は「筋トレ」だけではないということです。

まず、心が弱っているときは、ネガティブなことを考えがちです。ジムに足を運べば、少なくとも1日のうちの1時間はネガティブなことを考える時間が減らせます。マシンを使って運動しているときは、回数を数えることに集中しないといけません。

そしてもう1つ、とても良い効果があります。私は食欲をすっかり失ってしまったのですが、「筋肉を落としたくない」という強い気持ちから、プロテインだけは飲むことができました。ミキサーにバナナやいちごやブルーベリーと牛乳、プロテインの粉、水を入れて、1日2回飲みました。もし、この栄養補給ができていなかったら、心の安静ばかりでなく、健康まで失っていたはずです。私はジムに通う習慣があって本当に助かった!と思いました。

2) 外国語の勉強
私は趣味でいろいろな外国語を勉強しています。気持ちが沈んだ中、フランス語のレッスンの予習をしていたとき、ふと、勉強に集中している間は心がずいぶん軽くなっていることに気が付きました。その理由はすぐにわかりました。フランスという遠い国に思いを馳せながら勉強していたからです。つまり、私の心はつらい現実からしばし離れて、遠くへ逃げられていたのです。

具体的にその国へ旅行する自分を想像したり、計画を立てたりもできたら、さらに良いでしょう。未来の楽しいことを想像すれば、場所と時間、2つの次元で、遠くへ逃げることができます。

3) とにかく誰かに弱音を吐き出す
私のように異国の地にいて、身近に話せる友達がいない場合は、チャットでも十分です。自分では気が付かなかった、自分の存在の大切さに気付かせてくれるかもしれませんし、相手の方が自分よりずっとつらい過去を乗り越えた経験を持っているかもしれません。心がふさいでいるときは、視野が狭くなりがちです。他の人の目線を借りて視野を広げることで、楽になれることがあります。

私はアパートの管理人のおばさんとよく話すので、最近起きたつらい出来事について打ち明けました。すると、彼女は自分の話をし始めました。2人目の旦那さんに妊娠したことを告げたとき、その男性は行方をくらまし、二度と現れなかったのだそうです。そのとき、彼女には既に前の旦那さんとの間に2人の子どもがいました。彼女は1人で3人の子どもを育てることになったのです。

「Lloré más que nunca.(人生であれほど泣いたことはないわ)」
彼女は言いました。今の私のように食事ができないどころか、水さえ飲めなくなったのだそうです。娘さんが生まれ、父親である男性に連絡すると、「子どものことは何も知りたくない」と言われたそうです。でも、今朝私にハグしながら、彼女は笑顔で言いました。

「あれから6年、私には主人がいないけど、見て!ちゃんと生きてるわ!」

彼女の話を聞いたら、自分の悩みがものすごく小さなものに見えてきて、心が軽くなりました。

4) 何か収入を増やす行動を起こす
これは私のようなフリーランスなど、自分で収入をコントロールできる人に限られるのですが、この先の収入が増えるような行動を何か起こすのも効果的です。私の場合は、日本語のレッスン料を値上げしたり、販売している教材の価格を見直したりしました。

「仕事に集中する」こと自体も胸の痛みを癒してはくれるのですが、収入が増える方が圧倒的に効果があります。なぜなら、未来に何か得られるものがある、いいことが待っているという希望が、真っ暗な心に確実に光を灯してくれるからです。

5) 時間が経てば必ず癒えることを決して忘れない
呼吸をするだけでも苦しい、そんな一秒一秒も、「心が癒えるとき」に向かって確実に前進しています。ただ生きているだけで、解決のときに向かって近付いていることを忘れないでください。

【番外編】カフェの店員さんに折り紙をあげる
これは私のように日本人が少ない街にいる人限定なのですが、行きつけのカフェの店員さんと顔見知りになったら、折り紙で鶴を作ってプレゼントするのも効果的です。

私は心がふさいだら、一人で部屋に閉じこもってはいられません。行きつけのカフェに行って、仕事や勉強をします。今日は、最近よく顔を合わせる店員さんに私が持ち歩いている30種類のデザインの折り紙を見せ、好きな柄を1つ選んでもらって、鶴をプレゼントしました。店員さんはとても喜んでくれました。

少なくとも、誰かを笑顔にしている間は、自分も笑顔になれます。その小さな時間の積み重ねも、積もればいつか自分の日常が笑顔で満たされるようになると思います。

いかがでしたか?何かお役に立てそうなアドバイスはありましたか?ご紹介した方法はできるだけ多く組み合わせるのが、より効果的です。自分がコントロールできることだけに集中して、あとは時間が解決してくれるのを穏やかに待ちましょう。この記事を読んでくださったすべての方の幸せを心から願っています❤️

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