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定年後の夫の育て方1ーボクはもう、働かなくてもいいかなあ


「定年後の夫の育て方」のシリーズ投稿を始めます。
内容は2019年夏からの実話です。
・夫が家にいるだけでケンカがふえる
・妻のがまんが定年をきっかけに噴き出す
夫婦の危機でした。

話が相前後したり、わかりにくかったりするかもしれません。あとから整備します。
とりあえずまず書くことを優先しますので、大目に見てやってください(ペコリ)。
誰かの何かの参考になったらいいな、と思いつつ。

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再雇用1年目の終わりに


「ボクはもう、働かなくてもいいかなあ」

夫がそう言ったのは 2019年の7月の始めだった。
再雇用1年目がそろそろ過ぎようとしていた。

再雇用契約は、1年ごとに更新される。
同じ部署の同じ仕事だったこともあり、
妻である私は当然2年目も契約するものだと思い込んでいた。


日曜日の遅い朝食のあと
夫がおずおずと口にしたのが、この言葉だった


ボクはもう働かなくてもいいかなあ

私は一瞬絶句した。

私は知らなかったのだが
再雇用であったとしても
ほぼ従来通りのアウトプットが要求されていた。

(夫の場合はそうだった。このあたりはいろいろなパターンがあるだろう。)

忙しさはそのまま
責任は少しだけ減って
(再雇用だから、高度な経営判断をする役職からは解かれる)
給料は半分くらいになってしまうという状態。

彼は理科系である。
高度成長時代のモーレツサラリーマンも経験した。

誠実な対応が彼の一番の武器。

睡眠時間も少なく(平均4-5時間)、
ほとんど変わらない仕事の重圧と
61歳という年齢での健康状態を、てんびんにかけて考えたという。

「このままの働き方では自分の健康状態に自信が持てない」
と言い切る彼の姿に

それでも働いて・・・とは言えなかった。

次女が入籍して、子育てが終了していることも大きかった。


私がフルで働かなきゃ

会社では、慰留された。

話し合いのすえ、8月末での退職が決まる。

ちょうど私は前のパートを辞めたばかりだった。
9月からは夫婦とも給料がない。
大変だ。私が働かなくちゃ。

暑い中、私はあせって働き口を探し始めた。

続く

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