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気に入った美容師さんに会うと、ずっとそこに通い続ける。

今の美容院は、かれこれ5年になる。
お気に入りは店長のSさん。
背が高くて、はにかんだような笑い方をするイケメンだ。

彼は会話のあいづちが的確。

会社で嫌なことがあったときに黙って話を聞いてくれた。

美容院はヘアスタイルだけではなく、気持ちも整えてくれる場所。

ヘアスタイルが決まると、同じ服を着ていてもしゃきっとする。

ーーー
カットカラー後のシャンプーをして。
席に戻ってきた。

Sさん「あつこさん、ちょっと、これやばいですよ」


あつこ「???」

Sさん「頭皮が硬くて、やばい、
あ、いや、こんな悪い言葉じゃ失礼だけど、硬すぎます」

あつこ「え、頭皮が硬いんですか」

Sさん「色々な人の頭をシャンプーしていますが」

あつこ「はあ」

Sさん「硬すぎます。ここまで硬いのは、初めてです」

あつこ「はあああ。すごく思い当たります。
仕事が忙しいし、スマホ中毒だし」

Sさん「頭皮だけではなく、首筋のあたりも固いですね。凝り固まっています。
きっと肩も凝っているんじゃないですか?
できるだけ自分でも頭の周りをマッサージしてくださいね。」

あつこ「はい」
当たっている。肩もとっても硬くて痛いのだ。

ーーー

そして、頭を乾かしてもらいながら考えた。
確かヘッドスパがここにあったのでは。

あつこ「ヘッドスパありましたよね?」

Sさん「はい、ありますけれど」

あつこ「今からお願いできますか?」

Sさん「ちょっと予約が入ってないか見てきますね。」


いまどきの美容院はアプリで簡単に予約が取れてしまう。
次の時間帯に予約が入っていると、時間は延長できないのだ。

Sさん「ヘッドスパなら大丈夫です。」

もうドライヤーで乾かして帰るだけだったのに、
急遽もう一度シャンプーをすることに。
ヘッドスパはシャンプーにセットして行われるからだ。

ヘッドスパ用の部屋に案内されて、
座る椅子もいつものシャンプー台よりちょっと違った。

そこからほぼ20分間、頭皮をマッサージ。

純粋に気持ちよかった。

寝てしまって、いびきをかいていたような気も。(どうしよう、恥ずかしい)

目が少し大きく開くようになった?

Sさん「自宅に帰ってからもできるだけマッサージしてくださいね。
血の巡りが悪いと思わぬ病気の元ですよ」

あつこ「分りました、できるだけ」

Sさん「次回来ていただくのはもう来年かもしれませんね。
良いお年をお迎えください。」

実にできた店長さんなのだ。

ーーー

結局あの後マッサージしていない。

一日のルーチンのどこかに組み入れてしまうことが必要みたいだ。

自分の体のための配慮を忘れないようにしないとなぁ。
そんな、やばいお年頃である。


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