下記に舩越医師からの解説を記します。

治療について

1. 神経障害性疼痛の人にはリリカ・タリージェを使う。

2. ビタミンD・亜鉛不足の人には薬で補充する。

3. 慢性上咽頭炎の人にはEAT(上咽頭擦過治療)を行う。

4. 精神疾患を疑う人には精神科受診を勧める。

化学物質過敏症の定義は症状なので、症状が抑えられるということは治るということになります。

完治とは症状がなくなる事です。薬を飲まなくてもいいということではありません。

リリカ・タリージェについて

リリカは神経障害性疼痛においては2010年から使われていて、決して危険な薬ではありません。タリージェはリリカより副作用が少ない薬で、2019年から使われています。副作用が全くない薬はないので、少しでも副作用が心配で、薬は全く飲みたくないと言う人はいます。どんな病気でも、薬は全く飲みたくないと言われると医師もどうやって治療したらよいものか困惑するでしょう。

日頃、神経障害性疼痛の治療を行っている医師であればごく普通に使える昔からの治療法です。決して新しい危険な治療ではありません。


旧そよ風クリニックについて

患者さんの多くはネットや支援センターに相談してそよ風クリニックが一番だという評判を聞いて受診するそうです。あちこち受診した後にそよ風クリニックに行くケースばかりではないようです。ただ、どうしても薬を飲みたくないというと診てもらう医療機関がなくなりますので、そよ風クリニックが受け皿になっていたようです。そして、障害年金診断書を書いてもらえるというのもメリットでした。

宮田医師は保険医ではないので保険診療を行っていませんでした。そよ風クリニックは自費診療のみ行っていました。障害年金診断書発行のために必要な3つの検査(瞳孔機能検査・眼球追従運動検査・重心動揺計検査)のみ行っていて、その他の病気の検査や採血などの検査も投薬もありませんでした(藤井注:舩越氏は自らが宮田医師の患者であったため、このような事が言える)。治療としては食事指導と徹底的に化学物質を避ける指導のみでした。最近になって新しい治療法が平久美子医師により発表されましたが、保険診療を行っていないため、従来の指導しかできなかったと思われます。薬を飲みたくない人にとっては居心地がよかったのでしょう(文責:舩越典子)。


このような冤罪は誰に身にも起こります。信頼すべき医師が診断書を悪用し捏造を生み出し、弁護士が提訴する。今後この様な事の起こさぬよう私達は闘います。本人訴訟ではなく弁護士と共に闘っていくため、カンパをお願いします(note経由で専用口座に振込み)。ご理解の程よろしくお願い致します。